CubとSRと

ただの日記

どこに目を付ける(今、注目すべきは)

2022年09月17日 | 日々の暮らし
 月刊「Hanada」10月号を買った。
 その中の名物対談「蒟蒻問答」の中から一部転載。

 岸信介と「踊る宗教」

堤 「清濁併せ呑む」という言葉があるけど、そうでなければ政治家は務まらない、政治目的は達成できない、と政界ではよくいわれる。
 旧統一教会と安倍一族の関係がどうのというが、そもそもは岸信介と「勝共連合」の関連が始まりだ。かつて猛威を振るった共産主義に対抗するために手を組んだ。
 他の政治家に先駆けて拉致問題に取り組んだのは、安倍晋太郎・晋三の親子だ。二人が旧統一教会と祝電を送るなどの関連を続けたのは、拉致問題に関する情報を得るためでもある。協会のボス・文鮮明は北朝鮮に乗り込み、金正日と会ったりしている関係だからね。

久保 ウェーバーはこう続けます。
 「多くの場合、〈善き目的〉を実現するにはいかがわしい手段や、少なくとも倫理的に危険な手段を利用せざるを得ないし、こうした手段のために悪しき副産物が生まれる可能性が高いことを考慮に入れざるを得ない」
 しかも、「どのような倫理的な〈善き目的〉であれば、いかなるときにいかなる程度までの倫理的に危険な手段と思しき副産物を〈聖なるもの〉として認めることができるのかを、この世のいかなる倫理も示すことはできない」。
 いま野党や朝日をはじめ一部メディアは、安倍の成し遂げた偉業と元統一教会をめぐる悪しき手段とを何とか関係づけて、安倍の功績を貶めようと躍起になっていますが、結局、その是非は歴史の審判を待つ以外にはないんじゃないですかね。
 それにしても、安倍一族は宗教に関係があるなぁ。岸なんて、あの踊る宗教、北村サヨが占ったところが始まりみたいなものでしょう。

 (後半へ続く)

 堤 堯(つつみ ぎょう)
 久保 絋之(くぼ こうし)


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 以前に書いた日記を三度、掲載します。
 2022年07月23日 

 なぜ「国際勝共連合」の方向から説明しようとしないのか。
 
 朝鮮戦争で米軍はchina共産党や、ソ連の教育を受けた北朝鮮軍と戦った。日本を占領統治中のGHQは、早い話が直接初めて「共産党軍」と戦うことになった。
 そこで米国は、共産党軍がこれまであった既成の軍隊とは異質のものだと痛感することになる。考え方が全く違うからだ。
 軍隊というのは国益を守り、追究するためにある。しかし共産党軍は「共産主義を実現する」ためにある。まずは「既成社会を破壊する」のが仕事、だから、戦い方にタブーは一切ない。守るべき「国」の概念がなく、実現されるべき共産主義社会は、まだない。存在しないものを創出するためにそこを「更地」にする。
 国の「誇り」も「自負」もないから、「名誉心」なんてないし「共産主義思想のために死ぬ」、という考えも、実はない。まだ「理想である共産主義社会」は現実にはない、のだから。
 あったとしたらそれは「共産主義のために~」ではなく「共産主義社会を実現させようとしている(現実の)指導者のために~」と解釈(統括)される。


 そんな恐ろしい連中を、今後、実質の勝者である米国が御していかねばならない。
 「敗戦国日本と、日本の統治下にあった(併合されていた)朝鮮半島に、米国と同じく、反共団体を作って活動させよう」。
 というわけで、アメリカの肝煎りで、李承晩を大統領にしたのと同じように、文鮮明に「(国際)勝共連合」を作らせた。同じく岸信介に同様の団体を日本にも作らせるため、文鮮明の活動に便宜を図ってやるよう指示してくる。


 だから、「国際」勝共連合は米・日・韓の「連合」ということだ。米国の指示で作られた共産主義思想の蔓延を防ぐことを目的に作られた団体だ。
 岸信介が「アメリカのエージェント」となるのは当然のことで、でもそれは敗戦国の指導者として当然採るべき国復興の次善の策だった。
 
 ところが「勝共連合」として「共産主義に勝利する」ための活動はまともに行われたとは言い難い。
 李承晩が「アメリカの後ろ盾を得て、日本に対して何をしたか」、を思い出せば文鮮明が「アメリカの後ろ盾を得て、日本に対して何をしたか」、は容易に想像できる。


 それでも書いておきたいのは、1970年、「70年安保(自動継続)」の前。
 大阪万博や三島由紀夫の事件であまり人々の口の端に上らなくなったが、学生運動は続いており、共産主義革命にシンパシーを感じる日本人は今とは比較にならないほど多かった。
 その時は、まだ「勝共連合」の名前は革命阻止の旗印の一つとして見られていたという事実だ。

 (「国際勝共連合」=「共産主義に勝利する連合」、の意味。「連合」とは、日・米・韓の三国を指す。)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする