緑の、東京ブログ

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!! ※ブログタイトルを変更しました。

真夏の皇居東御苑:緑の木々と芝生の高台広場を散策する PART2

2013年09月03日 20時10分48秒 | 皇居周辺・城西


江戸城・本丸御殿の建物跡地に広がっている高台広場の散策道をしばらく歩いていると、前方に天守の在座跡地が見えてきました。天守の跡地は展望台が整備されているので、行ってみましょう。




江戸城の本丸御殿や天守と、当時の政治の中枢の中を散策していきます。江戸時代においては江城(こうじょう)という呼び名が一般的だったと言われていて、また千代田城(ちよだじょう)とも呼ばれていたそうです。




先程通り抜けてきた「大手高麗門」の南東側に建っているパレスビル、パレスホテル東京の高層ビルをズームで撮影しました。この高台広場の標高は約15メートル前後です。




江戸城の跡地に整備されている皇居東御苑の敷地内は非常に起伏のとんだ敷地が広がっていますが、これは自然にできた地形ではなく、江戸時代の初期の土木工事によって完成した地形なのです。




徳川家康が関東に入る以前は「太田道灌」という地方豪族が築いた江戸城が存在しましたが、その旧江戸城は厚さ約30メートルの土砂の底に眠っていると言われています。




現在の東京駅や日比谷公園、丸の内の高層ビル街を始めとして江戸時代初期は「日比谷入江」と呼ばれる湿地帯であり、その湿地帯の中に旧江戸城が構築されていました。




天下を掌握した徳川家康は「天下普請(てんかふしん)」と呼ばれる大がかりな土木工事を全国の大名にやらせて地形そのものを改変することにしたのです。その結果、日比谷入江は埋め立てられて江戸城の敷地の一部となりました。




太田道灌時代の江戸城は一体どこに埋まっているか?は長い間謎だったのですが、一説によると東京地下鉄東西線竹橋駅の地下約30メートルの地中に埋まっているのだとか…。




東京地下鉄東西線大手町駅と直結している工事中の高層ビル「東京プライムステージ・大手町タワー」を真正面の位置から撮影しました。周囲の高層ビルと比較すると最も高い建物であることが解ります。




現在の高層ビル群が広がっている丸の内・大手町は江戸城の敷地の一角であり、「大名小路」「大手前」という名前が付けられていました。江戸城が拡張された際には新たに外堀が作られ、外堀であったものが内堀となったため、御曲輪内(おくるわうち)と呼ばれるようになりました。




親藩や譜代大名の藩邸が24あったため「大名小路」とも呼ばれた。敷地内には南北町奉行や勘定奉行の奉行所、評定所も置かれていました。




「本丸天守台」前に到着しました。多くの観光客の人たちが展望台から周辺を眺めているようでした。




本丸天守台前から振り返って高台広場全体を見渡してみました。この広場全体が本丸御殿の敷地が広がっていたのですが、天守と共に現在は残ってはいません。




本丸天守台の展望台へあがる坂道の途中から振り返って本丸御殿の高台広場を撮影しました。標高約15メートル前後の高台が南北方向に伸びていて、木々に隠れてわかりにくいですがその後ろ側は断崖絶壁となっているのです。




断崖絶壁の奥が標高5メートル前後の丸の内・大手町のビジネス街が広がっています。そもそも目の前に広がっている高層ビル群のある場所は、江戸時代以前は東京湾に旧・神田川が流れ込んでいる海辺だったのです。




天守跡地の展望台を見渡した後は本丸跡地の広場の北東側から二の丸庭園へ降りることが出来る「汐見坂」を散策してみたいと思います。



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真夏の皇居東御苑:緑の木々と芝生の高台広場を散策する PART1

2013年09月02日 11時36分57秒 | 皇居周辺・城西


江戸城・本丸御殿の建物が建てられていた高台跡地に整備されている広大な広場内を散策していきます。真夏の季節なので広場内や広場周辺は濃い緑の木々や芝生で覆われていました。




広場の南端部には2本のイチョウの大木が植えられています。11月の下旬くらいになると綺麗な黄葉を眺めることが出来ますが、現在の季節出ると色鮮やかな緑色に染まっています。




高台広場の西側(皇居側)には鬱蒼とした自然林が広がっており、この裏側に御所の敷地が広がっています。砂利道とアスファルトで舗装されている散策道を歩いていきます。




広場の南西側の鬱蒼とした木々が広がっている中には、江戸城の「松之大廊下(まつのおおろうか)」跡地と石碑が設置されています。「忠臣蔵」の舞台になっていることでも有名ですね。




鬱蒼としている木々と広大な芝生広場の間の散策道を歩いていきます。散策道と言っても、大型バスが余裕ですれ違えるくらいに道幅が物凄く広いです。




本丸御殿の跡地広場は現在は広大な芝生広場として整備されています。真夏の時期なので色鮮やかな緑色に光り輝いていましたが、この暑さなので芝生の中で休憩している人たちの姿はありませんでした。




正面に写っている屋上に通信アンテナが設置されている高層ビルは2007年2月に竣工した「九段第3合同庁舎・千代田区役所本庁舎」です。




振り返ってJR東京駅側を撮影してみました。高台広場全体が濃い緑の木々群に囲まれているのが解ります。




ズームで丸の内地区の高層ビル群を撮影しました。ツインビルのように建っている高さ200メートルの丸の内ビル、新丸の内ビルの存在感がすごく目立ちます。




直射日光が広場全体に照りつけてきますが、この界隈は起伏のある地形なので風が思わぬ場所から吹いてきたりします。




広場周辺に植えられている木々以外は遮蔽物がほとんど無いので、丸の内や大手町の高層ビル群を綺麗に見渡すことが出来ます。枯れ木となる真冬の時期に訪れると今よりも高層ビル群の露出が増えます。




日本経済新聞社本社ビルや経団連ビルの手前に建っている小ぶりな建物は「本丸休憩所」です。




散策道を歩いて江戸城・天守跡地へ向かいます。芝生広場内は養生中の立ち入り禁止となっているようでした。




東京駅の北側に広がっている丸の内・大手町の高層ビル群の全景を見渡せるようになってきました。高層ビル同士の密度が大きいので、壁のように感じます。




東京地下鉄東西線大手町駅と直結している「東京プライムステージ・大手町タワー」をズームで撮影してみました。2013年8月30日に1次竣工したというプレスニュースが先日発表されました。




再開発工事がひと段落した丸の内と違って、大手町の再開発工事は今後10年くらいは続くのではないでしょうか。数年後には景観が一変しているかもしれません。



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