こんにちは、就職指導室の遠藤です。
菅総理は、10月2日に開かれた衆院予算委員会で、「全集中の呼吸」で答弁すると応えました。「全集中の呼吸」とは、アニメーション作品である「鬼滅の刃」で登場する決めゼリフです。
「鬼滅の刃」は、10月16日に公開され、公開10日間で興行収入100億円を突破したとのことです。スタジオジブリが2001年に公開した「千と千尋の神隠し」(興行収入308億円)が記録した25日間を大幅に短縮する歴代最速記録を打ち立てました。私は、劇場版のアニメーション作品ではなく、テレビ放送された作品を鑑賞中です。全26話で、見終えるまで10時間もかかります。現在、就寝前の時間、登校時間を使い、約半分まで見終えたところです。
あらすじは、剣士である主人公が、旅をしながら「鬼」と戦い、剣術の向上を通じて、心身ともに成長していく物語です。典型的な少年漫画の王道の物語です。ただし、内容は、結構エグいです。まず、テレビ放送ではあまり聞かない「殺す」というセリフが飛び交います。そして、日本刀が主たる武器ですので、出血シーンのオンパレードとなります。腕や足が切り落とされるのは良い方で、生首が切り落とされるシーンすら登場します。酸鼻を極める残虐なシーンが連続しますが、美しい映像で見せるので、不思議とスプラッター感がありません。映像自体も実験的というか意欲的なつくりで、これまでの表現手段にとらわれず、新しい手法を開発してやるという開拓精神にも満ちあふれています。
なぜ、コロナ禍が進行する中、日本記録をうちたてるほどのヒット作が生まれたのでしょうか。ライバルとなる作品が不在。コロナ自粛で溜まった映画ファンのフラストレーションが爆発した等々があると思います。私が注目したポイントは、経済活動を励起するための施策であるGotoトラベルやGotoイートの対象でもなんでもないビジネスで、空前のヒット作が生まれたことです。作品の好みは分かれると思います。しかし、はっきりしていることは、作品自体の完成度は、非常に高いです。コロナ禍が進行し、経済的にネガティブな状況であろうと、きちんと準備し、全集中の呼吸で取り組めば、市場は応えてくれるのだという見本になりました。
今年の若幸祭は、コロナ禍が進行中であるため、中止になり、残念でした。もし、開催されていたら、竈門炭治郎の仮装で決めたかったと思っています。全集中で…。