雨で山行きが中止になったところへ、娘から電話があって「いるなら
帰る」という。
ありがたいことに母の日のプレゼントを買いに行こうというので、部
屋中広げて書類の整理をしていたのをあわてて片づけた。
買い物が済んでから、前から気になっていた高田のお風呂屋へ。
小雨の降る中、昔の商店街の暗い道を通って「中央温泉」についた。
暗い通りにぽっと灯のともった風呂屋の入り口は心もほっとする。
よく見れば暖簾「ゆ」が裏向きに・・・
開けっぱなしの入り口から見た 下駄箱
中央の靴脱ぎのスノコの下の床に丸い石組みが覗く。何やろう?
スノコを持ち上げてみたら少し掘り込んである。(上の写真の左下)
「元、焚口?」にしては浅いな。
ごそごそしていたらおじさんが顔を出した。ちょっとばつが悪い。
「ここは何だったのかなと思って・・」というと「水を溜めて?コイを
いれてた?」とかなんとか・・
それより「もう時間がないで」と言われて時計を見るともう8時半
「9時で終わり」という。あら大変急いで入らなくちゃ・・
「ちょっと過ぎてもいいけど」と言ってくれたので、急いで入る。
脱衣場の木のロッカー
風呂場には何人かお客さんがいた。タイルもいろんな種類が貼られてい
る。天井はドーム型。奥の壁一面に「白樺の高原風景」の絵。
ここは湯船は中央にあり、周りに洗い場がある。
お風呂研究家の娘が言うには、お風呂の作り方にはいくつかのパターン
があるらしい。
ここもきっと戦前から営業しておられるのだろう。
私は子供の頃に行っていた飛鳥のお風呂屋を思い出した。
寒い日などは結構面倒だったが、風呂上がりに風呂桶を持って星空を
見ながらお父ちゃんお母ちゃんと帰るのは好きだった。
残念ながら中がどんなだったか覚えてないが、洗い場の排水が流れ込
むところが男女の風呂場の間にあって、そこは20センチ角ぐらいのす
きまになっていて、「石鹸貸して」などと男湯から声がかかり石鹸を
渡しあったりしていたのを思い出す。
正月2日の朝には石油缶をガランガラン鳴らして家の前を通るのは、
初風呂が沸いたという知らせだった。
夏は裏庭でタライに湯を入れてもらって親も子も行水 風呂代が倹
約できたことだろう。なつかしいなあ。
そのうち家にも内風呂ができて、いつの間にか風呂屋もなくなった。
もちろん行水も。
最後の客だったはずの私たちの後からまた1人2人お客が入ってきた。
ここも中の写真を撮る間がなくて残念。
「帰るでえ」男湯から声がかかり、脱衣室でしゃべっていた人が
「はいよ」と立ち上がった。
昔ながらの風景にあったかいものを感じた。
ドライヤーが故障中で濡れた髪で帰らねば。冬じゃないからいいけど。
帰る」という。
ありがたいことに母の日のプレゼントを買いに行こうというので、部
屋中広げて書類の整理をしていたのをあわてて片づけた。
買い物が済んでから、前から気になっていた高田のお風呂屋へ。
小雨の降る中、昔の商店街の暗い道を通って「中央温泉」についた。
暗い通りにぽっと灯のともった風呂屋の入り口は心もほっとする。
よく見れば暖簾「ゆ」が裏向きに・・・
開けっぱなしの入り口から見た 下駄箱
中央の靴脱ぎのスノコの下の床に丸い石組みが覗く。何やろう?
スノコを持ち上げてみたら少し掘り込んである。(上の写真の左下)
「元、焚口?」にしては浅いな。
ごそごそしていたらおじさんが顔を出した。ちょっとばつが悪い。
「ここは何だったのかなと思って・・」というと「水を溜めて?コイを
いれてた?」とかなんとか・・
それより「もう時間がないで」と言われて時計を見るともう8時半
「9時で終わり」という。あら大変急いで入らなくちゃ・・
「ちょっと過ぎてもいいけど」と言ってくれたので、急いで入る。
脱衣場の木のロッカー
風呂場には何人かお客さんがいた。タイルもいろんな種類が貼られてい
る。天井はドーム型。奥の壁一面に「白樺の高原風景」の絵。
ここは湯船は中央にあり、周りに洗い場がある。
お風呂研究家の娘が言うには、お風呂の作り方にはいくつかのパターン
があるらしい。
ここもきっと戦前から営業しておられるのだろう。
私は子供の頃に行っていた飛鳥のお風呂屋を思い出した。
寒い日などは結構面倒だったが、風呂上がりに風呂桶を持って星空を
見ながらお父ちゃんお母ちゃんと帰るのは好きだった。
残念ながら中がどんなだったか覚えてないが、洗い場の排水が流れ込
むところが男女の風呂場の間にあって、そこは20センチ角ぐらいのす
きまになっていて、「石鹸貸して」などと男湯から声がかかり石鹸を
渡しあったりしていたのを思い出す。
正月2日の朝には石油缶をガランガラン鳴らして家の前を通るのは、
初風呂が沸いたという知らせだった。
夏は裏庭でタライに湯を入れてもらって親も子も行水 風呂代が倹
約できたことだろう。なつかしいなあ。
そのうち家にも内風呂ができて、いつの間にか風呂屋もなくなった。
もちろん行水も。
最後の客だったはずの私たちの後からまた1人2人お客が入ってきた。
ここも中の写真を撮る間がなくて残念。
「帰るでえ」男湯から声がかかり、脱衣室でしゃべっていた人が
「はいよ」と立ち上がった。
昔ながらの風景にあったかいものを感じた。
ドライヤーが故障中で濡れた髪で帰らねば。冬じゃないからいいけど。