4月6日(木)
昨夕から降り始めた雨は予報通り今朝も降り続いている。
ので、散歩はなし。
昼前になって雲は多いままながら雨は止む。
かと言って不思議なことに路面は乾かず(降っていないふりして降り続けていた?)。
とにかく大風が吹き続けていて外出する気にならない。例によって家が揺れるような感触がある。
一時間予報を見ると「風速10メートル」と記されているのが数時間分続いている。まあ、実際そうなることはないんだろうけど、いや、そりゃ分からんよ?
そうなると心配になるのが「屋根瓦がめくれるんじゃないか?」ということ。
「屋根瓦がめくれる?台風でもないのにまさか」。
そのまさかが実際に在ったのだから気が抜けない(あの時は毎週の台風襲来が原因だったのだが)。
隣家の奥さんが「大変だよ、ここからならよく見えるから」と示してくれたところに立って振り返ると、もはや笑うしかないマンガみたいな光景が。
5年ほど前、二週連続して台風が襲来した。そして三つ目の台風が襲来するという二日前のこと。
強風の吹き荒れる空の下、寄棟になっている二階の屋根、その棟瓦が一枚だけめくれ、棟の上に直立していた。
笑うしかない光景だが笑ってはいられない。奥さんの言う通り、このままでは雨の降るたびに雨漏りがして、すぐ屋根は腐る。早急に職人を呼んで直してもらわなければ。
めくれているのは一枚だけだ。が、屋根の中でも特に大事な「棟」の上の瓦だ。明日になれば雨が降る。そうなると修理依頼をしても日延べになる。
しょうがない。早速、脚立を延ばし、梯子状にして一階の屋根に上り、それを引っ張り上げて二階の屋根に立て掛け二階の屋根に上る。
高所恐怖症とまではいかないが、高所が好きな方ではない。それに屋根の傾斜は想像以上で、普通に歩くことなんてとてもじゃないけどできない。
とにかく怖い。怖いけど怖いなんて言ってられないから、恐る恐る棟を越え、問題の箇所まで行って、壁の防水用のコーキング剤を接着剤代わりにたっぷり塗り付け(盛り付け?)、浮いた瓦を押さえつける。何しろ「セメダイン」の名がついているんだから、接着剤になるだろう(?)。
そんな思いをしてから早や5年、だ。また、そうなるのか???
あの時は60半ばだ。今は70に近い。同じことができるか、というと危険度も不安度も急上昇している。
とにかく剥がれぬことを祈るばかり。
そういえば、あの後、二階の南側の雨樋が全部吹き飛ばされるという事故もあった。悪戦苦闘の末、新しい針金で全て括り直したので、こちらは大丈夫。
だが先日の排水管の詰まりと同じく、普段から災難の起こるかもしれないことを想定して、それなりの点検、準備はしておかなきゃならない。
災厄に対して「来るなら来てみろ!話し合うぞ!」は何の役にも立たない。
特に人間のつくる災厄は「降参すれば殺されない」けど、次の瞬間には「殺す側」に編入され、最前線に投入される。後ろには督戦隊が置かれるので「進むも退(の)くも、死あるのみ」。
これは「昔の話」ではなく今だってそのままなんだ、とロシアの侵攻で思い知らされた。「降参すれば殺さない」けど、さらに酷い未来を設定している。悪魔を生み出した人間だ、悪魔を超える悪行を平気で創造・実行する。
それに比べれば自然の脅威というのは額面以上でも以下でもない。
丁寧に真摯に向き合うしかない。