11月4日(土) 続き
何はともあれ今日の目的は先週の駄目押し。
「竹輪を買って、苦瓜買って、鶏の唐揚げも買おう」
でもそういったものは後回し。
到着したらまずは杉原紙の栞を買いに行くこと。
同じ土曜日だから同じ光景が展開している筈だった。
天気があまり良くなかったのはしょうがない。
その結果景色が寒そうに見えたのも、これは紅葉前ということもあってしょうがない。
その代わり先週と違って、今日は車ではなくバイクだ。景色は違って見える。
バイクに乗り始めた三十数年前。片岡義男が車で北海道に行った時のことを書いたエッセイを読んだ。それを日記に書いていた。
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片岡義男という小説家のエッセイに、こんなのがありました。
思いついてドライブに出かけた。けれども何だかしっくりこない。
天気も良いし、快適なのにさほど楽しくない。何か物足りない。
で、ふっと自分が水族館の中に居るような気がした、と。
思いついてドライブに出かけた。けれども何だかしっくりこない。
天気も良いし、快適なのにさほど楽しくない。何か物足りない。
で、ふっと自分が水族館の中に居るような気がした、と。
スポーツカーの車内は快適なんだけれど、外界と窓ガラスで遮断されている。これでは長距離ドライブと言ったって、ただいつもの空間のまま移動しているだけじゃないか。バイクは外の空気に触れているからこそ、楽しかったんだ。よし、来年はバイクでツーリングに行こう。
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で、この時はやっぱり「枠があって囲まれている感」がそう思わせるのだろうとなって、「バイクは逆に景色に対して剥き出しだから」というような結論が書かれていたと思う。
氏が翌年バイクで行ったかどうかは書かれてなかった(と記憶している)。
杉原紙の栞は、何故だか今回は心を惹かれる図案が少なかった。並べてある栞のほとんどが入れ替えになったなどということはないだろうから、今日の天気と同じで自身の目が曇っていた、ということか?
それでも今回はブロッコリー・ピーマン・ピエロ・カワウソ(?)・干し大根の5枚を買う。
なかでも干し大根の図柄は秀逸だった。青首大根三本を藁縄に見立てた紙縒りで括り、緑の和紙の上に置いてある。
春になったらまた来てみよう。
竹輪は売りに来てなかった。苦瓜は小さなのが二本あるだけだった。
鶏の唐揚げだけ買って帰った。
3時過ぎに帰り着く。目の調子はやっぱり良くないが、それ以外は思ったほど疲れてない。
しかし、まず目を休めなければ。
いや、その前にご飯を炊かなきゃ。
この時間なら夕食は4時半からでもいける?
(続くかも)