アジサイ満開の神戸市立森林植物園へ。
まず、アジサイに付いて講義を受けた。
「アジサイは何で増えますか?」からお話が始まる。
ガクアジサイの種や発芽したものを見せてくださった。
まだ草の芽のようだ。2年目ぐらいで茎は木化してくるそうだ。
アジサイの咲き方は、大きく分けて、すべてが装飾花の「テマリ咲き」(ホンアジサイ)と、周りに中性花(装飾花)・中心部に両性花がある「ガク咲き」がある。
ガクアジサイはホンアジサイの母種(基本種・親)とされる。
日本のアジサイには①アジサイ系(テマリ咲きのホンアジサイ) ②ガクアジサイ系(ガク咲きのガクアジサイ)がある。どちらも葉が大きくてぶ厚くて光沢がある。
別に、③ヤマアジサイ系は葉は小さく質は薄く光沢がない。花も小ぶり。ガク咲きではあってもガクアジサイではない。
ちょっとややこしいそんなお話を聞いた。見分けには葉が大事だという。
ヤマアジサイ(サワアジサイ)は地域によって、北方ではエゾアジサイ、伊豆や房総半島ではハマアジサイと環境に合わせてすみ分けている。
もともとアジサイは日本にあったが、あまり人気のある花ではなかったが、外国に渡って品種改良されたものが今、セイヨウアジサイとして出回っている。
世界でも人気のある花でその品種数は何百とあるらしい。
土壌によって色が変わることや、選定の仕方などいろんなお話を聞いて、その後、苗畑を見学。
苗畑 いろんな品種が植えられている。
ガクアジサイ 周りは装飾花 色の濃い中央部には両性花が集まる。
(ホン)アジサイ テマリ咲きですべて装飾花
右)・・とはいえ、装飾花をかき分けると中に両性花が付いていることもある。
人気の白いアジサイ アナベル 野生種
右)アナベルは、ガク咲きの野生種の中から突然変異でできたテマリ咲きのものを改良して作られた品種だそうだ。
一番かわいかった ミカワチドリ(三河千鳥)千鳥が群れているように見える。
一見テマリ咲きに見えるが、よく見るとこれはすべて両性花で装飾花はない。
「奥に見えるのは中国のアジサイです」大きい。右)初めて見た可愛 ミカン葉のアジサイ。
突然変異でできたらしく、葉に鋸歯がない。まれに先祖返りで鋸歯がでることもあるそうだ。
アマチャ 葉を手のひらで揉んで、噛んでみて下さい」 ほのかに甘味を感じた。
アマチャは発酵させて作るというのを前にきいたことがある。
案内修了後
長谷池 ヒメコウホネやアサザの花が見えた。
右)ジャコウアゲハ 羽化したてのようで、横に抜け殻もあった。
カモシカ園 カモシカはシカではなくて牛の仲間 でも糞はシカのようだった。