
東京港(とうきょうこう)は東京湾の中にある港の一つです。港湾管理者は東京都であり、港則法上では「京浜港東京区」といい、川崎港(京浜港川崎区)の北に隣接しています。日本の主要な国際貿易港(五大港)のひとつで、港湾法上の国際戦略港湾の指定を川崎港および横浜港と共に受け、国土交通省よりスーパー中枢港湾の指定を横浜港と共に受けています。

関税法上の開港で貿易額は名古屋港に次ぎ国内第2位。1960年代末から顕在化した世界的なコンテリゼーションの潮流に国内港湾としていち早く対応し、1998年から外貿コンテナ取扱個数で国内首位を維持しています。

東京港内には数多くの埠頭が存在していますが、ここ「晴海埠頭」では国内外の大型客船等が発着しています。大型コンテナなどを扱う大井埠頭や品川埠頭、水上バスなどが発着してる日の出・竹芝埠頭等の常に多くの船が入港している他所と比較すると、普段は閑散とした雰囲気です。

送迎デッキから客船ターミナルの建屋を見上げて撮影してみました。

送迎デッキの南端部から東京港全体を見渡すことができます。しばらく港湾全体を観察していると、たまに小型船舶などが高速で港内を航行していきます。正面には「レインボーブリッジ」の巨大な吊り橋が架かっています。

レインボーブリッジは東京都の港区芝浦地区とお台場地区(港区台場および江東区有明)を結ぶ吊り橋です。1987年(昭和62年)に着工、1993年(平成5年)竣工、同年8月26日に開通しました。橋長は798メートルを誇ります。「レインボーブリッジ」の名前は一般公募により決められたもので、正式名称は「東京港連絡橋」です。

芝浦・JR浜松町駅方向を撮影してみました。隅田川の河口と一体化されている東京港の海面の対岸に一直線に並んでいる埠頭が竹芝埠頭であり、伊豆諸島・小笠原諸島への人や物資の玄関口としての機能を有しています。三宅島や八丈島への客船が発着する竹芝旅客ターミナルが設置されています。

竹芝埠頭の岸壁の奥には「東芝本社ビル」「東京ガス本社ビル」が建っていて、その奥には東京タワーが綺麗に写っています。この日は空気が非常に綺麗で、モヤっていなかったのが良かったです。

震災時の帰宅困難者や救援物資の輸送拠点となる震災時水上輸送基地に指定されている「日の出桟橋」などが設置されている日出埠頭をズームで撮影してみました。背後には「NECスーパータワー(日本電気本社ビル)」などJR田町駅周辺のビル群が見えます。

JR田町駅より南側の「港南地区」も近年では高層タワーマンションが何棟も建設されています。

レインボーブリッジの東側に広がっている臨海副都心を撮影してみましたが、思い切り逆光になってしまいました(汗)。

ズームで撮影してみるとお台場の「フジテレビ本社ビル」の特徴的な建物がシルエットとなって写っていました。1990年代の後半から2000年代にかけて大規模な施設が次々と完成した臨海副都心ですが、まだ空き地の割合が多く開発の余地がある場所です。

大型客船などは東京港には滅多に来ないので、普段の晴海客船ターミナルはほとんど閑散としています。

晴海埠頭に隣接して「晴海埠頭公園」の緑地帯が広がっていますが、公園内も人の気配が感じられませんでした。夜になると昼間以上に寂しい場所になってしまうのではないでしょうか。

ズームで撮影すると隅田川の対岸、浜離宮庭園の西側に広がっている高層ビル群「汐留シオサイト」が見えました。地上に降りて見たいと思います。
