10月13日(金)
「ポリープを三つ取りました」と言われた内視鏡検査後、一日空けたからもう良かろうということで、朝4時55分、散歩に出かけた。
8時になって朝食。9時を回ったところでパン店に電話。
「パンを取って置いてほしいんですが」と言った「パンを」の辺りで、「ぁっ」という小声が聞こえた。誰かすぐに気付いたらしい声。
こちらも「あ、あの人だな」と気づいたが、それは電話を掛けた時の応対で気付いたわけで、「パンを」のたった三文字で、なんてことはない。
注文を終えて念のために「名前、言わなくていいですか」と言ったら、向こうからこちらの名前を言って来た。
約束通り、11時に間に合うようリュックを背負って出る。
帰りに珈琲店で豆を買う。
この日は2時から歯の治療だから買い物に行けないわけではないが、余裕を持ってそれ以外の寄り道はせず、帰宅。
歯の治療の後は微妙な時間になるかもしれないから、買い物には出掛けられない。SRに乗り換えてそこらを少しうろうろするくらいにしよう。
ここまでは順調に行く。だが、全てが上手くいくわけではない。
歯の治療は少々以上の忍耐力が必要だった。14時の治療開始から30分近く、下顎前歯右側一本目、ずっとガリガリゴリゴリという音と共に歯の中(?)が削られ続けた。
神経に触れる寸前のような、ヒリヒリするような酷薄な痛み。ホラー映画のあの感じ。
散々「出るぞ出るぞ」と怖がらせておいて、突然眼前に恐怖映像が(スクリーンに)展開される。
いつ電気が走るような痛みが来るか、とドキドキしながら待っていて、いきなりビリっとするような激痛が来る。
よく似ているが、どちらもいざ来てみればなんてことはなかったり。
しかし、どうも今回の歯の痛み、軽く考えていたようだ。きっと来るのだ、放っておけば。そして抜かねばならなくなる。
今回の不都合は治療が完了するまで5~6回。今月と来月の二か月掛かり。
終了は11月末の予定。
まあ、それ以前に今日の30分間で神経がよほど疲れたのか、治療が終わっても痛みは収まるどころかパワーアップしてついて回る。
「今日は歯が浮いて痛みがあるかもしれません」
と言われているから、余計そんな気になっているのか?
いや、そんなことはないぞ。
幸いなことに夕食時には何とか収まった。