
佃大橋の右岸側に広がっている「中央区の湊・入船地区」の市街地を散策して東京地下鉄有楽町線の新富町駅を目指します。快晴の青空の下に整然と建ち並んでいる中低層マンションやオフィスビル群を見ていると「大都会」である東京都心部の中を歩いているんだなと実感できます。

皇居(=江戸城)の東側、「城東地区」と呼ばれている標高5~10メートル前後の平坦な地形がどこまでも続いている地面の上に京都や大阪都心部のように碁盤目上の市街地が形成され、オフィス街や中低層マンションを中心とした住宅街が整然と広がっています。

同じ東京都心三区の中でも、皇居を中心にして同心円状に都市風景が広がっている千代田区、起伏に富んだ麻布台地の上に立体的でスタイリッシュな都市風景が続いている港区と比較すると、ここ中央区は均質的で統一感のある整然としていて完成度の高い町並みの風景を見渡すことができます。

佃大橋の上から撮影した大川端リバーシティの高層タワーマンション群です。中央区には隅田川や日本橋川、神田川など非常に多くの河川に恵まれている立地となっていて、「水の都」といっていい程です。

緑も個人的には中央区・千代田区・港区の都心三区の中で、中央区が一番気に入っています。やはり地形がどこまでも平坦であり、街並みが非常に整然としていて美しいことが大きな理由です。何気なく撮影した風景写真でさえも素晴らしいと思えてしまうくらいです。

佃大橋右岸側の歩行者用階段を下りて、隅田川の河岸の散策道を少し北へ歩いてみると大川端リバーシティのタワーマンション群を正面に捉えることができました。正面に写っているタワーマンションは「リバーポイントタワー」です。

ちょうど紅葉のピークとなっている石川島公園の緑地帯の奥に建っている「センチュリーパークタワー」をズームで撮影してみました。

再び佃大橋通りへ戻り、新富町方面へ散策を続けていきます。場所的には「中央区の湊三丁目」と「明石町地区」の境界線となっています。大通りに架かっている歩道橋の上から新富町方向を撮影してみました。この辺りも同じ中央区内の東銀座や築地地区と同じように中層マンションや事務所などが混在している地区となっています。

同じ歩道橋の上から佃大橋方向を振り返って撮影してみました。目の前には佃大橋へとつながっているアプローチ道路の高架橋が設置されています。このアプローチ道路はかなり勾配がきついらしく、東京マラソンのルートにもなっているそうですが難所として有名だそうです。

新富町方向をズームで撮影してみると旧築地川の「入船橋」跡地が小さく見えました。その脇に東京地下鉄有楽町線の新富町駅の地上出口が小さく写っているのがわかります。

「入船」の地名の由来は、町域の西側に入船川という名前の都市運河が流れていたからです。

歩道橋を降りて入船橋へ向かって散策を続けます。

佃大橋通りと新大橋通りが交差している「入船橋交差点」に到着しました。新大橋通りの地下には東京地下鉄日比谷線のトンネルが走っていますが、ここ入船橋には駅が存在しません。ここから日比谷線に乗るには、新大橋通りを南へ数百メートルほど離れた場所にある築地駅に向かうことになります。

築地川という名前の都市河川の上に架かっている「入船橋」ですが、築地川そのものは高度経済成長期に埋め立てらたので水面が存在せず、橋だけが何もない場所の上に架けられているだけの状況になっています。

入船橋交差点の脇に東京地下鉄有楽町線の新富町駅の地上出入り口が設置されています。これで初冬の月島の散策は終わりです。

地下鉄新富町駅で散策は終わりです。この場所から西側へ数百メートルも歩けば東銀座の市街地もすぐそばです。