
桜田通り(国道1号線)の飯倉交差点から外苑東通りへ入り、飯倉片町交差点へ向かって散策を続けます。尾根筋の高台に位置している飯倉交差点よりもさらに高い位置へと外苑東通りは上っていきます。外苑東通りをこのまままっすぐに進むと六本木の繁華街に出ることができます。

東京都新宿区の早稲田鶴巻町交差点(新目白通り交点)から、東京都港区麻布台の飯倉交差点(国道1号交点)に至る道路の通称であり、神宮外苑の東側を通ることから、「外苑東通り」と命名されました。

坂上の高台には「駐日ロシア連邦大使館」の敷地が広がっていて、外苑東通りに面して立派な正門が設置されています。1875年にロシア政府代表部が横浜から東京に移転した時に開設されました。1925年から1991年までは「駐日ソビエト連邦大使館」と呼ばれていました。

しばらく歩いていると麻布郵便局等が入居している日本郵政グループ飯倉ビル(旧日本郵政公社東京支社社屋)が見えてきます。1930年(昭和5年)に竣工した旧逓信省貯金局庁舎で、1943年(昭和18年)から逓信本省庁舎として使用され、1949年(昭和24年)に二省分離(郵電分離)により発足した旧郵政省が1969年(昭和44年)まで郵政本省庁舎として使用していたのです。

麻布台の高台をまっすぐ伸びている外苑東通り。奥には六本木の繁華街のビル群や東京ミッドタウンのミッドタウンタワーが見えますが、麻布台地区のこの周辺はまだ住宅街の雰囲気が強いです。

麻生郵便局に隣接して「外務省・飯倉公館」の建物が建てられています。首脳・外相会談や各種会議およびレセプション(交流活動)などで利用されています。吉田五十八の設計で、1971年に完成しました。幕末の開国以来の外交資料を保管し展示する外交史料館を併設しています。

飯倉公館の北側を見るとアークヒルズ等の高層ビル群が見えました。

振り返って飯倉交差点方向を撮影すると、麻生郵便局と東京タワーが綺麗に映りました。

先へ進むと前方に「飯倉片町交差点」が見えてきました。この交差点で外苑東通りは東京都道415号高輪麻布線・首都高速都心環状線と交差していきます。

このまままっすぐ進むと六本木の繁華街へ進むことができますが、この交差点を右へ曲がってアークヒルズ方面へ向かいます。外苑東通りも桜田通りと同様に交通量が非常に多いです。

「飯倉片町交差点」、この交差点の先は六本木三・五丁目地区となっています。ちなみにこの交差点を左に曲がって南へ進むと一ノ橋・麻布十番の低地に降りることができます。

東京都道415号高輪麻布線をアークヒルズ方向へ向かって歩いていきます。右手には港区立麻布小学校の敷地が広がっています。

しばらくは首都高速都心環状線の高架橋を眺めながら散策していきます。

前方に急な坂道が見えてきました。とは言っても車道や首都高速の高架橋は坂の上の盛り土の上に設置されているので、歩道部分だけが傾斜となっています。

坂の名前は「行合坂(ゆきあいざか)」であり、説明柱には「双方から行合う道の坂であるため行合坂と呼んだと推定されるが、市兵衛町と飯倉町の間であるためか、さだかでない」と書かれていました。

実際に歩いてみると、二つの坂が向かい合っているような地形となっていましたが、車道や首都高の高架橋部分はコンクリートの擁壁の上に造られていました。

行合坂を越えて六本木一丁目のエリアを散策していきます。森ビル関連の高層ビルや各国大使館が密集している中を抜けて、霊南坂・アメリカ合衆国大使館前へ向かいます!!!

飯倉片町交差点から六本木一丁目の市街地を抜けていきます。