普通はこの時期マイナス10℃以下になるはずのブルガリア、ペルニックですが、何と、連日最低気温がマイナスになることもなく、最高気温も10℃以上になっています。まるで日本の(関東や西日本の)冬みたい・・・ と思ってしまいます。ブルガス在住のZottyさんのブログにも出てた、春の花「コキーチェ」が、ウチの近所にも咲いていました。(でも昨日から少し寒くなって夜はマイナス3℃くらいまで下がったようですが・・・)
パザール(市場)もいつもと様子が違います。この時期多くの店は商品になる野菜がほとんどなくなることもあり、休んでしまうのですが、今年はいまだにレタスやプラス(ねぎ)、マグダノス(パセリ)やコプル(フェンネル)が青々として売られています。おかしい! ヘンだよね~。
一番重いコートはほとんど着る機会がなく、軽めのダウンジャケットばかり・・・ だからすぐ汚れてしまう~!!! いつもそうなのですが、ブルガリアはとにかく歩くだけで服が汚れる! 特に冬の時期の今は各家でペチカ、つまりストーブで木や石炭を燃やしているので、煙や、そこらへんに捨てられる燃えカスなど、何となくウス汚れる原因がたくさんあったりします。うちのヒゲ(ネコ)の白い毛の部分も何となくススけた灰色・・・ キタナイなあ~。 でも、暖冬とはいえ冬なのでペチカをたかないわけにはいかないのです。
ところでこの暖冬のせいだと思われますが、最近ペルニックやソフィア近郊ではグリップ(インフルエンザ?風邪)が大流行!!! 幼稚園や学校が「グリッポバ・バカンツィア」つまり学級閉鎖になったりしています。いつもの大雪に連日マイナスの天気だと、逆にいつもは少ないはずの流行性の風邪なのに・・・ホント、日本の冬みたいになっちゃって・・・
かくいうわたしもこの流行のグリップにかかり、熱がまたもや39度以上に・・・ 普段は健康自慢の私なのですが、体温計を見て逆に軽く笑ってしまいました。ハハハ・・・ 39.4度!!
友人のビオレッタに頼んで今回はブルゾ・ポモシュト(救急センター)ではなく、リーチェン・レカル(=ホーム・ドクター)の登録に行きました。外国人でも、リチュナ・カルタ(IDカード)を持っている人で、きちんと健康保険を払っている人は、お医者さんを選んでそこで書類を提出することで登録できるのですが、これを行うと初診料が1レバ!! 全国どこでも安く医療を受けられるようになるそうです。
心臓の悪いビオレッタはお医者さんに関しては「任せなさーい!!」と言わんばかりに自分のリーチェン・レカルの女医さんを紹介してくれました。迷路のようなボーニッツァ(病院)の中をグルグルと登ると、長~いベンチに20人くらいズラズラズラーッとたくさん待っているではないですか! みんな例の風邪のようです。ビオレッタが「皆さん、ゲルギエバ先生を待ってるの?」と聞くと、「ダー!!」 ヒョエ~!!! 登録するのにこれは何時間待つんだ?! でも、さすがはビオレッタ。登録だけでも先にできないかと交渉してくれました。「ラズビラセ(もちろん)!!」 おおー、うれしい!! 部屋に通されると、ゲルギエバ先生とメディチンスカ・セストラ(=ナース)が仕事をしていました。先生が別の患者(子供)を診察している間にメディチンスカ・セストラがさっさと書類を記入して、「できましたよ!」
たぶん、ビオレッタのコネがなかったら登録もままならなかったでしょう。やっぱりブルガリアで大事なのは「コネ」!!! でも、その日は登録だけ、ものの15分で帰ってきました。ハア~っ・・・病気のときに新しいことをするのは大変だ!! 病院には元気なときに来たいなあ・・・(?)