CubとSRと

ただの日記

忍び寄る危機

2018年11月02日 | バイク 車 ツーリング
 カブで買い出しに出掛けた。
 キルティングのインナージャケットを着てパイル地の三角巾を巻いて準備完了。
 いや、肝腎なものを忘れていた。防寒用の脛当て。
 あのダム湖のほとりの駐車場の常連はほとんどが還暦を超えて数年、十数年を経た人ばかり。(中には二十年以上を経たような人も・・・)
 みんな古強者で、昨日はカブで来ていたかと思えば今日はリッターバイク、明日は久し振りにHDとかBMWとか。
 しばらく見ないと思ったらキャンプツーリングで北海道2週間とか。そうでなければ事故で入院(これはあかんやつ)、とか。
 強者どもの行動は、ただの元通勤ライダーにはよく分からない。
 能くは分からないが、一つ感心することは多くの人が膝や肘にちゃんとプロテクターを着けていること。
 「ヘルメットの値段は命の値段」
 、なんてことを言うそうだが(最近まで知らなかった)、このプロテクターを常用しているということは
 「老人と言えば常用薬」
 、と来るのに比べてなかなか立派なことだ。
 ところで、ネットを見ていると軽自動車は散々に叩かれている。「走る棺桶」だとか何だとか。
 失礼な。一体いつの話をしているのだ。軽自動車しか持ってないオレにあやまれ!
 でも、軽自動車のさらに上を行くのがバイクなんだから。
 乗らないものから見れば、バイク乗りはただの死に急ぎにしか見えないらしい。
 もしくはただのビンボー人。田舎では親戚連中に随分言われた。
 「車を買えないのか」とか「タイヤが二つ足りない」とか。
 「物知らずめ!」「買わんだけじゃ!」「田舎者!」と言いたいけど、こっちの人だって興味のない人はそんなもの。
 「このバイク、BMのマークがついてるww。えっ?BMWって、バイク作ってんの?」
 何度言われたことか。ステアリングトップのマーク、SAで二回も盗られたんだぞ!盗っ人は車に乗ってるバカヤローに決まってる。ビンボー人から物を盗るなんて最低だ!
 脱線した。プロテクターだった。
 実際、肘やひざのプロテクターがどれだけ役に立つか、と言われたら、車のシートベルトに比べたら隔靴掻痒というか、どうも「手術は成功しましたが~」みたいに、「命を守る」という目的には直結できてない。
 けど、見る角度を変えたら。
 冬、薄いグローブだけでバイクに乗ると手がかじかむ。手がかじかむと寒さに耐えようと体に力が入る。
 特に首に力が入る。首が凝る。首が凝ると体幹に力が入って四肢が強張る。緊急の際の応対が遅くなる。
 つまり事故が起きやすくなり、重大事故になりやすくなる。
 プロテクターを着けていなければ、常に膝が寒風にさらされる。ズボンはいてたって、ずっと時速数十キロの風に当たってるんだから。
 当然、冷やされて膝の動きがぎこちなくなる。薄いグローブと一緒で緊急の際の応対が遅くなる。
 つまり事故が起きやすくなり、重大事故に(以下略)。
 「膝のプロテクターは、ただ膝のプロテクターにあらず」。
 膝を温めることで事故を未然に防ぐ、重要な安全装置でもある、と言えないか。
 
 
 
コメント
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