・・・といっても、あのトトロのねこバスでも、猫の形をしたバスでもないのですが・・・
なぜか道を間違えて、ヒルトンホテルから「スタディオン・ヴァシル・レフスキ」を抜けて「オルロフ・モスト」(イーグルブリッジ)に向けて車で走っていると・・・
あァっ!! 目の前を走っているバスにこっちを見ている目がー!!
バスよりも当然早いウチのムルティプラちゃん、バスに追いついて併走すると、かわいい黒白ハチワレ猫のイラストがたくさん描かれています!! でも、イラストというよりはアニメ? しかもキャラクターデザインの設定書のように、いろんな表情で同じ猫が描かれています。 ウィンクしてたり、金魚鉢をのぞいていたり、コロコロしていたり・・・
バスに書かれているのは
「Кое е хитрото коте?」 (コエ エ ヒトロト コテ?)訳すと、う~む、意訳ですが、「いたずらネコちゃんはだれ?」 ただそれだけ。会社名もウェブサイトのアドレスも書かれていない・・・ そして後で気付いたのですが、このねこバス、ソフィアで増殖中!! 気になって気になってネットで検索しても何もヒットせず・・・
そんなある日、ソフィア中心部を歩いているとまたねこバスに遭遇しましたが、字や絵が追加されていて情報が増えてる!!
どうやらこのネコ「フェリックス」というらしい。(暗かったので写真がピンボケですみません・・・) 黒白ネコとしては定番の名前ですが、あの「フェリックス・ザ・キャット」とは関係ないみたい、というかよりカワイイ!! そして何か食べ物と関係がある広告のようですが・・・
それにしてもネコ好きのワタシとしては気になっちゃいます。こんなに情報を小出しにしてみんなの気を惹きつけるなんてホントに「ヒットロ」(英語で言うとクレバー、ってことでしょうか?)ですね~。でもやっぱりまだこのねこバスの正体はよく分からず。どなたかご存知の方、おられませんか?
3月16日、住民投票でクリミア半島あたりはロシアに入りたいっ!! と言うことになったようですね~。国連の決議では「認められっか、そんなモンっ!!」、と言うことにもなったようですが・・・ ロシアとしても「住民投票なんだから民主的に決まったんだゼ!! あそこにいるのは同志が自発的にやったことでロシア軍じゃあないんだぜ~」というところなのでしょうか。政治的なことはよく分かりませんが、とりあえず旧共産圏のこの辺の人々にとって黒海の地域ってどんなところなのか、日本にいる方々にちょっと書いておきますネ。
とにかく、ブルガリアを含むこの黒海沿いは、旧共産圏、特にロシア系の人たちにとって憧れのリゾート地のようです。暖かくって、夏はビーチで、食べ物もおいしくって・・・ということらしい。そのためか、企業レベルでも、個人レベルでもロシアン・フォースがこの辺ではスゴイのです。
ブルガリアでも海沿いのヴァルナやブルガスは、夏場ロシア人に席巻(圧倒?)されそうになります。「ここはロシア側よりもぜ~んぜん安いし、その上食べ物もおいしい!!」と大人気!! クリミアのあたりもリゾート地で、あの「ヤルタ会談」で有名なヤルタもそんなリゾート地のひとつだし、1年中氷に閉ざされることのない軍港がある、と言う意味でもここら辺は重要な場所のようです。
もう一つ、日本人にとって分かりにくい事情・・・ それは、この辺はいろいろな民族、言語の人々がいる、と言うことです。クリミアは6割がロシア人だそうですが、実はこの地域には何十万人ものブルガリア系住民もいる!! ブルガリア人とその子孫はEU加盟国ブルガリアのパスポートも取れてEU人と同じ権利を行使できるけど、話す言語はロシア語、と言う人々も多いのです。
歴史的にはあの漫画「女帝エカテリーナ」で有名な、エルミタージュ美術館の礎を据えたエカテリーナ2世の時代、ブルガリアにも大きく関わる「露土戦争」によってあの辺はロシアのものになったみたい。そしてその時のエカテリーナ2世の愛人がポチョムキン、その名前をとった戦艦が題材のロシア革命の映画で有名なのがやはり黒海沿いのオデッサという町、そしてそこはブルガリアからのウクライナの玄関口だったりします。やはりこの辺り、切っても切れない関係にあるみたい・・・ ブルガリア人の友人いわく、クリミアはロシアにとって「スラダク・プロッド(=甘い果実」)!! 何でもこの女帝の頃からここには富が蓄えられていると言う(まるで「徳川埋蔵金みたいな。笑)ウワサ・・・ そこがEUにとられちゃったら困るってことか?
今のところ目に見えるブルガリアへの影響は・・・ ソフィア中央駅の時刻表からモスクワ行きの列車の時刻が消えたこと。これはウクライナとロシアの国境が通りにくくなったのか、なんて思いましたが、キエフ行きの列車の出発時間に駅に行ってみると・・・
ちゃんとモスクワ行きの車両がつながってました。ウクライナ行きの車両は1両なのにモスクワ行きは3両、そしてたくさんの乗客!! モスクワ行きがなくなってなくって、ちょっとホッ・・・。
それよりももっと心配、と言うか最大の懸案事項はガス!! 「ブルガリアで消費するエネルギーの90%をロシアに依存する」ブルガリア・・・どうすんだ?
まっ、地理的、歴史的、政治的、経済的にも黒海のあたりとはそういう所。これからもゴチャゴチャしそうです・・・ あァ、恐ろしや、おそロシア・・・
ソチ・オリンピック・・・ 暖冬でどうなることかと思ったけど、室内競技だったり、降雪機があったり、と・・・無事に終わりましたね~。黒海のこっち側もずいぶん盛り上がって見てましたヨ!! 新聞には、「選手村にあるナゾのカップルトイレ」の写真も載ってたしね~(笑) 近所の女の子たちはフィギュアスケートを見て影響を受けていたようで、マネして遊んでました。
3月のこの時期、よくソフィアでフィギュアスケートのジュニアの大会が開催されます。ほぼ毎年かな?と思える程・・・ 2008年にも一回見に行ったのですが、それからしばらく行ってなかったな~、ということで思い出したように今回行ってみましたよー!!
先回と同じ「ウィンタースポーツホール」(英語で言うとかっこよく聞こえるけど、ブルガリア語の名前を直訳すると「冬のスポーツ宮殿」・・・何じゃそりゃ?! 相変わらず名前負け!! 駐車場から入り口までボロ汚いし・・・)の入り口でチケットを買うと、プリンターでピーッと印刷してケースにはさんでくれたのがコレ!!
先回2008年のときはバスや路面電車のビレティ(チケット)みたいなのだったから、すんごい高級感!!(笑) このチケットを準備するために値段が高くなったんじゃないの? とも思いましたが、まァ、前見たときからもう6年経ってるわけだからそりゃチケットも高くなるよね・・・
中に入ってみるとセレモニー用のステージがセットされています。リンクの壁にはスポンサーのロゴが書かれていますが、ぜーんぶ日本企業!! 何だかどこにいるのか分からなくなっちゃう・・・ でも客席のボロさがワタシをブルガリアに引き戻してくれます(笑)。
15日(土)は、午前中は女子の公開練習、午後は男子フリーでした。特に男子選手を見るのははじめてでしたが・・・ とにかく東洋系勢力がすごい!! 最後の4組目の6人の選手のうち、5人はアジア人です。国籍は、日本、アメリカ、カナダ、中国・・・ そしてコーチもアジア系!! ソチ・オリンピックで羽生クンやパトリック・チャンが大活躍してましたが、この様子だと今後上位に入るのは皆アジア系のコたちになるのでは、と思うほど!! そしてこの組のもう一人はロシア人!! 見た目とにかくアジア系は薄くて小さく、ジャンプをしやすい、というのがあるのかもしれません、まったくのシロウト目には、ですが・・・
観客席を立ってホワイエに行ってみるとこれから出番の選手たちが軽くアップしていたり、精神集中していたりするところに出会います。男子1組目で演技する中国の選手がジャンプのタイミングをとっていたり、あっ、あそこでイメージを描きながら体を伸ばしているのは日本の宮原知子選手だったのかな?
ショートプログラムが終わった段階で日本の宇野クンが3位、田中クンが6位でその最終組に入ってがんばっていました!! 優勝はカナダのナム・グエン選手!! 名前からすると東南アジア系?彼のコーチはあの羽生クンやハビエル・フェルナンデス、そして以前はキム・ヨナちゃんもコーチしていた人なんだって!! 演技が終わった瞬間、勝利を確信したようで指でナンバー1!! と、ガッツポーズ!! 見た目がワタシたちに近いのに、さすがにカナダ育ちのせいか表情や感情の表現がおおらかですよね~!!
演技が終わると観客席からお花やぬいぐるみなど、いろんなものがリンクに投げ込まれますよネ。演技に感動して一生懸命演技した選手たちをたたえてそうしているのかなァ、とテレビで見ていると思ったものでしたが・・・ 今回ナマで見てて分かったこと、それは・・・
それを集めに滑ってくる小さな子どもたちがいますよね、あと十年したらこの子達もこのジュニアの舞台に立つのかな・・・くらいの。このコたちの親たちが花を大量に買ってきていて、ほぼ全ての演技でそれを観客席からリンクに投げ込むのです!! つまり、このコたちの晴れ舞台でもあり、お母さんたちはウチのコ見たさに花を投げている・・・(笑)
この大会、1日見れて一人10レバ(=5ユーロ)で、安いっ!! 日本選手の応援団もがんばって声援を送っていましたが、でも日本人ファンは少なかったかなぁ・・・ ソフィアは宿泊も安いからもっと来てるかな~と思ったんだけどネ。
にしても、男子フィギュアは迫力があっておもしろかった~!! そして選手もコーチも、羽生選手や高橋大輔選手のルックスを明らかに意識しまくってたりして・・・ アジア系はどうしても見た目イマイチだったのですが、最近はオシャレ~になってきて、そこのところも注目!! ですネっ!!
日本で無料で使える無線LANのスポットといえば、携帯電話会社の公衆無線LANサービスがやっぱり主流でしょうか?この前日本に帰ったとき、駅前のコーヒー店やドーナツ屋に入って、「無料無線LANあります!」って書いてあったので試してみましたが、日本のケータイを持っていないワタシでは使えませんでした・・・ 成田空港ではメールアドレスを登録するタイプで使えましたけど、もうそこからすぐに日本を発つわけだったし・・・
意外や意外、東欧最貧国といわれるブルガリアの首都ソフィアですが、いろんなところで自由に使える無線LANの電波が飛んでいます。スタバは言うまでもなく、マックでも、ショッピングモール、そしてソフィア中央駅、ソフィア市内の地下鉄駅、さらには街の中のいくつかの大きな公園でも無線LANが飛んでる所もあります!! ソフィアだけでなくブルガリア全国に散らばるガソリンスタンド、特にオーストリア系の「OMV」やロシア系マフィア企業の噂のある「ルクオイル」でもだいたいつながりますヨ!! ホントに無料!! 旅行先でガソリンを入れたついでにお茶しながら、これから行く先までのルートをグーぐるマップでチェックしたりもできますしね。 (でも、怪しい雰囲気たっぷりのソフィア中央駅ではあんまりノートパソコンを開いて使いたくはないな~)
ブルガリアでスマホでのデータ通信は通話の契約に5~10レバ追加すれば一応データ量無制限(値段によってMAXスピードで使える上限が変わりますが・・・)!! 先回の記事じゃないですが、半分ダマされ気味でインターネットの契約に「モビレン・インターネット」を付けられてしまった(「これを付けても安くなりますから契約を更新しませんか」と言われて・・・ホントに安くなったのかどうかは未だ不明・・・)ので、手元に3GのUSBスティックが手に入りました。
最近日本ではスマホをアクセスポイント代わりにしたり、ポケットWifiとか言って3G無線ルーターを持ち歩いてノートパソコンやタブレットを使っている人も多いようですね。ちなみにブルガリアでは同じもののことを「mi-fi」と呼んだりします(何て読むんだろ?ミフィ? 何かミッフィーちゃんみたい。笑)。 でも、USBスティックだけではコンピュータ1台でしか使えないし・・・ ブルガリアでは別の携帯キャリアでタブレットとポケットルーターのセットを勧めてたけど、ウチのインターネット会社では今扱ってないし・・・ と思って契約したお店で聞いてみると、
「USBをさして使うルーターだったらあるよ!」と出されたのがこの商品。でもこれじゃあ電源がないと使えない!! 家電量販店では同じ会社の別の製品で、それこそ日本のポケットWifiと同じようなものがあったのですが、159レバ(約1万円!!)とあまりに高すぎ!! 他の選択肢、ないのっ!! と同じ会社の製品を扱っているコンピュータ用品専門店のサイトを探してみると、ちょうどこの二つの商品の真ん中のものが見つかりました!! これならUSBスティックも無駄にならないし、ほぼ半分の値段だし!!
さあ、使ってみよう!! とUSBスティックをブスッとさしてみると・・・ インターネットにアクセスしてない・・・ セッティングしようとIPアドレスを入れて設定画面を見ると、何とっ!! ブルガリアは対応する国のリストに入ってないっ!! ルーマニアは入ってるのにーっ!! とツッコんでしまいました(笑)。
あーでもない、こーでもない・・・と1週間格闘!! 会社のサイト、ブルガリア人のコメントを確かめ、ファームウェアをアップデートし、どうにかセッティングを出して、やっと使えるようになりました!! これでヤマパを持っていってどこでもインターネットできるようになった~!! そして無線LANがつながるガソリンスタンドがないブルガリアの田舎に行ってもブログがアップできるゾっと!!
今日も庶民行き交うリューリン・・・ ケータイの料金を払いに「グローブル」の窓口へ。
「お客様!! 今「ポダラック・オト・サルツェ」(心からの贈り物?! 嘘こけっ・笑)で新しいアパラット(機械、つまり電話機のこと)を差し上げています!! まったくの無料です!! ただリチュナカルタ(IDカード)を登録いただくだけです!!」
う~む、アヤシイなぁ~!! そのときは、「え~と、また次の機会に・・・」と、そそくさと引き上げてきました。
最近、ケータイやインターネット、ケーブルTVの会社の競争が激化しているせいか、窓口にいる若いコたちに、「なんとかうまいこと言って契約を取って成績を上げたい!!」という感じがアリアリになってきました・・・ 昨年も同じグローブルの窓口で、
「この契約を追加すれば新しい電話機をプレゼントの上に全体としてお安くなりますヨ。」と勧められ、そうしました。でも次の月からドドーンと高くなり、同じ窓口に文句を言いに行くと、
「あ、でも、ホラっ、無料通話分がすごく増えたでしょう?これを使うと、使わないときと比較して安いことになるんですよ」・・・と言い切ります。でも結局、ワタシのケータイの番号を知っている人は前からの電話番号にかけてくるので、そこから折り返しの電話をすると結局無料通話分を使わないことになってしまって・・・
いろいろブルガリアの昔話などを見ると、こういう「ヒットロスト」、日本語で言うと「狡猾さ」を美徳とする傾向があるのでしょうか、その場でうまいこと言って売り抜け、後で文句を言われても平気、という人物がヒーローとして登場してきます(もちろん、それは抑圧的な圧制者に仕返しをする手段として、なのですが・・・)。 ただ、困るのが、最近の若い人たちがそういうやり方で顧客に接しているように感じること。年配のおばあちゃんたちは、
「安くなるって言うから契約したのにならなかった!だまされた!!」とよく言っています。ホントはだまされていない・・・ 実は契約書にはきちんと書いてあったりするのですが(でも時々分からないほど小さな文字で・・・)、こちらも注意していないと「お安くなります」という言葉に気がいきすぎて、実は高い契約をさせられてしまうのです。
最近も、「インターネットにあと1レバでケーブルテレビをつけませんか?」や「ナンバーポータビリティーで別の会社の携帯電話をウチの会社のにまとめませんか?無料通話分が繰越できるのはウチだけですよ!!」とオファーされましたが、もうイヤな思いはしたくないので、「いや、結構です。今のままで十分です」とはっきり言うようしました。(もちろん、全ての契約にそんなアヤシイ付帯条項がある、といっているのではありません・・・ ただ今の契約内容に満足しているので変える手間とあとで違うことが分かったときのヤラレタ感と自己嫌悪がイヤなだけです・・・)
若くてキレイな女の子がカウンターにいっぱいいてニコヤカに対応してくれて良かったんだけどなァ~。資本主義の原理に基づいて自由競争をするんなら、口のうまさではなくて価格とサービスで競ってほしい・・・ このままではEU最貧ブルガリアで、たいしたサポートもサービスもないモバイルやインターネットの契約が価格のみ先進国並みになってしまいそうです。