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ただの日記

「馬列主義」?

2019年06月13日 | 重箱の隅
 「中国・韓国の正体」~異民族がつくった歴史の正体~
  宮脇淳子
 という本を買ってきた。
 その中に出て来たのが標題の言葉。
 「馬が並ぶ」?「馬を並べる」?、かな?
 優秀な人材を馬に見立てて優秀な順にランク付けする、というやり方のことだろうか。
 そうだとしたら・・・、でも、何で「馬」、なんだろう。
 鎌倉時代の「いけづき(生食)」とか「するすみ(磨墨)」みたいなもんか?
 牛でなくて馬、ということはその辺のことなんだろう。
 ・・・・とまあ、大雑把な予想をして読んでみたら、なんのことはない。
 「馬」は「マルクス」のマ。「列」は「レーニン」のレ。
 「馬列主義」は「マルクス・レーニン主義」のこと。
 「馬列主義」を「ばれつしゅぎ」と読んで納得してしまうのは日本人だけなんだろう。
 chinaでは「馬」は「マ~」でしかなく、「列」も「レー」でしかないらしい。
 そして、「主義」だけはちゃんとした意味があるけれど、西欧の言葉を日本語に翻訳したもの。それをそのまま輸入して使っている。「人民」や「共和国」と同じで。
 自国の国家理念を表す言葉がほとんど輸入なんて・・・ねえ?
 「~人民共和国」に「~民主主義人民共和国」とか。
 もう一つ「大~民国」ってのも「中華民国」のマネだわなぁ。
 漢字があるんだから新造語くらい自分らで作れそう(翻訳できそう)なものだけど、漢字は本来、個々を即物的に表すだけのものだから、考えたり説明したりする時には随分と使いづらいもの(らしい)。
 人口の一割(教養人)しか字が読めず、読めても個々の文字には色んな概念がないから複雑な説明ができず、仕方なしに日本で作られた翻訳語を使う。
 外来語を翻訳して使う以前に表記法が漢字しかないもんだから、あてはまる発音の漢字を探し出して持ってくる。そうなると、表意文字なのに表音文字としてしか使えない。
 考えてみたらホントに厄介な話。
 日本人みたいに「ばれつしゅぎ」、なんて読んで勝手に誤解する、なんてことはあり得ない。もっと言えば誤解する能力自体が、ない。

 そう考えれば、あの国の報道官は何とも激烈な言い回しでコメントを出すけれど、ああいう風にしか言えないんだな、と分かる。
 以下は
 「中国・韓国の正体」~異民族がつくった歴史の正体~
  宮脇淳子
  からの転載↓
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ~~日本人は自分たちの行動パターンと照らし合わせて考えて、中国にもイデオロギーのようなものがあると思いがちだが、要するに、シナは今も昔も『水滸伝』の世界そのものなのである。
 他人を信用できず、政府も役人も信じていないので、手を組めそうな人間と義兄弟の契りをかわしてネットワークを構築し、自分たちだけでいい目をみて、獲物は山分けという世界である。
 仲良くする人間は十数人とか百人くらいでいい。話が通じないやつらは蹴飛ばして踏みにじって、うまくすれば天下を取ってやろうというような考え方である。
 こういう『水滸伝』に出てくるような団体が、中国に古くからある「盗賊団」「秘密結社」と呼ばれるもので、漢の高祖となった劉邦も、明の太祖・朱元璋も盗賊団の出身だし、秘密結社の白蓮教も太平天国も、義和団も、そして中国共産党も同じである。
 今の中国も、精神としては『水滸伝』と全然変わっていない。
 毛沢東は、こういう中国の伝統をよく知っていた。彼はおそらくマルクス主義の文献など、ほとんど読んでいなかったに違いない。~~




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