
「日生劇場(日本生命日比谷ビル)」前から撮影した日比谷通りと日比谷公園の緑地帯です。引き続き日比谷通りを北へ向かって散策して日比谷交差点へ向かいます。ちなみにこの日比谷通りの地下には東京地下鉄千代田線と東京都営地下鉄三田線、2本の地下鉄の線路が併走している区間となっています。

ズームで撮影してみると、丸の内や大手町の高層ビル群が密集している光景を撮影することができました。東京駅周辺の再開発による高層化はここ10年くらいで急激に進んだので、周辺部から見る景観も激変していることがわかります。

大阪の淀屋橋の一等地に本店を構える日本生命が東京に進出するにあたって、そのメセナ活動の一環として「日生劇場」は建設されました。劇団四季の創設者の一人である浅利慶太や、東急グループ総帥の五島昇などがスポンサーとなって日比谷の一等地に建設されたのです。

「日本生命日比谷ビル・日生劇場」は建築家村野藤吾の代表作のひとつで、1963年9月に竣工(設計村野・森建築事務所、施工大林組)しました。鉄骨鉄筋コンクリート造8階建、地下5階。オフィス部分と日生劇場から構成される複合ビルです。オフィス部分には、竣工後、日本橋の日本生命館(日本橋高島屋)から日本生命東京総局(後に東京本部)が移転してきました(ただし、東京本部機能の多くは2004年、丸の内オアゾの日本生命丸の内ビルに移転しています)。

取り壊されて更地となっている「日比谷三井ビル」跡地の脇を通り抜けていきます。このビルに入居していた「三井住友銀行本店」が大手町に移転されたのを機に2011年の初頭から解体工事が実施され、2012年のつい最近まで続いていました。この先どんな再開発計画が発表されるのか注目するところです。

日比谷三井ビル跡地からズームで日比谷交差点を撮影してみました。丸の内や大手町に続いて、日比谷地区でも再開発による高層化がこの先進んできそうです。

内堀・日比谷通りに沿って100尺(約31メートル)の高さに統一されたビル街を見ていると、まるで大阪の御堂筋の大通りを散策している錯覚に囚われます。

日比谷三井ビルと同じく2008年に解体された「三信ビル」跡地前から撮影してみました。

日比谷通りは日比谷交差点の場所で緩やかな左カーブを描いているので、丸の内の高層ビル群を綺麗に撮影することができるのです。東京都心部を通っている大通りはこのように途中で緩やかなカーブを描いている箇所が何箇所もあります。大阪の御堂筋のようにどこまでも直線が続いている幹線道路は皆無に近いです。

日比谷通りと晴海通りが交差している「日比谷交差点」に到着しました。日比谷通りも交通量がものすごく多いですが、銀座から麹町方向へ抜けるルートとなっている晴海通りも交通量が大変多いです。

タクシーや業務用車両などが多いのはもちろんですが、東京都心部では至る所で再開発工事が行われているのでダンプトラックなどの工事用車両を見かけることがここ10年くらいで多くなってきた気がします。

信号が青に変わると一斉に車が走り出す瞬間は圧巻です。

日比谷交差点前に設置されている「有楽門」から日比谷公園の中を散策していきます。

有楽門前から振り返って日比谷のビル群を撮影してみました。正面に写っているのは終戦後にGHQ(連合国軍総司令部)の庁舎として使用された「旧第一生命館(DNタワー21)」です。マッカーサーの総司令室が保存されている旧第一生命館の建物を改装し、高層棟を隣接させる形で建設しています。

かつて旧日活国際会館(日比谷パークビル)の古びたビルが建っていた場所には現在、最高級ホテルの一つである「ザ・ペニンシュラ東京」が建っています。2007年9月1日に開業した都内屈指の高級ホテルで、香港に本社を構えるホテル運営会社「香港&上海ホテルズ」によって運営されています。

この次は、日比谷交差点前の有楽門から日比谷公園をさんさくしていきます。