令和6年4月9日にJA新みやぎあさひな大郷支店において、ほうれんそう部会大郷支部の研修会が開催され、部会員10名が参加しました。
研修会では、普及センターが講師となり、「緑肥作物を活用した連作障害対策」をテーマに、昨年度に大郷町のほうれんそう生産者のハウスにおいて実証した成果を中心に講義しました。
従来から管内のほうれんそう生産土壌は、ECが高くカリが低い傾向があり、長期連作に伴う生産量の減少が課題となっており、塩類集積の解消と有機物の補給を同時に行える「緑肥」に注目しました。今回、実証したハウスでは、ソルゴーを栽培しすき込むことにより、ECが低下しカリが増加するなど、土壌環境の改善が図られ、ほうれんそうの生育の揃いも向上し、取り組んだ生産者の方にも手応えを感じていただきました。
研修終了後は、部会で緑肥種子の購入費用の助成を検討してはとの前向きな意見も出ており、今後、緑肥による土壌改良の取組が拡がることが期待されます。
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