9月11日続き
マンガの「スーパーカブ」、7巻目が出ていると昨日知ったので、今日はそれを買いに出た。
9月9日発売ということだったのに、近所の書店にはなかった。もう既に売り切れたのか、それともまだ入荷していないのか。
とにかくしょうがない。諦めて次の目的地である珈琲店に向かう。
いつもの丁(てい)字路近くの電光掲示板には「所要時間10分」とあったが、意外に込んでいた。
やっとのこと「平野」まで出て、南下。楠町の交差点で左折。
何だか妙に物々しい感じがする。
「何で?」と思う間もなく理由に気づく。警官の姿がそこら中にある。
県庁近くになると警官の姿のみならず警察の車両も何台も停まっている。警官の姿は更に増えている。
いつの間にか道路は通行止め状態かと思うほど流れが悪くなる。
そして、遂にマジックハンドみたいな通行止めの柵が道路の両側から延ばされ、本当に進行方向を通行止めにしてしまった。
Uターンして引き返すこともできない。事情が分からない。
目に角立てて「警察には説明責任がある!」と叫ぶ気はないが、このままでは困ってしまう。
そばにいた警察官に「何があるんですか」と聞く。
するとどうも街宣車がここを通るから警戒態勢を取っているということらしい。街宣活動をするために通行経路の届けがあったから、予め経路を外れぬよう警官を配置している。それで車列を分断して置いたので、今、ここを通るのはあの一台だけにできた、と。
なるほど、黒いミニバンが何か音楽を流しながら前を横切り右折していった。音量も小さいし軍歌じゃないし、で、一体何をしたかったのか能く分からない。車には何も書かれていなかったから、どういう団体なのかも分からない。街宣右翼じゃないのかもしれない。それ以前に、右翼じゃなくてもしかして左翼?
その車一台通り過ぎたら、正面の通行止めの柵はさっと開かれた。
「ふざけるな」って話ですよ、国葬の前に何やってんだ。
国葬に関する街宣なら「ふざけるな。葬儀が終わるまで黙ってろ」だけど、国葬とは関係のない街宣なら、もっと「ふざけるな」。
凶弾に倒れた元首相の一生を頭から否定するのか。