11月4日(土)
5時から5時30分まで散歩。
8時前に習字を終え、朝食を摂る。
昨日の計画通り、多可まで行ってみることにする。
ただ天気はもう一つ。雨が降るかもしれないし降らないかもしれない。
降水確率は20%とあったが、南部はそうでも北部は高くなる。
それに確率は低くてもそれは「降るか降らないか」だけの話で、降れば小雨だってちゃんと濡れる。大雨になるかもしれないし、ならないかもしれない。
西脇の辺りで、またもや怪しい天気に。
何よりそれ以前に今日はずっと曇っている。
「今日はSRで」と思って出てきたのだが、全くバイク日和ではない。
しかし西脇を過ぎてからは、逆に雲が少なくなってきた。
兵庫県は広い。こういうこともある。
多可の道の駅に着いたのは11時半頃。
土曜日だからだろう、今日はバイクも多い。日曜日と違ってソロライダーも結構いる。
例のおにぎり店には入らなかった。先日と違って駐車場に車は多くないので、品物はたくさん残っていただろうと思うが、酒を飲むのは明日だ。折角の美味しいおにぎりも冷蔵庫に一日でも入れておけば食感は間違いなく悪くなる。
その前におにぎりは肴にはしない方が良い、ちょっとしか飲めなくなるから。
トイレ休憩だけですぐに出発。
杉原紙の道の駅までの十数キロは、道に変化はあるものの山間の道も田園地帯も淡々と走るしかない。早い話が取り立ててこれと言ったところのない面白くない道。
以前から何故面白くないのだろうと考えているのだが、答えが見つからない。まあ、こじつけるならば山の姿に面白みがないからか。
いや、山だけのせいにしちゃいかんな。他にも理由があるだろう。
面白くないと言えば、更に面白くないのが播州の景色。この多可町は山に木は多いが、播磨の山は低木ばかりで、岩肌が露出したままのところも多い。
何だか殺伐としている。「悪党」の始まりと言われる赤松氏の本拠地だから、というわけでもあるまいが。
脱線するけど「悪党」というのは「悪いやつら」ではなく、「悪(にく)い者共」が本来の意味で、名前だけの主人(幕府)の命令に従わない地方の豪族を評する言葉。土地の住民にとっては良い領主だった場合がほとんどらしい。有名なところでは楠木正成なんかも「悪党」と呼ばれていたと習った記憶がある。
愛想のない平地を北へ進み続けると、段々に山が両側から迫って来る。気が付けば狭隘な山道になって、更に上り坂になる。このまま進むと分水嶺になるであろう播州峠。その手前が杉原紙の里(だった)、その名も「加美町」。例の「平成の大合併」で多可郡加美町の名前はなくなったらしい。
(続く?)