CubとSRと

ただの日記

・・・だったけど。

2018年11月12日 | 日々の暮らし
 「明日は同じ道をカブでうろうろしてみようか」
 と書いて、今朝になったら、何だか判然としない曇り空。
 でも、天気予報では雨は降らない、と言っている。
 「ならば出るか!」
 、と思いながら、「いつもの」と書かざるを得なくなった腰痛軽減のためのストレッチを始める。
 このくらいの痛みなら、問題なく出られそうだ。・・・・が。
 朝食を摂り、お茶を入れ、外を見ると、いつ降ってもおかしくない空模様。
 どっちを信じるか。気象協会か、己の直感か。
 こんなところで勝負したってしょうがない。
 「空の感じが悪いから出るのをやめる」。
 それだけのこと。
 「片雲の風に誘われ、漂泊の思いがやまない」から出るのであって、実際、降ろうが降るまいがそんなことは関係ない。
 ただ、「片雲の風に誘われる」ことはあっても、「今にも降り出しそうな曇り空」に誘われる人は、あまりいないと思う。

 ・・・なんて書きながら、昔々のことを思い出した。
 バイクに乗り始めて3年目だったろうか。
 まだ大阪発の「モトトレール」、「海よりも早く空よりも安く」、ってどこかで聞いたことのあるキャッチコピーの寝台列車で、北海道に渡り、翌日、大間に戻って、一週間ほど「東北南下ツーリング」をしたことがある。
 一日中雨雲と一緒に行動し、雷鳴の中で過ごした思い出のあるツーリング。
 そのツーリングの初めも雨に祟られた。
 朝からの雨で、しょうがないから連泊をしようと決心。
 決心してしまうと
 「この大雨の中を走らないで済むんだから。それもいいじゃないか」
 なんて思った。
 けど、何もすることがない。まだネットに投稿してどうのこうの、という暇つぶしなんて全くなかった時代。
 「ならば、地図を見よう。明日の計画をもう一度立ててみよう」
 となるのが普通。
 すぐ取り掛かるけど、そんなに時間がかかるわけでもなく、後は雨の中で再び暇になる。
 時折、雨の中、宿泊施設の前の道をツーリングライダーらしいのが通り過ぎる。
 大雨が降っている間は「お気の毒~」なんて悪魔みたいなこと、思っていた。
 雨の降りようには波がある。そして段々に収まってくる。
 こちらは段々に落ち着かなくなってくる。昼前になると、「今からでも出ようか」
 なんてことを思ったりする。そして、また雨が強く降り始める。
 日程と宿泊先の予約が、雨が降るともう無茶苦茶になる。
 その憎っくき雨の中を、完全に雨装備をしたライダーが通り過ぎてゆく。「雨なんか問題じゃない」、みたいな顔をして(顔、見えないけど)。
 「う~ん。出れば良かったかなぁ~」
 通勤ライダーだったから、雨が降っても走らなきゃならなかった。
 勤務地に着いたら雨具を脱がなきゃならない。雨の滴り落ちる脱いだばかりの雨具をどこかに干さなきゃならない。
 仕事が終わって帰る時、止んでいれば良いけど、降ってたらまだ生乾きの雨具をもう一度着なきゃならない。不思議なくらい、内側が濡れている。
 帰り着いて雨がやんでりゃ幸せだけど、
 「翌日も降る。濡れた雨具をもう一度着なきゃ」
 となると、ホントにもう!の一言。
 今はそんなことはしなくていい。雨具なんか着なくて良い。
 雨が降るなら出なきゃ良い。
 
 「でも、なあ。卵がないから買いに行かなきゃ」
 外を見るとちゃんと雨が降っている。
 で、どうしたか?
 傘、差して買い物に行きました。
 家に居たらカビが生える。

 明日晴れたら行こう。
 明日が駄目なら明後日がある。「止まない雨はない」。
 あとは自分の気持ちだけ。
コメント
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