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ただの日記

国民の気質

2022年09月13日 | 心の持ち様
(読者の声2)
 門田隆将著『日中友好侵略史』(産経新聞出版)。書評の感想です。

 私は若い頃からシナの歴史に関心があり学生時代は自由中国関係の文化団体に出入りしていろいろ勉強した。台湾では支那服を買って妻に着せてみたりしたことがあった。以下感想です。

 一、中共の対日工作
 これは、孫子の兵法の通りで即ち「戦争とは騙すことなり」である。顔で笑って手にナイフである。日本人は上から下までコロコロ騙された。
 二、被害
 以前イタリアンレストランで昼食を取っていると、隣席の中年女性が話しかけてきた。
 それは30万円知り合いの中国人に貸したのだが、返してくれないので、どうしたものか、と言う相談だった。不可能だと思ったが、分からないと答えた。
 今の日本を象徴するような話である。関係しないことが一番なのだ。
 三、原因
 日本人が騙された原因の第一は支那事変の因果関係を知らないことである。
 これはスターリンの命令を受けた毛沢東が西安事件で蒋介石を捕らえて転向させ、やらせた戦争である。
 スターリンの目的は、独ソ戦に備えて東部国境の反共勢力である蒋介石と日本を無力化することであった。大陸に引き込まれた日本は大陰謀の被害者だったのだ。
 だから戦後社会党が訪中すると、冷酷な毛沢東が支那事変のお礼を言ったのだが、歴史を知らない日本人は意味が分からなかった。馬鹿にされたのである。
 蒋介石の右腕の陳立夫は戦後、支那事変はソ連の演出だ、と日本の歴史作家(?)に述べたが、日本人達は理解できなかった。これが今も続いているのは嘆かわしい。
 支那事変の因果関係は拙著「中共の正体」ハート出版で明らかにしてある。
 この日本側の支那事変の不明は、中共の被害者偽装工作の標的になり、日本が被害者なのに逆に脅される事になったのである。これには日本の新聞が籠絡されたことがある。朝日新聞などのメディアの反日親中の大報道は「南京大虐殺」などで悪名高い。読者国民を騙すメディアを見て中共の工作員は嘲笑していただろう。
四、中共の正体
 次に中共の正体について誤解があった。それは共産主義運動は看板で正体は毛沢東の個人独裁であったということである。
 実際毛沢東は皇帝を気取っていた。
 息子が朝鮮戦争で戦死していなければ、毛王朝が始まっていただろう。北朝鮮と同じである。中共社会は細かい階級に分けられて管理されていた。平等などありえなかった。
 今も中共幹部と家族は国民に隠れて大豪邸に住み、鄧小平の孫はランボルギーニを自慢している。だから左翼運動ではなかったという事である。
 では何か。これは古代からある流賊だったのである。家族を連れた盗賊の大集団である。それが移動しながら地域を襲撃し、自作農を襲い、略奪、暴行、殺人、人質をほしいままにしたのである。だから地方の自作農は、共産軍がくると聞くと農家は租界へ逃亡した。
 本書は、日本人の警戒心を高めるために役に立つだろう。私の知人が上海に会社を作るというので忠告し、止めたが、今感謝されている。
 勘の鋭い彼によると同席した中共側の担当者から殺気を感じたという。敵は餌が来たと思ったのだろう。米国のフォリンアフェアーズ誌に習近平が5年以内に極東で戦争を始める可能性があるという論文が、載っているという。
 日本は大至急核自衛を急がなければならない。米国は頼りにならない可能性があるからだ。日本の戦後は終ったのである。
   (落合道夫)



「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月12日(月曜日)弐
        通巻第7460号より 

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 「支那事変」のことをNHKは「日中戦争」という語に置き換えて報道します。
 「日中戦争」というのは「日本と中国の戦争」という意味ですが、義和団の乱鎮圧(北清事変)から、中華民国の中の国民党軍も、日本軍も正式に宣戦布告はしていません。もっと言えば、日本軍は駐留していたのであって侵攻したわけじゃない。その駐留軍に、アメリカの支援を受けて、いきなり攻撃を仕掛けてきたのは国民党軍です。
 だからやはり「支那事変(支那で起こった紛争)」であって、「日中戦争(日本と中国の戦争)」という名前は適切ではない。中華民国に駐留していた日本軍(と日本人)を国民党軍が攻撃したから、「支那事変」というしかないでしょう。

 こんなことを書くと「名目じゃない、事実がそうなんだから」と反論されますが、それ、一方的にぶん殴っておいて「これ、喧嘩だから」と言っているようなものです。最悪の場合でも「だから、どっちも悪いんだ」、と。でもあれ、日本軍が中華民国を征服しようとしたんでしょうか?先に手を出したのは本当に日本軍だったんでしょうか?
 また、大陸での日本軍の戦いについても、今のロシアによる侵攻と同じく「これは戦争だからどっちの言い分も聞かねば」と言っているようなもの。
コメント
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