みどりの野原

野原の便り

7月13日 ハス コウホネ ウキアゼナ デンジソウ

2019年07月13日 | Weblog

大阪のボランティア先で・・

呼び込みに力を入れてくださったのが功をそうしたのか、今日はお客さまも多かった。
幼い子供も2人。若い人も年配の方も。2回合わせて18人。

田んぼや池があり、周りは木立。歩きながら木の実や帰化植物など・・
ほぼぶっつけ本番ながら、今日は見るものが多くて楽しかった。


 蓮田 ハスの花や果実があった。

 
近くで花や実も見て、構造がよく分かった。 若い花托はまだ柔らかかった。
若い実(果実)は皮をむけば食べられる。

 
折れていた葉柄を切って観察。葉から取り込んだ酸素を根茎(レンコン)に送る穴。
象鼻杯はこの穴を利用して葉に注いだお酒を飲む。1回家で試したことがあるよ。
葉の中心部は空気は取り入れるかもしれないが、突いて穴を開けてやらないとお酒は通らない。
                     右)若い葉は縦ロール

 
いつもは遠くから見ているだけのコウホネの花 
  右)今日は係の方がとってくださったのでよく見れた。こんな機会はめったにない。

 
  花も真上から見れるなんて。
外側の花弁のようなものはガク。その土側のヘラ型のものが花弁。その内側に中心を包んでいるようなのが雄しべで真ん中の丸いところは雌しべの柱頭・・へえ~なるほど・・

 
これは若い果実 壺みたいな形。真ん中に丸い釦型の柱頭が見える。基部に色があせたガク片が残っている。     右)切ってみたら、中には若い種子がたくさんあった。


田植えの済んだ田んぼ。今日は草取りイベントをやっておられた。
手や網で水草を採っている人もいた。びっしり生えた水草退治はなかなかだ。

 
コナギやウキクサやオオアカウキクサのような?水草に混じって、見慣れない水草があった。
丸い対生の葉・白い5弁花 初めて見る帰化植物で新顔の水田雑草ウキアゼナだった。
勢力が強そう。家の近くでもあるんだろうか? また気を付けてみようと思う。

水面が見えないくらい蔓延っては日光も根に届かずイネの生育にも影響しそう。

帰化植物が蔓延っている一方で・・

 
こっちの畔近くにあったのはデンジソウ 水生シダの仲間だ。今は数を減らして希少種や絶滅危惧種になっている所もある。「昔はあった」と言う人も知っているが、私は近くでは見たことがない。     右)クローバと並べてみた。長い葉柄の先に並んだ葉。
クローバが4つ葉なら一見そっくりだ。
でもよく見ると、葉の形や葉脈の出方が違うので区別できる。

他にも見るものがたくさんあって、短時間であったが、お客さまも私たちも楽しめた。
カラムシ鉄砲と最後にアカメガシワの花かごを作って小さい小花を入れてもらってお土産にした。

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7月12日 神戸市立森林植物園 アジサイ 

2019年07月12日 | Weblog

アジサイ満開の神戸市立森林植物園へ。

まず、アジサイに付いて講義を受けた。
「アジサイは何で増えますか?」からお話が始まる。


ガクアジサイの種や発芽したものを見せてくださった。
まだ草の芽のようだ。2年目ぐらいで茎は木化してくるそうだ。

アジサイの咲き方は、大きく分けて、すべてが装飾花の「テマリ咲き」(ホンアジサイ)と、周りに中性花(装飾花)・中心部に両性花がある「ガク咲き」がある。
ガクアジサイはホンアジサイの母種(基本種・親)とされる。

日本のアジサイには①アジサイ系(テマリ咲きのホンアジサイ) ②ガクアジサイ系(ガク咲きのガクアジサイ)がある。どちらも葉が大きくてぶ厚くて光沢がある。
別に、③ヤマアジサイ系は葉は小さく質は薄く光沢がない。花も小ぶり。ガク咲きではあってもガクアジサイではない。
ちょっとややこしいそんなお話を聞いた。見分けには葉が大事だという。

ヤマアジサイ(サワアジサイ)は地域によって、北方ではエゾアジサイ、伊豆や房総半島ではハマアジサイと環境に合わせてすみ分けている。

もともとアジサイは日本にあったが、あまり人気のある花ではなかったが、外国に渡って品種改良されたものが今、セイヨウアジサイとして出回っている。
世界でも人気のある花でその品種数は何百とあるらしい。

土壌によって色が変わることや、選定の仕方などいろんなお話を聞いて、その後、苗畑を見学。

 
        苗畑 いろんな品種が植えられている。

 
ガクアジサイ 周りは装飾花 色の濃い中央部には両性花が集まる。         

 
(ホン)アジサイ テマリ咲きですべて装飾花
    右)・・とはいえ、装飾花をかき分けると中に両性花が付いていることもある。

 
人気の白いアジサイ アナベル          野生種
  右)アナベルは、ガク咲きの野生種の中から突然変異でできたテマリ咲きのものを改良して作られた品種だそうだ。
 
一番かわいかった ミカワチドリ(三河千鳥)千鳥が群れているように見える。
一見テマリ咲きに見えるが、よく見るとこれはすべて両性花で装飾花はない。

 
「奥に見えるのは中国のアジサイです」大きい。右)初めて見た可愛 ミカン葉のアジサイ。
突然変異でできたらしく、葉に鋸歯がない。まれに先祖返りで鋸歯がでることもあるそうだ。

 
アマチャ 葉を手のひらで揉んで、噛んでみて下さい」 ほのかに甘味を感じた。
アマチャは発酵させて作るというのを前にきいたことがある。

案内修了後

 
長谷池 ヒメコウホネやアサザの花が見えた。
     右)ジャコウアゲハ 羽化したてのようで、横に抜け殻もあった。

 
カモシカ園 カモシカはシカではなくて牛の仲間 でも糞はシカのようだった。

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7月11日 半夏生園・山野草園 

2019年07月11日 | Weblog

バス仕立てで御杖村へ。あいにく小雨が降ったりやんだり・・

先ずは「半夏生園」
半夏生(夏至から11日目)のころに咲く。又、葉が少し緑色を残して半分化粧したように見えることからの命名だそうだ。

  
ハンゲショウ ちょうど見ごろだ。花の頃に上の方の葉が一部を残し白くなる。
この白くなる葉は苞葉になれなかった葉だと書いてあるものもある。
ドクダミの白い苞葉と同じ役目で、白化は地味な花に代わって目立って虫を呼ぶためらしい。
葉の裏は緑色。表の白色も受粉が済んで役割を終えると、葉緑素ができて緑色の葉になるとか。

以前、ハンゲショウをベランダに植えたことがあるが、時期になっても一向に葉が白くならなくて、株ばかり繁るので、捨ててしまったのだが、調べてみると窒素過剰や水切れが原因らしい。葉は繁っても花が咲かないので葉が白化しなかったと思われる。今頃わかっても手遅れです。

山野草園へ。
何回か来たことがある。交通は不便なところだ。

 
前庭にもいろいろ植わっている。フウチソウがさやさやと。
             右)キレンゲショウマ 咲きかけ つぼみがたくさんある。
お家の横から山へ。
裏山全体にたくさん植えてあったり、また、もともとあったものを保護しておられる。

 
    クガイソウ             ホザキナナカマド?

 
  シャジン の仲間?        ムラサキタデ 葉に赤紫の斑

 
   ヤマシャクヤクは果実      クマガイソウも果実が付いていた。


ギンバイソウ つぼみから咲きかけ。
2つに大きく切れ込む葉は特徴があり、昔友達と「バルタン聖人」と名付けていた。
キツリフネやオオハンゲ・八重のドクダミ他・・
野生種だけでなく園芸種の山野草で変わりもの?も多く、名前となるとお手上げだ。

コーヒーをいただいて、ご近所の山野草園へ歩く。

こちらもたくさん植えられている。

 
  前庭 マイヅルソウも。   イブキジャコウソウ 石の苔の上に居ついている。

 
   ナデシコ科やなあ。          キスゲかなあ。

  
キキョウ科 なんとかシャジンかなあ? キョウガノコのようだが葉に赤紫の斑が入っている。

 
オイランソウと言っていたクサキョウチクトウ(宿根フロックス)かなあ。
                   右) ベルガモットだろうか?

 
こちらで一番すごかったのはギンバイソウの群落。元はお隣から来たものらしいが、本家よりこちらの方が成績がいいのだとか。土の質や環境で隣同士でも違うのですね。
花序がほどけかけの頃はごちゃごちゃとしてどうなっているのかわかりにくいが、開いてきて1つの花がはっきりしてきた。真っ白できれい。

 
バイカアマチャ さっきのお宅ではまだつぼみばかりだった。
花序が面白い。やじろべえのように左右に均等に振り分けられた花序。
中心と、その外側2個は両性花 その外側にある小さいものは装飾花なのだ。
その他いろいろ。

水で冷やしたトマトをいただいた。 おいしかった。

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7月10日 庭にキイロスズメ 幼虫(大きい芋虫の写真あり注意!)

2019年07月10日 | Weblog

庭のコンクリートに見たことのないスズメガの幼虫が歩いていたので写真を撮っておく。
しばらくして娘が「気持ち悪い虫がいる~」と言ってきたので見に行くと、さっきと同じ芋虫。
そして、「朝にも緑色のやつを殺虫剤でシュウシュウして捨てた」という。
緑色のは私は見てないが同じものかもしれない。同じ日に3匹も・・


オレンジ色っぽい茶色 いもむし図鑑で調べたが載ってなくて、昆虫好きの人に尋ねた。
ネットで探してくれて「キイロスズメ」と判明。
食草はヤマイモの仲間やサトイモなどらしい。

こんな大きい芋虫が付いていたら葉はボロボロのはずだが、それらしき葉はない・・。


ひょっとしてこれか?ベランダの隅の鉢植えのニガカシュウか?
そういえば葉が一枚もついてない。

ベランダから落ちてけがもなく真下のコンクリートの上を這っていたのか・・。
ニガカシュウで3匹も育ったわけだ。

サナギになる時は、植物を離れてうろつくらしい。
大きさからして終齢幼虫のようだったので、さなぎになる場所を探してうろついていたのかも。

見るのは面白いけど、私もやっぱりビニール袋に入れてゴミ箱にポイ。

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7月8日 ハマスゲ キカラスウリ イチヤクソウ ウメガサソウ タシロラン クモヘリカメムシ 

2019年07月08日 | Weblog

 
ハマスゲ 浜とは全く無縁の駅のコンクリートの隙間にも生えてくる。葉は香りがよい。
この根茎を乾かして生薬「香附子」にするという。根を掘ってみたが、大きい塊があるわけでもない。   右)キカラスウリ 地面近くで雌花が咲いていた。もうしぼみかけていたが・・


 
ナナフシモドキ 左に長く伸びているのは触覚ではなく前脚だ。     
  右)エノコログサに止まっている(絡まっているみたいだけど)クモヘリカメムシ
イネ科の害虫でこの虫が汁を吸った玄米は斑点米といって黒い斑点ができて売り物にならなくなってしまうと教えていただいた。汁を吸うのはエノコログサだけにしておくれ・・

 
 イチヤクソウ 果実 写真では見えにくいが、象の鼻のような長い柱頭がある。     
     右)ウメガサソウも果実になっていた。果実の上に丸い柱頭。

 
タシロラン ほとんど枯れかけていたが、まだ花が残っていたもの。
  右)一番立派だったタシロラン 葉緑素を持たず栄養は菌類から得ている。
初めて見たのは2005年。14年前の写真が残っている。
何年か連続して見に行っていたが、ある年、刈った草をそこに廃棄されてからは見られなくなってしまった。
しばらくして別の場所にあることを教えてもらったのだった。
今年はたくさん出たようだが、生育環境が変わると消えてしまうようだ。

 
   コクラン           ヒメヤブラン


   シャシャンボ 花 

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7月7日 ツタウルシとナツヅタ ヤマウコギ マタタビ 

2019年07月07日 | Weblog

一人歩きをしたが、花はほとんどなかった。

ツタウルシの幼葉とナツヅタの葉はそっくり。

 
鋸歯の先に小さい突起があるように見えたので、ナツヅタかな?
               右)こちらはツタウルシの幼葉のように思った。
ツタウルシはウルシよりひどくかぶれるらしい。
まあ、触らぬ神に祟りなし。かな・・

 
ヒメドコロ 花があったのでわかった。 
       右)マムシグサの仲間 ただでさえ見分けがむつかしいマムシグサ
果実だけではとてもわからない。

  
トウゴクサバノオの葉 今まで見落としていたのか、全く気付いたことがなかった。
花に出会ったこともないが、たくさん葉があった。

 
ヤマウコギ 葉の中に果実が見えた。  車道沿いのマタタビに虫えい果が見えた。
虫こぶが薬になるなんて不思議。

華やかなものはなかったが、知らないことが多いので、どこへ行ってもそれなりに楽しめる。

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7月6日 長居公園・植物園 ダンドク ホルトノキ ハマナス

2019年07月06日 | Weblog

2か月ぶりの長居公園


公園のスタジアムでは韓国の歌手グループの公演があるらしく、若い人たちがたくさん集まっていた。翻る旗にプリントされた歌手の顔、みんな同じ顔に見えるわ~。

 
      ムクゲが花盛り。       サルスベリ 咲き始め。
園路でクスノキの周りを飛ぶアオスジアゲハを見、クマゼミの声も今年初めて気が付いた。

植物園

 
   大池のスイレンが満開      色も咲き方もいろいろのダリア


ヘメロカリス いろんな色がある。

 
 カンナの原種といわれるダンドク  花が大きいカンナ 花のつくりは同じ


 
ダンドク 1個の花 花の構造はややこしい。小さいガク 細く直立しているのが花弁
花弁のように見えるのは雄しべ。そのうちの1枚だけに約が付いていて雌しべの腹に花粉をつける。
          右)果実もできていた。下位子房で果実の上にはガクが残る。

 
ハマナツメ ナツメと同じような花  ホルトノキ 花弁は5枚。花弁の端は糸状に裂ける。

 
ハマナス 下位子房で果実のように見えるのは偽果。上にガクと枯れた雌しべの柱頭が見える。
偽果の中に白い種子のように見えるのが果実。数えてみたら120個もあった。      
     右)ナンキンハゼ 写真の花序は、先の方に雄花、基部に雌花が付いている。
だいぶ昔、隣り合うナンキンハゼに全く違う様子の花が付いていて、雌雄異株なんだ~と思ったことがあるのだが、そんなに簡単なものではないことが分かった。
植物の雄雌というのはすごく複雑らしい。「むつかしい」ということが分かった。


台風で傷んで根元から伐られたセンダンの大木
根元からたくさんのひこばえが出ていた。
成長が早いというセンダン。どう育っていくか見ていこう。

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7月5日 矢田丘陵 松尾寺 丁石道

2019年07月05日 | Weblog

梅雨とはいえ雨続きでうっとおしい。家の中にいるのも飽いた。
ちょっとどこかへ出かけたいなと思っていたら、息子から松尾寺の丁石巡りに誘われた。

 
車道にあった新しい丁石 なくなったものを斑鳩町が補建されたようだ。
               右)法隆寺CCの間を通る。歩きやすい山道だ。

 
埋もれそうな道標(左 三井・右 みよけん 是より・・) センチコガネ

 
      ササクサ             こちらはササ よく似ている。
そばにはチジミザサも。

十六丁・十五丁・・十丁・・新しい丁石ばかり・・

 
   七丁 これは昔のものかな?  
      右)山道続く。ウォーキングする人とよく出会う。散歩コースのようだ。

 
    サジガンクビソウ       ミヤマガマズミ など多い。

 
                   お地蔵さま                 地蔵道標 右ほうりゅうじ 左こいづみ

丁石はほとんど新しく補われたものだ。

 
   「二丁」これは古い道標。   しばらくして「本堂へ一丁」の古い道標
もう松尾寺の境内だ。


    松尾寺 南惣門

 
        門の左右に 風神・雷神の彫刻


本堂のそば一面のユリ「カサブランカ回廊」ができていた。すご~い!一体何本あるのやら。 
思いがけずユリのお花見ができた。よい香りが漂っていた。

 
カサブランカってこんな色もあったのか。白しか知らなかった。豪華!
しばらくユリを楽しんで山の方から帰り道。

帰りはショートコースにすることに。

 
   コジキイチゴを見つけた。      茎の赤い腺毛とトゲ

今日、歩き始めに十五丁の新道標を見たが、もう少し下ると十八丁から丁石が残っているという。

 
   十六丁の新丁石があったが・・ 近くに古い十六丁の丁石が残っていた。
新しい復元丁石が多かったが、丁石道を大切に思っておられることが分かった。


だいぶ下って、モッコク ちょうどきれいに咲いていた。

歩きやすい気持ちの良い山道だった。

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7月3日 ココスヤシ 

2019年07月03日 | Weblog

最寄り駅のココスヤシの今。

 
     果序が2本立っている。1本の果実は少し大きくなってきた。

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