東松島市の農事組合法人奥松島グリーンファームは平成27年に設立され,津波で被災した野蒜地区の農地約95haで水稲や大豆の栽培を行っています。課題は,役員の平均年齢が60代の今,将来を考え,計画的に後継者を確保・育成することです。そのため,7月15日に,被災農地で営農している岩沼市の農事組合法人玉浦中部ファームを視察しました。
(農)玉浦中部ファームは75才定年制を導入し,会社の10年後の姿を具体的に想像できる中長期計画を中小企業診断士の指導により作成,これに基づき,新たに社員を雇用するため,就業規則や雇用契約書を整備すると共に,新入社員が仕事をしやすい環境づくりとして,スマート農業を導入した農作業体系を整備していました。
参加した役員・社員はほ場管理ソフトやドローンの農薬散布,GPS付きトラクター等の活用及び出資金の継承など,先進的な取組に熱心に質問をしていました。普及センターでは,(農)奥松島グリーンファームの円滑な事業承継に向けた話し合いを引き続き支援していきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999