ヒュ~っと冷たい風が吹き始めたら、気分はもう冬・・・ 外を歩く人の服装は一気にコート、ブーツへ・・・ (夏と冬の間が短いのよネ)
チョッと外出すると口から入ってくる冷たい空気で胃まで冷えそうです。そんなときは、もうそこいらじゅうにあるカフェに入ります。中はあたたか!!(タバコのケムリもくもくだけど・・・)
夏の間には外に出されていた(そしてたいがい歩道を不法占拠?していた)テント、テーブル、イスはしまわれ、もしくは少しだけ外に出されたままになっていて、天気のいい風のない日には日向ぼっこしながらのカフェで気持ちいい! (写真は夏のソフィアのとあるカフェの様子です。カフェだけでなく車も歩道を不法占拠!?)
わたしはよく「カフェ・オビクノベノ」と頼みます。「普通のコーヒー」という意味です。コレは日本で言うエスプレッソで、デミタスカップで出てきます。ほかに、「ドゥルゴ」(=トール?でも豆の量は一杯分で水の量が2倍、つまりはアメリカン?)、「ドヴォイノ」(こっちは豆も水も、そして値段も2杯分)、「ネス」(インスタント・コーヒー)、「トゥリ・ブフ・エドノ」(=3in1つまりネスカフェにミルクと砂糖が調合されたもの)などがたいがいどこでもあります。
家に招待されて「カフェ、どう?」ときかれると、出てくるのはトルコ・コーヒーです。どこの店でも「ジェズベ」または「トルスコ」というと、それように挽いてあるレギュラー・コーヒーが100gでだいたい1レバ(70円弱)で買えます。長い取っ手の付いた専用の小さななべでコーヒーを沸かしてくれます。なべにも、そしてついでくれたカップにも底にはコーヒーかすが残る!! 友人のバリュによると、「このコーヒーかすは流してはダメだ。つまるゾ。紙で拭いてから洗うんだ。」とか。このトルコ式の入れ方、慣れるととてもお手軽です。
あと、大好きなのはカプチーノ!! これはどの店でも出しているわけではありません。あるにはあるのですが、「ネスカフェ」の「カプチーノ」の粉を溶かすだけのところが多い!! そんならうちでもできる!!(怒) でも、近所のガソリンスタンドOMVのカフェでは本格的に、ちゃんと牛乳を泡立てて入れてくれます。
いろいろと店によって違ったメニューがあって、たとえばウチの近所のカフェはホイップ・クリームが常に用意してあって1スクープ10ストティンキ(約7円)でコーヒーにのせてくれます。日本で言えばウィンナー・コーヒーかな?おいしいし、手間を考えるとおトクですよね~。 あと、ほかにもカプチーノを頼むと「カネラを入れますか?」ときかれます。「カネラ」はシナモンのこと。頼むと出してくれます。(基本的に無料。)
スラドカルニッツァ(甘味処?ケーキ屋?)やメハナ(居酒屋)にもコーヒーがあります。ケーキと一緒に、または食後にさっぱりするのにいいですよね~。普通のカフェではお菓子を売っているので一緒にバフラ(ウェハース)をいただいたりして。
とにかく安い!! 普通のコーヒーが一杯30~50ストティンキ(約20~35円) バフラも同じくらいの値段です。そしていくらでもいていい!!・・・んだけど、よくみてると皆で集まって談笑しているグループでさえもたいがい30~40分で席を立ちます。けっこう早いなあ・・・ ご近所の主婦の皆さんは8時くらいに近所のカフェでコーヒーを飲みながらタバコをふかし、ひとしきりしゃべったら(ブルガリア人だから言うわけないけど)「どっこいしょ」という感じで家に帰って家事をするようです。(専業主婦かと思ったら、そのあと仕事に行ったりしてます。)
写真は、ペルニック市民ならだれでも知っているという近所のカフェ。藪の中のように見えますが、カフェ全体が大きな木の木陰で、夏は本当に気持ちいいんですよ。たいがいどのカフェも朝7時から営業。この国に来たらまず、カフェでゆっくりしてみてください。