コロナの勢い止まらず、新年早々またもや出てしまった緊急事態宣言・・・ G県は一都三県には入っていませんが、それでもK市には東京から直接乗り入れる電車がある(地元民はロマンスカーと呼ぶ。笑)せいか、感染者が少なくない状況・・・ 以前からK市を含むG県東部には知事が飲食店の自粛を要請してたけど、こうなってくるとまた「巣ごもり」に戻るのか・・・ まァアタシはここのところ巣ごもりのように充電中ですが。
そんな中、ウチのダンジョン(笑・倉庫という名の駐車場)から発掘されたNゲージ鉄道ではじめたお座敷レイアウト、すこしずつ規模を拡大、というかしばらくするとちょっとチョーシにノッて欲しかったいろんな列車や情景を・・・ 特に欲しくなったのが蒸気機関車!! ブルガリアに行く前からも、そしてブルガリアでもあこがれて追いかけたSL!! それを手に入れて走らせられるって、とってもスゴくない?っても、模型だけど。でも、あの大きな鉄の塊の躍動感が、なんとっ!! 手のひらに乗るサイズで楽しめるっていいですよネっ!
アタシの鉄道模型のモットー、それは「一期一会」!? 新しいものには目もくれず(というか高くて手が出ない・・・)某「ポポン」や「ぽち」などで出会った心惹かれる列車を買う・・・でも、ほとんどの場合はビニールに入ってぶら下がっているジャンク!! だから買った後には必ずひと手間かかります。最近のぶら下がりジャンク品はちょっと車輪を掃除しただけでしっかり走りますけど、それでも時には分解して修理したりお掃除したりする必要があるときも。でも、発掘されたブルトレの分解修理で「開眼」!しちゃいました(笑)。まァ、それがうまく走らなくても「一期一会」ってことだし、走れる方になるまで修理するってホントに「ステイホームのおトモ」ってことで。
アタシ世代のあこがれのSL,それは「C62」!! 何せアンドロメダまで走る蒸気機関車、999ですから!!(笑)・・・松本零士先生の空想はさておき、本物も日本の最高速度を誇る蒸気機関車!! 実際にブルトレも牽いてたらしいから、ウチのブルトレも牽かせちゃおう・・・ と、いろいろ探して見つけたのがヤフオク上。
「動作未確認」って書いてあるけど、見た目はちょっとホコリかぶってるぽいけど、破損はないみたいだし、入札も少なかったのであっさりと落札た・・・
番号が3桁、古いモデルみたい・・・ 箱の裏側に書いてある模型の種類が古っ!そして少なっ(笑。ウチで発掘されたヤツも入ってます!)
箱をひっくり返してみると、中からナンバープレートのシール(!!)と、商品の検査票、
よく見ると46年って書いてあるっ!! 1946ってことはないだろうから昭和46年、っていうことは・・・
ちょっとサバ読んだアタシと同い年!!(笑) アラフィフの鉄道模型だ~!!!
案の定・・・ レールの上に置いて走らせてみよう、と・・・あっ、動かない。やっぱりアラフィフ。それに一期一会、動作未確認だから動かないこともありでしょう・・・ 12Vの電気をそのまま車輪にあてると・・・ 車輪は回る。だからモーターは死んでないみたい・・・ まずは車輪をやすりやアルコールやレールクリーナーで何度も何度も掃除・・・ そうすると、どうにか指でポンと押さえると最高時速3000宇宙キロ!!(爆)で「ラビットスタート」するようにまでなりました。ジャぁーっ、ギシギシと音をさせて・・・でもこれじゃあねー・・・
でも今、ステイホームでどれだけでも時間があります。そしてNゲージ蒸気機関車を修理したり加工したりする、先人たちがたくさん書いてくれているサイトがあるっ!! それを見ながら「全検」してみよう・・・ Nゲージ、部品やアクセサリがちっちゃすぎて・・・
このヘッドマークなんて手でつまむのだってタイヘン! それに小さいのを見るのにはショボショボするアラフィフの目には大変だけど、
ダイソXには優秀な性能と値段を兼ね備えた老眼鏡があるから、これをかければコワくない(笑) このアラフィフSLがちゃんと走るようになるまで次の模型は買わないでがんばるゾ(って、物欲に負けて買うけどね、一期一会だから。)
アラフィフのワタクシ・・・となれば皆様ご想像通りと思いますが、両親は戦前、戦中生まれの後期高齢者のグループ。家には自分たちプラス子育て時代の思い出の品で埋め尽くされています・・・ そういうと何か美しく思えますが、ほかの人から見ると・・・ もうゴミ屋敷一歩手前じゃんかーっ!!(怒)だいたい言うのよね~、こういう時、「全部いるものだー!!」・・・ そういう訳で親子ゲンカしながら片づけることにしたのは去年の春・・・ ガレージの片隅から出てきた、G県はK市の一大デパート「長崎屋」(なつかし~! 笑)の箱・・・
はて、これ何?どうせろくでもないいらないものが入ってるんだろうからポイっ・・・ する前にとりあえず開けてみたら・・・ !!!
Nゲージのコントローラと線路と、それにブルトレ!! えっ?? どうしてここに?
でも、良かったーっ!! 箱ごとオリィャッ(怒)って捨てなくて~♪ でも、知らなかったー。確かにアタシたちアラフィフが小学生のころブルトレブームもあってテレビや「学研」の特集なんかでもよく取り上げられてたし、アタシは電車で旅行は大好きだけど、ウチには鉄(それも模型鉄!)はいなかったはずなんだけど・・・
きくと、父が弟に買ってあげたとか。弟が小4の時、盲腸で入院。退院の時に父にお祝いにとねだって買ってもらったらしい・・・ でもすぐに飽きちゃってそれっきり。ソッコーで倉庫と化したガレージという迷宮のコヤシに・・・ う~む。小4じゃこれの価値はわからないよね~。
で、今年。思いがけずコロナのせいで家にいる時間が長ァ~~くなり、このNゲージをさらに発展させる機会に恵まれ(?)ました。ブルトレ、機関車と客車が2両じゃ説得力ないっしょ?!
アマゾンだったらお店まで行かなくても家まで配達してくれるし、ヤフオクでは昔あこがれてた列車を中古を見つけられるし。昭和の廃線&足尾線のように第三セクター化された路線の列車や汽車・・・ SLやディーゼルたちの勇姿はかなりYouTubeに上がっています! それを参考にして・・・
足尾線もそうだったけど・・・ どの路線も一番のお客さんは沿線の学生さんたち。詰襟&セーラーが大半を占める映像は、その中に自分が写りこんでいるような錯覚を起こさせます(アタシはチャリ通だから、絶対にそんなことはないんだけど。)・・・なんてノスタルジーに駆られ、ついついあれもこれも注文してしまったりして。
コロナ禍は皆を家に閉じ込め、抑うつ状態を作り出していました。でも、もしかしたらこれが「最後の春休み」なのかも知れないな~。心にのこる「過ぎたざわめき」をもう一度味わえるのは、こういうポカーンと空いてしまったヒマな時間じゃないとネ。
アタシの中では「わ鉄」(わたらせ渓谷鉄道)は今でも「足尾線」・・・ 銅山観光に行ったときに懐かしいのを見ました。そしてアタシが生まれたころまで現役で走っていたのは「コレ」・・・
アタシの年の数と、足尾線からSLが消えてからの年数がほぼ同じ、ってことで、「わ鉄」沿線のK市(駅構内の市の観光案内所)や
M市(市の博物館「コノドント館」、でも「コノドント」って何っ?)では記念の展示会が行われています。OBの方などが写真や当時のもの、それに資料を持ち出されて展示されています。その昔、足尾線は小さなタンクエンジンの重連で有名だった!!
ウチの父が持ってた古い蒸気機関車の写真集にも足尾線、載ってたくらいだから、相当有名だったんだねェ・・・
もちろん今はこれで有名だった区間がダムに沈んで、この部分が長~~いトンネルになっちゃったので、昔のようにSLを全線走らせるワケにはいかないのはわかります・・・ でも・・・
大間々駅と神戸(ごうど)駅の間でくらい走らせられないかなァ・・・SL。「岡公園のを復活!」なんていうのは難しいだろうけど・・・ 真岡鉄道からC12、借りて来れないの?客車はトロッコ列車の客車持ってるんだし・・・ でも今じゃDL(ディーゼル機関車)が引っ張る列車でもありがたがられるご時世だからなァ・・・ それか、岡公園のを圧縮空気で走れるようにして足尾駅構内で100mくらい運転!岡公園のC12はOBの方や公園の方のおかげで保存状態もいいので・・・ でもこれも群馬県は川場村でこの方法を開発されたご主人がもう亡くなられていて・・・ なにより「わ鉄」もクラウドファンディングで列車の検査費用を稼がないといけないくらいだから、けっこうキビシいんだろうなぁ・・・ それに足尾は隣の栃木県日光市、それにK市とM市は仲悪い、っていうから岡公園のものを大間々駅に持ってくるのもナシか・・・
いずれにしても、いっしょうけんめいがんばってる地元の足、そして東京から来て手軽に乗れる観光路線、足尾線、じゃない「わ鉄」がよりみんなに注目されてドーンと爆発的に有名になるような(?)なにか奇策(得策?!)があればいいのにな、って思っているのですが・・・ 足尾のまち巡りや紅葉の季節、サイクリングにもいい場所なので、ジョウデン(上毛電鉄)みたいなサイクルトレイン、なんてどう?
足尾線の展示会、目玉の一つはC12の重連を再現した小さなジオラマ!ちっちゃなSLの模型がカワイイ~! アタシもあのタラコ色のディーゼルが走る足尾線、作ってみました!アタシの中の足尾線をNゲージで!
このコロナの折、鉄道模型は「ステイホーム」の間のいいネタとしてようつべなんかでもよく上がっていますが・・・ なんでアタシが鉄道模型することになっちゃったかはまた別の機会に・・・
お風呂にあとにはまず足尾の町を通り抜けて「わ鉄」の終点、間藤のほうへ。間藤からさらにもう一駅「足尾本山」まで線路が延びていたのは有名な話ですが、昔小さなSLや貨物列車が走っていた線路はほぼなくなっています。廃線跡は今でもわかりますが・・・
本山には精錬所があって、銅山が閉山した後も仕事をしていたみたいですが、いまやラピュタ感が・・・
昔のほうがより廃墟感があったような気がしますが、それでも、足尾線の廃線跡だけでなくトロッコが走っていたであろう鉄橋、さらには大煙突・・・
そして今でもかかっている、日本で一番古い鉄の橋・・・
そういえば町中どこにもいろいろなアイテムの歴史などを説明した写真付きの看板がつけられています。世界遺産対策なのかなぁ?足尾、昔はホントににぎわってたんだなァ・・・ 足尾の町としてのピークは江戸時代から明治時代だったんだなァ。その後も随分と営業してたって聞いてたけど。そういえば最近見た某国営放送で、「やほーで調べる」お笑い芸人のおじいさん(?)が足尾に住んで、お祭りでチャップリンの姿で写真に写っていた・・・ そんな写真も道端にあったようななかったような・・・
アタシの中では「わ鉄」というより、やっぱり足尾線!あのたらこ色のディーゼルが走ってる・・・
そのディーゼルが足尾駅に置かれていました。足尾駅に入ろうとすると、おさるのご家族がお出迎え!! お~こわ・・・ 目を合わせると結構コワいのヨ,ジャパンモンキー・・・(この辺の人はみんな常識として知ってるのよ~笑)
そして・・・アタシの「鉄」情報によれば足尾に絶対見たいものが!! それは・・・ トロッコ!! といっても銅山観光の、じゃなくて、何でも昔足尾の町の中を走っていた小さな機関車があるらしい!ナロー大好き!なアタシとしては絶対見たい!! と思って調べてみると「足尾歴史館」というところにあるらしいので、わ鉄の線路を町側から渡って行ってみましたが・・・
コロナのせいなのか、それとももうやめちゃったのか、やってない・・・(後で調べると、しばらくコロナのために休館してたんだけど7月には営業再開してた。その日やってなかったのは・・・休館日だったから。) 裏に回ってみると・・・
お宝がたくさんならんでますっ!! あーっ!! これらが走るの、見てみたいっ!乗ってみたい~~っ!!
昨日は町中に花束を持った人がいっぱい・・・ なぜって、それは始業式の日だったから!どのお花屋さんにもブーケがたくさん並んでいます。なぜ始業式に花、って?それはあとで・・・
そんな始業式の日のブルガリア版グーグルの最初の画面は
「チェスティト・プルヴィヤ・ウチェベン・デン」つまり「新学期おめでとう」になってました。新学期がうれしいのは子供たちの面倒を見なくて済む親たちだけ?でも、子供たちも街をいろんな姿で楽しそうに闊歩してますが・・・
そんな9月17日、用事を済まそうとソフィアの中心部まで出かけました。ナデジュダ区からソフィア中央駅まで地下鉄で行って、そこからはトラムに乗って。ちょうど真ん中のツム・デパートの前を通ってソフィア像を見上げるところで、反対に走って行った電車が・・・ ああっ!あれって、レトロ電車だ~っ!!
知人がソフィアで結婚式を挙げた時、この電車を貸し切って宴会したって、ナーちゃんのパパ・ママ、ヨルゴシュ・ディナ夫妻が言ってたっけ。今日も貸し切りで走ってるのかな~。カメラ、持ってたのに、備えができてなかったから撮れなくて残念っ・・・ なんて思いながらそのまま用事を済ませにトラムに乗り続けていたのでした。
そして用事のあった「プロシュタッド・ブズラジュダネ」で建物から出てくると・・・
あああぁっ!!! そのレトロ電車が目の前から走って来る~ぅ!! やった~、写真撮ろ~ォっと!!
するとこの電車、「スタンボリスキ大通り」を横切る渡り線を渡って広場の反対側の引き込み線に。そうそう、この広場に立っている建物の中に「グラツキ・モビルノスト」つまり市営交通の事務所があるんだった!そしてこの新学期最初の日、そこからどうやらこのレトロ電車を使ったイベントで子供たちをのせてソフィア市内を走っているようです。
小さな2軸の古い路面電車。そんなに満員でもないけど、そんなにいっぱいは人が乗れそうにない・・・
そして中ではDJのおねえさんもいていろいろ説明したり場を盛り上げたりしてるみたい・・・ ちょうどひと回り終わって子供たちが下りてきたところにワタシも歩いて追いつきました。
これから折り返すのかなァ?それともまた出発するのかなァ?なんて見てると、このイベントを仕切っているおにいさんでしょうか、「乗ってくぅ?」と言ってもらったんだけど・・・ まだ済まさなきゃいけない用事があって反対方向に行かなきゃなんないんだよね。残念!!
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そうしてるうちに新たにお客の親子たちをのせて、このレトロ電車は出発していきました。なかなかアジな吊り掛け音を残して・・・
学校に帰ってきた若者たちは遊び足りなさと、そして友達と久しぶりにつるめる嬉しさにあふれ、大人たちは新入生の子供たちや新しく担任になった先生たちに贈る花束を持って歩く・・・、女性の先生にはブーケ、そして男性の先生には鉢植え・・・なんだって・・・ そんな新学期の一日の風景でした。