3月7日 2月 特別号の表紙絵 ハルノノゲシ

1つ忘れてました。　

2月特別号　今月の花　ハルノノゲシ（キク科）

お水取りが済めばもう春も間近。
あの花もこの花もいっせいに咲き出すことでしょう。
何を描こうかなと探しに出た私の目に留まったのは、ハルノノゲシです。
知らぬ人がないぐらいポピュラーな草花ですが、あまり家に飾ったりし
ませんし、活けてあるのを見たことがありません。なぜでしょうね。

私も今までそんなに魅力を感じなかった植物でしたが、よく見ると、
この時期のがっしりとした姿はたくましく、力強いエネルギーに満ちて
いるように感じました。
寒い間もポツポツと、まるで冬の隙間を見つけるように咲きながら、春
本番を待っているのです。

そう思って見れば、なんだかいとおしいような気持ちになりました。

そしてわかりました。飾らない理由が。
花のあとすぐ綿毛になって、そばを通ればフワーッと舞い上がる。
手で掴もうとしても逃げる。これだ！家に持ち込まない理由は。