宮脇
袁世凱が主人である清朝の支配層を説得して、1912年2月に清朝が平和裏に禅譲したから中華民国が成立したというのが私の意見で、孫文なんかぜんぜん話になりません。
宮崎
孫文はペテン師だもの。西洋も日本も騙した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
転載の続き。(でも、客家成立の沿革は略)
宮脇
客家に話を戻すと、だから客家は、自分たちはもともといちばんの中心地から来た、古い文明の中心の中原から来た、というプライドが強い。どんなに貧乏でもです。
山がちで豊かでない土地に入植して女性も労働力として必要だったため、絶対に纏足はしないし、教育熱心で、人間関係のネットワークも大事にしました。
宮崎
鄧小平も客家でした。
宮脇
シンガポールのリー・クアン・ユー(李光耀)も台湾の李登輝も客家です。
孫文の家は貧しくて軍閥でもない。土地に全く人脈はないわ、出身の村に助けてくれる親戚もいないわ、大陸になんの地盤もない。
それでお兄さんがハワイに行って成功してから、母親と弟を呼び寄せたので、孫文は十四歳でハワイで初めて学校に入って勉強するのです。
十八歳で香港に戻って洗礼を受けてキリスト教徒になっています。
つまり、孫文は英語教育を受けた華僑なのです。マカオと広州で医者を始めます。だから中国を外側からしか見てなくて、何もわからないくせに勝手なことを言っていた。
でも英語がすごく上手でハンサムで、かっこよくて、日本人はみんな大好きになって援助しちゃった。
宮崎
あれはまずイギリス人の学者が騙されて、孫文をやけに持ち上げたでしょう。次に日本人が、すっかり騙されて・・・・。
宮脇
日本人ですよ。梅屋(庄吉)さんから、頭山(満)さんも騙された。
宮崎
日本人から中国の革命運動のために集めた金の95%は自分で使い、残り5%だけ革命運動に使った。これって汚職の典型じゃないですか、孫文は。
宮脇
しかも孫文を援助して日本人で死んだ人もいる。
宮崎
いまの習近平の幹部どもの腐敗よりもひどくて、その元祖は孫文です。
宮脇
孫文の正体については私もずいぶん書きました。ようやく日本人にも浸透してきたと思います。それで、革命のために東京で、興中会(孫文・胡漢民・汪兆銘)、光復会(陶成章・章炳麟・蔡元培培・秋瑾)、華興会(黄興・宋教仁・陳天華)を合併して中国革命同盟会を結成したけど、それぞれ地方によって言葉の違う人たちが、孫文に威張られるのがいやだという理由で、すぐに分裂してます。
宮崎
だからメンバーでいちばん多いのは湖南省出身者です。秋瑾も湖南省です。学者で救いがあるのは宋教仁ぐらい。宋教仁は日本語もかなりできたでしょう。
宮脇
彼は優秀すぎたから袁世凱に暗殺された。孫文を暗殺しなかったのは大した奴じゃないからで、宋教仁の方が大物だったから袁世凱は彼を亡き者にしたんです。
宮崎
国民党を事実上つくり、率いていたのは宋教仁です。
宮脇
孫文は頭の飾りにすぎません。
~「虚構国家中国の真実」(宮崎正弘 宮脇淳子)より~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「中華民国」を建てた、ということは革命が行われ、新しい国ができたということになる。でも、清国は、ある。ならば、これはただの内乱。
そうなると、内乱鎮圧の隙に乗じて外国は侵略を開始する。
その隙を与えないようにするには清国が革命を認める(戦わずして政権を譲る)しかない。袁世凱がそれを実行した。
もう、孫文、ボロクソに言われているけど、具体的なところを知ると、もう「へぇ~~」というしかない。で、「そこまで言わんでも良かろうに」と思ったりもする。
けど、これまで目にしてきた本などでも、孫文は何が優れていたのか凝視すると、途端に実像がぼやけてしまっていた。
「水滸伝」の宋江のように、抜きん出たものはなくとも義気に溢れ、仲間のためなら平気で命を投げ出すから、みんなが心酔してついていく、といった人間性とは正反対の人物のようだし。
その人物を、国民党は言うまでもなく、全く反対の考え方である共産党ですら「革命の父」「国父」と評価するのはなぜか?
【宮崎 「国民党を事実上つくり、率いていたのは宋教仁です」】
袁世凱が主人である清朝の支配層を説得して、1912年2月に清朝が平和裏に禅譲したから中華民国が成立したというのが私の意見で、孫文なんかぜんぜん話になりません。
宮崎
孫文はペテン師だもの。西洋も日本も騙した。
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転載の続き。(でも、客家成立の沿革は略)
宮脇
客家に話を戻すと、だから客家は、自分たちはもともといちばんの中心地から来た、古い文明の中心の中原から来た、というプライドが強い。どんなに貧乏でもです。
山がちで豊かでない土地に入植して女性も労働力として必要だったため、絶対に纏足はしないし、教育熱心で、人間関係のネットワークも大事にしました。
宮崎
鄧小平も客家でした。
宮脇
シンガポールのリー・クアン・ユー(李光耀)も台湾の李登輝も客家です。
孫文の家は貧しくて軍閥でもない。土地に全く人脈はないわ、出身の村に助けてくれる親戚もいないわ、大陸になんの地盤もない。
それでお兄さんがハワイに行って成功してから、母親と弟を呼び寄せたので、孫文は十四歳でハワイで初めて学校に入って勉強するのです。
十八歳で香港に戻って洗礼を受けてキリスト教徒になっています。
つまり、孫文は英語教育を受けた華僑なのです。マカオと広州で医者を始めます。だから中国を外側からしか見てなくて、何もわからないくせに勝手なことを言っていた。
でも英語がすごく上手でハンサムで、かっこよくて、日本人はみんな大好きになって援助しちゃった。
宮崎
あれはまずイギリス人の学者が騙されて、孫文をやけに持ち上げたでしょう。次に日本人が、すっかり騙されて・・・・。
宮脇
日本人ですよ。梅屋(庄吉)さんから、頭山(満)さんも騙された。
宮崎
日本人から中国の革命運動のために集めた金の95%は自分で使い、残り5%だけ革命運動に使った。これって汚職の典型じゃないですか、孫文は。
宮脇
しかも孫文を援助して日本人で死んだ人もいる。
宮崎
いまの習近平の幹部どもの腐敗よりもひどくて、その元祖は孫文です。
宮脇
孫文の正体については私もずいぶん書きました。ようやく日本人にも浸透してきたと思います。それで、革命のために東京で、興中会(孫文・胡漢民・汪兆銘)、光復会(陶成章・章炳麟・蔡元培培・秋瑾)、華興会(黄興・宋教仁・陳天華)を合併して中国革命同盟会を結成したけど、それぞれ地方によって言葉の違う人たちが、孫文に威張られるのがいやだという理由で、すぐに分裂してます。
宮崎
だからメンバーでいちばん多いのは湖南省出身者です。秋瑾も湖南省です。学者で救いがあるのは宋教仁ぐらい。宋教仁は日本語もかなりできたでしょう。
宮脇
彼は優秀すぎたから袁世凱に暗殺された。孫文を暗殺しなかったのは大した奴じゃないからで、宋教仁の方が大物だったから袁世凱は彼を亡き者にしたんです。
宮崎
国民党を事実上つくり、率いていたのは宋教仁です。
宮脇
孫文は頭の飾りにすぎません。
~「虚構国家中国の真実」(宮崎正弘 宮脇淳子)より~
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「中華民国」を建てた、ということは革命が行われ、新しい国ができたということになる。でも、清国は、ある。ならば、これはただの内乱。
そうなると、内乱鎮圧の隙に乗じて外国は侵略を開始する。
その隙を与えないようにするには清国が革命を認める(戦わずして政権を譲る)しかない。袁世凱がそれを実行した。
もう、孫文、ボロクソに言われているけど、具体的なところを知ると、もう「へぇ~~」というしかない。で、「そこまで言わんでも良かろうに」と思ったりもする。
けど、これまで目にしてきた本などでも、孫文は何が優れていたのか凝視すると、途端に実像がぼやけてしまっていた。
「水滸伝」の宋江のように、抜きん出たものはなくとも義気に溢れ、仲間のためなら平気で命を投げ出すから、みんなが心酔してついていく、といった人間性とは正反対の人物のようだし。
その人物を、国民党は言うまでもなく、全く反対の考え方である共産党ですら「革命の父」「国父」と評価するのはなぜか?
【宮崎 「国民党を事実上つくり、率いていたのは宋教仁です」】