船橋情報ビジネス専門学校

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向田邦子さんを偲んで

2021-12-13 08:46:10 | Weblog

みなさん、こんにちは。就職指導室及び図書担当の高橋 豊です。

 先月、瀬戸内寂聴さんの突然の訃報がもたらされて、大変ショックを受けており
ます。各書店では追悼のブースがつくられ、故人を忍んでおります。
 寂聴さんのことは後日書かさせていただくとして、今回はもう一人、私の好きな
作家である向田邦子さんのことを書かさせていただきます。今年は向田さんの没後
40年にあたるということで、各出版社から刊行が相次いでおります。
 向田さんといえば、ご存知でしょうか。テレビドラマで寺内貫太郎一家(昭和49年)
時間ですよ(昭和49年)、阿修羅のごとく(昭和53年)など相次いでヒットするな
ど脚本家としても有名です。エッセイとしては、「父のわび状」「あ・うん」など
無駄がない文章で人の心をキュとつかんではなさない。魅了された方も多いのでは
ないでしょうか。私もその一人です。そんな向田さんにこんなエピソードがありま
す。
 向田さんの妹の和子さんが、向田さんに紹介された美容院に就職した時のこと。
あまりに仕事がきつくて、向田さんに愚痴をこぼしたそうです。するとこんな答え
が返ってきたそうです。
「そんなに嫌なら、辞めてもいいわよ。でも自分で本当に苦労していないから、そ
う言えるのよ。自分で探した仕事なら、そこまで苦情を言わないかもしれないわね」
さりげなくそう言ってきたそうです。その通りだと思ったそうです。就職は自分で
探さなければダメだ。とも思ったそうです。
 敷かれたレールの上を歩いてゆくのが人生ではない。苦労してでも自分の道は自
分で切り開かなければならない。どうでしょうか。学生さん、考えさせられるので
はないでしょうか。
 お説教ではなく、さりげなく、物事の本質をついている向田さんの魅力 これは
小説、エッセイ、脚本でも言い得ております。ですから、人の心が引き付けられる
のだと思います。
 今改めて、読み直しているところです。向田節が随所にみれら、楽しく、そして
感心させらます。
 そんな充実した人生を歩む中、たいへんなことがおきます。
昭和56年(1981年)台湾旅行中、航空機事故により、突然の訃報がもたらされます。
あれからもう40年になります。残念です。本当に残念でした。合掌。
今回はこの辺で終わりとします。

新たに出版、購入した本

学校図書コーナーにある本

 

 


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