私「緑」としては復原されたドーム内部の装飾よりも、むしろ北・南ドーム内に設置された液晶放映装置「デジタルサイネージメディア」の方が気になっていたところです。去年(2011年)の5月に開業した大阪ステーションシティの橋上駅舎でデジタルサイネージ広告装置が設置されているのを見て「格好良い! 復元工事中の東京駅にも取り付けてくれないかな」と思っていたのですが、それが本当に実現することになったので期待していたところです。
周囲の人々がドーム内部の内装を注目している中で、緑一人だけがデジタルサイネージメディアの液晶装置を黙々と撮影している風景は結構シュールでした(笑)。しかし、コンピューターグラフィックスで丸の内駅舎の歴史の紹介ムービーの完成度は高いと思います。
デジタルサイネージ(英: Digital Signage=電子看板)とは、表示と通信にデジタル技術を活用して平面ディスプレイやプロジェクタなどによって映像や情報を表示する広告媒体のことです。デジタル通信で表示内容をいつでも受信が可能で、内蔵記憶装置に多数の表示情報を保持することで必要ならば秒単位で表示内容を切り替えたり動画表示を行うなど、多様な映像広告を展開することができます。
JR東日本の子会社である「ジェイアール東日本企画」によって南北のドーム内に各8箇所、合計16箇所に大型マルチディスプレイが設置され、9月24日から試験放映が開始されました。「TOKYO MARU-VISION」の名称で放映されています。液晶装置は55インチディスプレイを9台横に並べる形となっています。
東京駅の歴史の遷り変わりムービーが一通り終わると「祝・東京駅」の副題とともに各企業の広告が流れていき、再び歴史ムービーに戻る流れとなっています。
南北ドーム内の液晶装置を始め、丸の内中央口横総武階段や丸の内南北通路に新しく設置されたデジタルサイネージ広告装置は全て丸の内に本社ビルを構える「三菱電機株式会社」によって納入されています。液晶装置の作成に定評が有り空港や駅、商業施設などに多くの大画面表示装置を納めた同社の実績が評価されたとしています。
東京駅の歴史ムービーは「荒野の中に立つ創建当時の丸の内駅舎」→「戦災後に修復された丸の内駅舎」→「周囲に高層ビルが立ち始める修復駅舎」→「高層ビルに囲まれている2012年現在の復原された丸の内駅舎」の流れになっていてすごくわかりやすかったです。
最後に「TOKYO STATION - THE START OF A NEW CENTURY」のロゴともに、丸の内駅者の復原工事の完成を祝っていました。
丸の内駅舎の南寄りから発着している「はとバス」も広告を出していました。
東京地下鉄東西線竹橋駅前に本社ビルを構える「毎日新聞社」の広告です。
北、南ドームそれぞれのエントランス上部3カ所、券売機上1カ所の合計8カ所に設置されている55型9面液晶マルチ大画面表示装置で縦型画面を5.7mmの目地幅で横に9面つなげたマルチ大画面であり、248型の大きさに相当します。当社独自設計の液晶本体引き出し機構(前面メンテナンス)によりメンテナンス性が向上し、輝度自動補正機能等により高画質と省エネ効果が両立されています。
ちなみに東京駅丸の内駅舎よりも一年早く開業している「大阪ステーションシティ」内に設置されているデジタルサイネージ広告装置「マルチディスプレイシステム」と「大阪マルチビジョン48」は、亀山工場や堺の液晶パネル工場を保有しているシャープによって納入されています。
「三菱自動車工業」の広告。ちなみに、撮影はしなかったですが、このデジタルサイネージ装置を納入した「三菱電機」の広告も写っていました。
では早速外へ出て丸の内駅駅舎周辺を散策していきます!!!