CubとSRと

ただの日記

気が付けば二十数年   (前半)

2023年04月26日 | 日々の暮らし
 4月21日(金)

 起きたのは7時。
 天井の照明器具が目に留まる。この家に入った時の曰く付きの蛍光灯。
 前の住人が残していってくれた中古品ではあるが、何も
 「人を殺してる。3人」
 なんてことではない。

 入居時の室内改修工事の際、五弁の花のような形(それぞれに円形の蛍光管が入る)に作られていた円形のカバーが壊れてしまった。その時点で相当に年数の経っている代物だから、交換しようにもなかなかそのカバーが手に入らない。
 結局一個は何とか手に入ったけれど、壊れたのは二つ。仕方がないのであまり目立たない方はそのままで、ということで業者が平謝りをする中、家の引き渡しをされた。
 
 寝室の電灯だから、ほとんど使わないまま二十数年が過ぎた。
 しかし、ほとんど使わないのにあまり調子は良くない。5つ全部点けるか節約して3つだけ点けるか、なのだが、5つ点けようとしても4つしか点かない。蛍光管が古いのかも、と交換してみようとするのだが、天井まで十センチほどしか隙間がない中、作業をしなきゃならない。そんな身長もないし、長い手も持ち合わせていない。何よりカバーのはずし方が分からない。

 そいつを朝、ベッドから見上げる。
 今頃になって気付く。「これ、ガレージの蛍光灯が点かなくなったのと同じじゃないか?」ガレージの蛍光灯が点かなくなったのは、グロー球がダメになっていたからだった。
 なぜ気付かなかったかというと、グロー球がガラスではなくプラスチックで内部の電気の飛ぶのが見えない、からだった。
 もしかして、この寝室の蛍光灯にもプラスチックのグロー球が使われていたら?

 「手が届かない」「脚立、持って来りゃいいじゃないか」「ベッドがある」「動かせば良いじゃないか」「自分でやらなきゃ。してくれる人はないぞ」と自問自答。
 そして、朝食は後回し、早速脚立を持って来てベッドも動かす。
 でも、まずは蛍光管のカバーを外さなきゃならない。これが分からない。
 引っ掛けてあるだけだから外れそうなもんだが、と四苦八苦。やっと留め方が分かって、でもまた壊れないように、と慎重に5つのカバー全部をはずす。

 蛍光管は二十数年もたっているのにほとんど傷んでない。交換する必要はなさそうだ。となると、やっぱり問題はグロー球ということか。見ると5つのグロー球の内、2つがプラスチック。3つがガラス管。ガラス管の方は3つともそれなりに煤けている。プラスチックの方は・・・分からん。

 「惜しまないで全部交換しておいた方が良いな」
 そう思って、まずプラスチックのグロー球を外そうと手を掛けた。

 そして回そうと指先に力を入れた瞬間・・・粉微塵に砕け散ってしまった。
 基部のねじになった部分だけが器具中に残っている。
「スーパーカブ」の主人公小熊のように、不安定な態勢からバランスを崩してボルトをねじ切ったというようなものではない。力そのものを入れてない。
 なのに一瞬でグロー球が姿を消した。

 茫然としてたって解決しない。今度は更に慎重に、もう一つ残っているプラスチックのグロー球をそーっと触った。

 回そうとした瞬間、またもや粉微塵になった・・・・・。
 どうするんだ一体。

 (後半へ続く)
 

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傘を担いでみた(担え銃?)

2023年04月25日 | 日々の暮らし
 4月19日(水)

 早く寝るつもりだったが強風が気になって、結局寝たのは11時を回っていた。
 いや?12時半ばを過ぎてた?
 いやいや、寝て一時間ほどで目が覚めたから改めてPC点けてしまったんだっけ。それなら10分や20分でスイッチ切るわけないし・・・。

 ま、いいや。とにかく起きたのは5時前後。
 外の具合がどんなものかカーテンを開けてみることもせず、何となくストレッチなどをやっているうちに5時半になってしまう。
 慌てて着替えをする。

 それでもまだ外を見ようとはしない。外は雨かもしれないし、ちょっとだけの止み間かもしれない。
 とにかく最後に見た時間予報では、普段散歩に出ている時間辺りだけが「曇り」のマークで、その前後は「小雨」となっていた。

 だから今朝も準備をして玄関を一歩出たら雨粒が、という可能性は十分にある。ただ、今、窓の向こうから雨音は聞こえてこない。

 降っていても「小雨未満」なら分からない。で、玄関を出た時「小雨未満」なら散歩に出る・・・ことはない。
 「なんだ~、降ってるじゃないか」と言って中止する。
 空振りして予報に文句を言うより「やった~、儲けた!」と喜ぶ方が楽しい。爺さんお楽しみ、じゃない、爺さんの楽しみ。

 外に出てみた。雨粒は当たらない。路面は濡れたままだ。数時間前までは降っていたという証拠。
 それで今朝は久し振りに傘を持って出ることにした。折り畳みではない。

 普段なら片手に持つところ、左右均等に歩を進めるために、今朝は肩に担いで歩いてみることにした。
 大男ならいざ知らず、現代人の平均身長に数センチ足りない我が身。人込みの中でそんなことをしたら危険なことこの上ないが、この時間、街路に人影はない。

 成程、「肩を怒らせて歩く」と傘が肩の上で暴れ回る。「担え銃」の形での行進時だったら大変だろうし、「肩を怒らせて歩く」と緊急の場合には「喧嘩上等!」という気持ちはともかく、身体の対応が遅れる。
 ところが肩を怒らせるのではなく、重心を胸の辺りにあると意識して、進める脚と反対側の胸を同時に前進させるつもりで歩くと、担いでいる傘は全く大人しくしている。担いでいるのが歩兵銃なら体力の消耗が相当に抑えられるだろう。

 「これが刀のように腰に差して歩く、ということになるとどうだろうか」と、くだらないことを考えた。
 重心を胸の辺りにあると意識して、これをやると今度は刀(傘)が暴れ始めることは容易に想像がつく。
 乱暴にまとめれば、得物と重心はできるだけ寄せて、身体の中心と一体化させるよう意識することが大事、となるだろうか。


 散歩から帰ってしばらくしたら雨が降り始めたようで、時折り遠雷も聞こえ始めた。
 結局、今日一日、外出したのはこれだけ。
 けれど、貴重な体験をしたのかも。
 

 
 
 
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出歩く気にならない

2023年04月24日 | 日々の暮らし
 4月17日(月)

 出歩くことができたけど出歩かない。贅沢な一日・・・じゃなくって。
 ただ単に出歩く気にならない。
 「その気にならんなあ~~」
 、と言っているうちに夕刻が近づく。何だかもったいないなという気持ちばかりになる。
 「あ、そうだ!」
 資源ごみを捨てに鈴蘭台の生協まで行こう。
 「用事ができたから出なきゃ、な」

 何でこんなに出歩く気にならなかったか。
 考えるまでもない。昨日酒を飲んだからだ。
 「二日続けて飲んだら、四日間禁酒」というのがマイルール。
 今日は四日禁酒の初日。楽しいはずがない。
 でも、楽しくなくても「資源ごみを捨てに行く」という用事をこなすために外出してみると、気を紛らわすことができる。

 というか、それはそれで目移りがして面白い。
 どうにもならない時に沈思黙考したってどうにもならない。
 どうにもならない時はせめて悪あがきをしてみる。
 苛々して檻の中の猛獣の気分になってみる。
 少なくともその方が楽しい。


 そういうわけで翌4月18日(火)。
 散歩から帰って。
 朝はバイク日和だったが、しばらくしたら雲が出てきてクルマ日和に。
 それでも結局出なかった。
 理由は、「風が強い」ため。
 ティッシュや墨液を買いにホームセンターまでは行ったが。

 風が強いときは歩かなくたって風がぶつかってくるわけだから、歩いているようなもの。
 バイクに乗っている時は自分が走ってなくたってバイクが走っているのだから当然風がぶつかってくる。
 疲れない上に自分が走っているような気にもなる。
 
 風の強い日は窓から外を見る。気が向けば窓を開けて上体を風に晒す。
 軍艦に乗って全速前進しているみたいな気になる。
 それもまた結構ワクワクする。
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今日は、やっていた!

2023年04月23日 | 日々の暮らし
 4月16日(日)

 日付が変わった辺りで雨が止み、あとは一日晴れ、だとか。
 その割に福崎の方は昼過ぎ、北区の方は夕方に雨になるかも、との予報。「一日晴れ」って一体どこの話だ?

 先日来の数度のアタックで、いつも空振りしていた串焼きの出店。
 今日もダメだろうな、と思いながら、でも行ってみなけりゃ分からないと思い、更に前日一日雨だったことからの解放感に寄り切られる感じで、性懲りもなく西脇の道の駅に寄ってみることにした。
 やってなかったら、館内の人に出店の曜日だけ聞いて帰ればいい。
 そう考えて、「さて、コペンで行くかSRにするか」と考える。

 これだけ晴れていればSR一択だ。
 そう思って、先日と同じレザーパンツを、でもジャケットはこの冬まで休みになる厚手のものに。

 日曜だというのに175号線でバイクにはほとんど遭わない。西脇の道の駅でも同様で、いないわけではないが台数は少ない。
 
 取り敢えず指定場所に停めようとして進む視界の端に、見覚えのある張り紙が。今日はやっているらしい。日曜日だから、だろうか。
 けど、昨日酒飲んだんだよなぁ~。次回は明後日。二日空けると、当然味が落ちる。

 でも折角来たんだから。聞く。
 「いつやってるんですか。曜日は」
 「以前は、毎日、いや、5,6日やってたけど、気分次第。」
 馴染みの客が笑いながら聞いている。
 「今日は止めとこかと思とったけど、(馴染みのお客さんが)来る、言うから」「雨が降ると人が来ないから休み。風が強いと休み。寒いときは休み。今日はやめとこか、で、休み」
 今日は運が良かったというわけだな。

 でも、これじゃしょうがない。で、電話番号を聞くことにした。
 少なくともこれで空振りはなくなる。
 鶏モツ煮、串焼き等を買って出る。
 帰り掛けに東条の道の駅でおにぎり弁当も。

 「昨日飲んでいるけど、どうしよう」、と思いながら串焼きを買った。
 東条でおにぎり弁当を買う時にはもう決めていた。
 「二日続けて今日も飲む!」
 飲んだら「四日間、禁酒」、だ。

 缶の果実酒。先日用意だけして結局温めなかった焼酎1,5合。
 
 缶を飲み終わった時には、もう酔っていた。
 固形燃料に火を付け、ちょかを載せる。

 十分満足したから、四日間の禁酒は受け入れよう!



 

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「仕方ない」と言ってちゃあ楽しくはならないな。

2023年04月22日 | 日々の暮らし
 4月14・15日(金・土)

 「夜遅くに降り出して明日は一日『雨』」。
 下手をすれば来週は雨勝ちの一週間になるみたいだ。
 当然、酒の肴は今日しか買いに行けない。

 ということで、初めは「今日、西脇まで行ってみようか」と思っていたのだが、朝からはっきりしない天気。
 それに加えて予報は段々に雨の降り始めが早くなるという煽ってるみたいなものに変わってくる。

 朝、散歩に出たのが7時15分だったということもあって、いざ出ようとした時には、もう昼。
 それにここまで曇っていると、それはそれで楽しくない。
 雲が流れるのを見ているとこちらもついふらふらと動き出してしまうもので、だから「片雲」ではなく「片雲の風に誘われて」芭蕉翁だって旅支度を始めた。
 どんよりと静まり返って全くといって良いくらい動きのない沈鬱な空を見て「ああ、旅に出たい」、なんて思うやつがいたらお目にかかりたいものだ。
 そんな奴居らんやろ。
 そんなひねくれモンが居ったら往生しまっせぇ。

 予定は全面的に見直し。南へ向かうことにした。
 「再度山(ふたたびさん)を下ってみるというのも」なんて思いもあったのだが、あの道を、もしかして降り始めが早まった雨の中を走る、なんてことになったらコーティング後一週間ほどでまた洗車ということになる。
 「雨の日には車をみがいて(五木寛之)」なんてお洒落なことは街中の短距離だけに似合うもの。崖崩れや山腹の土砂でドロドロになった道をわざわざ走る気にはならない。

 結局いつもの有馬街道を下る。
 今日は子供のいたずら書きみたいなチューリップ柄のネクタイをしてみた。
 
 喫茶店でロブスターを一杯。ブレンドとマンデリンを100グラムずつ買う。
 ひよどり台で生ラーメン、里芋、牛肉、豚ミンチ肉。

 夜9時頃から雨になった。風がないのでひっそりと降っている。

 15日は予報通り雨、で散歩には出られず。
 散歩だけではない。外出自体もなし。何もなしの一日。
 外出してないので酒の肴も例によって「有るもので」ということになるが、意外に色々あって、ただ、「作れば」というだけの話。

 缶ワイン、缶ビール各一本で幸せに酔った。里芋の煮付けをつくったり大根の千切りを煮てみたり。そうだ、業務スーパーで買った鶏のぼんじりというやつがなかなかのものだった。
 
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