緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

初冬の月島:勝どき橋と、勝どき橋から眺める隅田川

2012年12月10日 22時36分42秒 | 中央区全域・銀座


戦前に埋め立てが完了した月島には石川島造船所の工場などが多く完成しており多数の交通需要があったことで、1929年(昭和4年)の「東京港修築計画」に伴う4度目の計画で勝鬨橋の架橋が実現しました。勝鬨橋の工事は1933年に着工し、1940年6月14日に完成しました。




橋の下流側の歩道を散策していきますが、意外と自転車の通行量が多かったのが驚きました。バスに乗らなくても東銀座まで自転車だと5分ほどで行ける距離だからでしょうか。さらにその先へ足を伸ばせば銀座四丁目交差点まで行くことができます。




月島側のアーチ橋は石川島造船所(石川島播磨工業)によって建造されました。ちなみに築地側のアーチ橋は横河橋梁製作所(現・横川ブリッジ)によって建造されています。当時としてはかなり大規模な橋梁だったそうです。




月島側のアーチ橋を渡り、いよいよ橋の可動部の部分を散策していきます。可動部の両脇には4箇所の作業・信号所が設置されています。




二つのアーチ橋に挟まれた中央部が上方に開く構造となっています。開く角度は最大70度、約70秒で全開になり、片側だけ開く操作も可能です。開閉機構を駆動する電動機は速度制御の容易な直流式を採用したのですが、当時は大電力の整流手段が未発達であったため、電力網から供給される3300Vの交流で電動機を回転させて直流発電機を駆動し、任意の電圧の直流を得るワード・レオナード方式が用いられました。




橋の開閉部は電動式のロックピン機構によって固定されているのですが、車の往来によって歩道部分がものすごく揺れます。特に大型トラックなどが時速50キロくらいで通過した時などには恐怖を感じるくらいです。




開閉部分から下流側を撮影してみました。隅田川の水面と、東京港周辺の高層ビル群を見渡すことができます。流石に橋の上は風が非常に強かったです。




モーターは出力が125馬力で2台あり、使用状況は通常は1台ずつ、強風や降雪など天候・環境の悪化した時は2台ずつで行っいました。開閉機構の機械は中央部の橋梁内部に収められており、前述の交流電動機と直流発電機は専用の変電設備(現:かちどき橋の資料館)に設置されていました。




築地側のアーチ橋を散策していきます。




勝鬨橋の右岸側(築地側)に到着しました。ここから800メートルほど晴海通りを歩けば銀座四丁目交差点に到達することができます。この辺りは中層マンションなどが数多く建っていました。




ここで引き返して再び勝どき橋を渡って勝どき駅前交差点まで戻ろうと思います。この位置から見上げるとやはり勝どき地区の高層マンション増加による景色の変貌を実感することができます。




帰るルートでは上流側の歩道を散策していきたいと思います。上流側には川岸に沿って高層ビルやタワーマンションなどが林立しています。




快晴の青空の中で引き立つような色鮮やかな赤オレンジ色の高層ビルは「住友生命築地ビル/興和住生築地ビル」です。その奥には「聖路加ガーデン」がそびえ立っています。




橋上から月島の埋立地を撮影してみました。中低層マンションが密集していますが、今でも新しい高層タワーマンションの建設計画があります。以前の江戸前の古き良き下町の雰囲気はあまり残っていないのが少し残念ですが、これも時代の流れなのかもしれません。




川に沿って高層ビルが立ち並んでいる風景を見ていると、ニューヨークのマンハッタン島を見ている感じになってきました。




築地地区では古巣の部類に当たる高層ビルの「聖路加ガーデン」。中央区の築地地区にある総合病院「聖路加国際病院」の敷地に隣接して建っている高層ビルで、1994年(平成6年)に竣工し、バブル時代を偲ぶような堂々とした造りのビルとなっています。




中央区の佃地区に広がっているタワーマンション群「大川端リバーシティ」をズームで撮影してみました。1980年代の後半、つまりバブルの時代前後から開発が始まり、高層住宅が集中的に建設されています。当時は「タワーマンション」という概念そのものが珍しかったので、話題になっていたと記憶しています。




江戸前の下町の風景や高層ビルが林立する首都東京の先端的な景色が同居している月島地区と、銀座の繁華街に程近い中央区の築地を勝どき橋は結んでいます。

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初冬の月島:中高層マンションが建ち並ぶ勝どき地区の散策

2012年12月10日 15時30分18秒 | 中央区全域・銀座


晴海客船ターミナルから東京駅行きの路線バスに乗っていたのですが、急に月島周辺を歩いてみたくなり、路線バスを降りてみました。10年ほど前と比較すると高層タワーマンションや中層マンションが増えていて、景色が激変しつつある勝どきや月島地区を散策してみたいと思います。平坦な地形がどこまでも続いている市街地の散策は久しぶりです。




「晴海アイランドトリトンスクエア」前の晴海通りに架かっている歩道橋の上から勝どき方向を撮影してみました。2000年代初頭に東京都営地下鉄大江戸線が全通し、勝どき駅が開業してからマンションの建設ラッシュが始まったのです。




晴海の埋立地と、勝どきの埋立地をつないでいる晴海通りの「黎明橋」です。黎明橋の下には「朝潮運河」という名前の都市運河が流れています。晴海通りは、現在は豊洲方面までつながっているので交通量が非常に多かったです。




晴海通りをしばらく歩いていると前方に2棟の高層タワーマンションが見えてきました。左側が平成22年(2010年)に竣工した「勝どきビュータワー」、右側が平成23年(2011年)に竣工した「アパートメントタワー勝どき」です。




晴海通りと清澄通りが交差している「勝どき駅前交差点」です。この交差点の真下に東京都営地下鉄大江戸線の勝どき駅の施設があります。この交差点周辺を中心に勝どき地区は発展しています。




勝どき駅前交差点から清澄通りを月島方向を向いて撮影してみました。この後、勝鬨橋を見に行ったあとに清澄通りを北へ向かって歩き、月島へ向かいます。清澄通りも晴海通りと同様に交通量が非常に多かったです。




高さ193メートルを誇る「勝どきビュータワー」のタワーマンションを見上げて撮影しました。都営大江戸線勝どき駅の目の前に位置し、東銀座まで歩いて15分ほどで行ける場所に建っています。




しばらく歩いていると前方に勝どき橋が見えてきました。この橋を渡れば勝どき地区から築地地区へ向かうことができます。




勝どき橋は数多くの船舶が航行している墨田川に架橋されています。そのため勝鬨橋の橋桁は水面から高い場所に設置されていて、晴海通りも勝鬨橋の手前で緩やかな上り坂になっているのがわかります。




勝どき橋の左岸側に到着しました。この橋は可動橋として設計されているなど見所が多いのですが、渡る前に隅田川の川岸の遊歩道へ寄ってみたいと思います。




左岸側から撮影した隅田川ですが、この日は比較的風が強かったので水面全体が波打っていました。たまに水上バスなどが航行していきますが、そのたびに岸壁に波が打ち上げられていきます。対岸に見えるのは「東京都中央卸売市場築地市場」の広大な敷地と、汐留シオサイトの高層ビル群です。




築地市場の敷地の隅田川側には岸壁が整備されているのですね。背後の汐留シオサイトの高層ビル群も、この日は空気が非常に綺麗だったため綺麗に撮影することができました。




築地市場の南側に広がっている浜離宮庭園の奥には東京タワーも綺麗に写っていました。




左岸側から撮影した勝どき橋の可動部分です。船の往来に合わせて、可動部分が上方に上がる構造になっているのですが、船舶輸送からトラックなどの陸上輸送へとモーダルシフトが起こった高度経済成長期に動くことはなくなったのです。




離れた場所から見てみると、二つのアーチ橋と可動部分の橋桁で構成されている非常に美しい外観の橋となっています。橋の名前の由来は明治38年(1905)の日露戦争の旅順陥落を祝って有志が「かちどきの渡し」という渡し船の施設を作ったのが由来です。




建設当時は隅田川を航行する船舶が多かったのです。このため陸運よりも水運を優先させるべく、3000トン級の船舶が航行することを視野に入れた可動橋として設計され、跳開により大型船舶の通航を可能としました。高架橋とする案もあったが建設費が安く済むため、可動橋案が選定されました。




早速勝どき橋を渡ってみたいと思います!!!




晴海通りと清澄通りが交差している勝どき駅前交差点が地図の中心点となっています。都営大江戸線が開通する以前は鉄道が通っていなかったのですが、開通後は便利になったので一気に開発が進みました。

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初冬の晴海:東京港晴海客船ターミナルの散策(3)

2012年12月10日 11時06分26秒 | 中央区全域・銀座


晴海客船ターミナルの晴海埠頭公園寄りに設置されている階段の上から東京港を撮影してみました。正面に写っているレインボーブリッジよりも、その後ろ側の品川埠頭やJR品川駅周辺に林立している高層ビル群の方に注目してしまいました。




レインボーブリッジも完成して約20年経っています。千葉県に住んでいる緑としては、レインボーブリッジは千葉から東名高速や中央道へ抜けるための通り道に過ぎない存在だったのですが、こうして風景写真としてのレインボーブリッジを観察するのは初めてです。




階段を下りて晴海埠頭の最南端部の広場へやってきました。広場には池が設置されていて、その奥にレインボーブリッジが見えました。




こうして見ると小さく見えるレインボーブリッジですが、2本の主塔の高さは126メートルを誇ります。吊り橋部分は標準的な大きさですが、芝浦側と台場側のアプローチ道路部分も含めると、全長4000メートルの大規模な道路橋であるとみなすこともできます。




広場から竹芝方向を撮影してみました。




ズームで撮影すると、この広場からも東京タワーを綺麗に撮影することができました。竹芝埠頭の岸壁に沿って続いている青色の高架橋はJR新橋駅と豊洲を結んでいるゆりかもめです。




広場から振り返って撮影した客船ターミナルの建物、そばで見ているとかなり高さのある建物であることがわかります。客船ターミナルというよりは、海べりに建っている美術館のようにも見えますね。




客船ターミナル2階の休憩ロビーにやってきました。館内もほとんど無人の状態に近く、前面ガラスの奥に広がっている東京港の絶景がかえって物寂しい感じでした。




やはり客船ターミナルというよりは、美術館・博物館のエントランスロビーのような雰囲気だったのが印象的です。




やはり1990年代前半のバブルの頃に建設された建物らしく、天井版や照明等を見ていてもセンスのある内装となっていました。その上天井が高いので広々としています。




窓のそばからレインボーブリッジを撮影してみましたが、幾分逆光になってしまいました。




大型客船が入港した日には多くの人たちで混雑するのでしょうが、普段はガラーンとしているのですね。客船ターミナルの建物内には喫茶店などもあります。




休憩ロビーに隣接して照明が点いていない広大な展示場のような部屋がありました。




ここは出入国審査スペースとなっています。




一階部分は路線バス乗り場になっています。これで晴海客船ターミナルの散策は終わりです。



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