私は健康のためここ数年、自宅近隣で信号と車通りが少ないコースを
選び約5kmほど歩いています。我が家から歩き始めると民家の中に隠れる
相撲部屋の前を通り、力士たちの姿を横目で見ながら少し進むと、広大な
農地に一本の農道が通っています。歩くコースでその農道が一番のお気に
入り。歩きながら農作業や成る作物や日の出、日の入りで春夏秋冬を感じ
ることが出来きます。また、畑越しに富士山と東京スカイツリーが同時に
見られる魅力的なエリアでした。
が、某市の肝入りで2,3年前に住宅造成地として開発が決定され、昨夏
から建設重機が入り整地が始まりました。駅近で平地。高速道路入り口
にも近い一等地。そもそも大きな農地が残っているのが不思議くらいで
したので、開発のピッチは早く建設機材重機が置かれ、「あっ」という間に
工事ダンプ用の砂利道路が作られ、あけなく農地は跡形もなく無くなって
しまいました。
最近では牧歌的な風景がもう二度と戻らない寂寥を感じながら農道を歩い
ています。
その一本道はかろうじて生活道の役割として今は残っていますが、近うちに
拡張され、多くの人と車が往来する道に変わり、味気ない風景に変わると
思うと、そろそろこのコースも潮時かなと思っている次第です。
おっと明日通算13回目の引越しだった。否応なくコース替え!
新しい居住地で味のある道を探すとするか。