ちょっとフシギ・・・空腹を”満たさない”食べ物inブルガリア

「今月は出費が多かったからピンチ!!」な～んて思うこと、ありますよね？

常にそういう意味ではピンチ続きのブルガリア。気晴らしになること、レジャーもお金と手間のかからない方へとどんどんシフトしてきています。

手持ち無沙汰なとき、ブルガリアで便利なのが、お腹がいっぱいにならない食べ物!!　その一番手は、何と言ってもひまわりの種!!　「それじゃインコやリスじゃない!!」　なんて言わないでっ!!　これが、塩煎りしてあって、殻ごとバリバリ食べる人もいるのですが、プチッ、プチッ、プチッ・・・と前歯で殻の先端をを割っておしりの方をプッと押すと中身だけが飛び出してくるのでそこを食べる・・・　上手に口の中で殻を割ってペッと残った殻を吐き出せるようになるとあなたも本格的ブルガリア人の仲間入り!!　これ、口ざみしい時に一度手を伸ばすとやめられなくなって延々と続けられる・・・、そしてぜーんぜんお腹が満たされない（笑）

あと、ソレティ!!　これまた塩気の強い、日本でいう「グリコ・プリッツ」に見た目が近いクラッカーの一種。「チーズ味」、「ハーブ味」のフレーバーで、ちょっとボリュームをもたせたものもありますが、基本、メチャクチャ安く、しかも細くて塩味のみ。子供たちもこのソレティ大好き!!　ベビーカーに乗ってるネンネちゃん、度々手にこのソレティが握らされているのを目撃します。これまたいくら食べても「食べた感」はナシ。味に飽きるか歯（口？あご？）が疲れるかしたらやめるっていう感じです。最近は「日本の伝統的な米菓」（?）とパッケージに書かれた「柿の種」や「わさび豆」なんかもスーパーやパビリオナ（通りの売店スタンド）でも良く見るようになりました。

スーパーの人気商品は、日本で言うところの「カール」のようなパフッとしたスナック!!　これが安売りのとき人々は、横で見ていて「えぇ～～っ!?」と思うほど何袋もカートに入れています。以前にも書きましたが、ウサちゃんスナック「ザヨバヨ」のようなのの種類がここのところばーっと増えてきました。ルーマニア製の「スター」は、ピザ味、チーズ味が秀作!!　意外とオイシイ!!　また「ベスト・イン」や他のポテチ会社も参入してきています。で、これまた軽すぎていくらでも食べられる!!

この手の食べ物、見ていると人々は金曜の夕方や土曜日の午前中に買っています。週末の暇つぶしのおトモって事かな？　３０～５０代男性はさらにビールやウォッカなどのお酒も大量にカートに入れてます。えっ!?　これがおつまみ?　お年寄りも山ほど買っています。

ですが・・・　当然食べればカロリーを摂取しているわけでして・・・　軽～い食べ心地でも砂糖や油脂がたくさん使ってあってキケン!!　ですヨ!!

カルロヴォ・・・バラの時期だけじゃない!!ヨっ

ブルガリアの「バラの谷」のほぼ始まりのところに位置する町、カルロヴォ。でもバラ以外にも楽しいものがたくさん!!

このあたりはヒサリア、パヴェルバーニャなどの温泉が有名ですが、そういうところだけではない、地元民が好んでいく温泉地もあるんですョ!!　そのひとつがこの町から少し離れたところにある「カルロフスカ・バーニャ」、つまりカルロヴォ温泉!!　以前にも来たことがありますが、今回は絶対に試してみたかったことをかなえてみました!!

この温泉、国指定の温泉保養施設と、それに併設されている病院があります。だからブルガリアの国保に入っていて自分のホームドクターから推薦を書いてもらうとここに無料で湯治に来ることができます。そしてその横には公衆浴場（日本の銭湯と同じく全裸で入る）とプール（水着着用）がドド～ンとあります。

浴場は屋内の大浴場（男女別）、家族風呂、そして「ツァルスカ・バーニャ」!!　金色に輝く家族風呂!!　らしいですよ・・・　写真を見ただけだけど、そりゃ～、やりすぎ感がいっぱい（爆）!!　ちなみに二人利用で１時間５０レバと、すばらしいお値段です。

別の施設に、これまたインドアで「バンチェ」というのがあります。カルロヴォの温泉の源泉の温度は４０度以下。そのまま引いてくるとちょっとヌルめなのですが、そこをあえてそのまま使っています。お風呂の底から小さな泡がプクプク・・・　暑い夏にはこれはピッタリ!!　温泉の濃い成分も期待できて、しかも出た後に汗をかかないからサワヤカ～!!　

そしてこの「カルロヴォ温泉」の一押しのアイテム、それが「泥風呂」!!　これはアウトドアですがしっかり囲いがあって全裸で入るので露天風呂!!　そして浴槽の底に泥が敷き詰められていますが、これは近所の源泉から掘ってきたものなのでミネラル分と温泉の成分がたっぷり!!　ちなみにこの泥風呂は施設が１つしかないので午前午後で男女を入れ替えます。気をつけてくださいね!!

このカルロヴォ、友人のプシェメックとパトリツィア夫婦がよんでくれて、別々の友人たちと連れ立ってバラの時期と８月のはじめに行ってみたのですが、その二回とも共通していったのが、彼らが「カルロヴォ唯一の名所」（笑）と呼ぶ、滝!!　（ちなみにこちらの写真は６月段階での滝の写真・・・）

ここの水流は水力発電にも利用されています。特に８月にいったときはとても暑かったので、川の流れと森林のマイナスイオンがサワヤカ～!!　癒されます。

滝の下流はけっこう大きな公園になっていて市民のくつろぎの場所に。

道端でネコがワンちゃんに猛烈アタックしていましたが・・・　ワンちゃんとしてはかなり迷惑そう（笑）　「助けて・・・」視線を送っています・・・

バラの時期に行った時に、プシェメックが、「この滝に飛び込む人がいるんだよ」と言っていましたが、ホントにいたっ!!　（下の滝の写真はそのときの様子。ずいぶんと水量が違いますね・・・）　余りに暑い季節だったので気持ちは分かるのですが、

パトリツィアによると、「どこかに”遊泳禁止”って書いてあったわヨ!!」・・・　そして確かめてみると・・・　

確かに発電所のところに「遊泳禁止」って書いてありました・・・（苦笑）

ホントは彼らは、カルロヴォの隣の「ソポト」と言う町に住んでいますが、彼らによると「ソポトは日本人も知ってるはず!!」　何で?　

ここは世界で２番目に「パラグライダー」に適したところなんだよ!!　ついこないだまで世界大会をやっていて、日本人も来てたよ!!　

だって。その日も空を見ると、高～～く高～～く、雲よりも高くパラグライダーが飛んでいました!!（この写真、小さいツブみたいにしか写ってないけど、分かる?）

おまけ：　旅行中には必ず出会う、事故シーン・・・　今回も例に漏れず。

車は大破したようですが、かすり傷で住んだようです。救急車の出動もなかったようで、ヨカッタヨカッタ。また死体を見ちゃうかと思ったけど・・・

ここで、ブルガリアあるある：事故現場を過ぎた後のブルガリア人ドライバー、ナーバスになりすぎて、いつもではありえない安全運転・・・

 

夏は海だ!! おまけ・・・バルチックの猫たちとオスタルギーな車

港町バルチックには猫がいっぱい!!

漁師小屋のところでくつろぐお母さん猫。見ていると子猫たちが小屋の周りからゾロゾロ・・・

港の周りには人々を楽しそうに観察する猫たち。絵を描く女の子とたちを眺めていたり・・・

観光船に近寄ってみたり・・・

レストランのクレクレネコラは、猫の天敵（!）子供たちに見つかって追いかけまわされ、一時避難（笑）

そうそう、ここバルチックでも「ヒゲオ」柄の猫を見つけましたよ!!



カモメが飛び立つたびに気になるご様子・・・　でも、アンタのかなう相手じゃぁないよ!!

そしてバルチックで「オスタルギー」なアイテムも発見。今でも元気なトラバント!!　ウチの愛車「ムルティプラ」ちゃんと一緒に。

そしてこんなチューンアップされたトラバントも!!　スポイラーがついててカッコいいっ!!　（でも乗ってたおじさんがあんまりお近づきになりたくない感じの方（笑）だったけど・・・）

夏は海だ!! ②普通の地方都市？リゾートタウン? バルチック

アルベナ海浜リゾートを出てもう少し北に行くと、道沿いに「貸し部屋」のサインが出ます。友人のルーメンたちの知り合いのキリルおじさんの貸し部屋に泊まってみました。

１泊一人１２レバ（約６００円）＋キッチン利用料５レバ（約２５０円）!!　ずいぶん安いですよね～!!　ここからの海の眺めはサイコー!!　でもひとつナンを言うと、エアコンがない・・・　もちろんいい風が入ってエアコンがなくても十分快適なのですが、あけておくと風も入るけど蚊やほかの虫が入る・・・

ここのウリは、

『ウチの庭のトマトを取って食べていいゾ!!」　つまり、トマト食べ放題付き（笑）　いくつもの種類のトマトが真っ赤に熟して、それぞれ違う味!　特に大きな「ロゾビ（つまりピンク）・ドマティ」はコッテリ甘くてオイシ～!!

キリルおじさんの家の周りはどこも「ゲストルーム」（つまり貸し部屋）の表示があり、このあたりを利用しているのはブルガリア人とルーマニア系、ロシア系外国人!!　たぶん、アルベナの中のホテルよりもリーズナブルな値段で、しかも設備が整っている、って事でしょう。やっぱり地元の事をよく知る友人に聞いてきてよかった!!

さらにこの貸し部屋群の良いところ、それは、ここから徒歩２０分ほどで砂浜に出られます。ただし、

長～い長～い急な階段を下りていくので、行きはよいよい、でも泳ぎ疲れた帰りは・・・　でも、車を置いて、つまり５レバの入場料を払わずにアルベナ海浜リゾートに入れちゃう!!　でも、そこまで行かなくても手前から十分きれいなビーチが始まります。そこで一日中チャプチャプ・・・　水がきれいで、小さなハゼドンたちが体をつついてきます。カワイイ～!!

この一帯を通過してもう少し北に向かうとバルチック市の旧市街に出ます。ここがまたとってもステキ!!　歴史を感じる街並み。昔ルーマニアの王妃様の別荘だったところをソフィア大学が植物園として管理していて、観光名所になっていますし、庶民的なビーチも大賑わい！ですが、今回はスルー。旧市街の海沿いをそぞろ歩きしていると、

お絵かきをしている女の子たちがいたり、ブルガリア海軍軍楽隊が演奏していたり・・・　お土産屋さんもにぎわっています。

海沿いのレストランでは、「黒海のムール貝が一番おいしい!!」って大々的に宣伝！それにつられてムール貝のフライの大盛りをいただきました。７レバ＝３５０円!!
　

そしてポプチェタのフライも頼んでみましたが、ポプチェタってナンだろう?　以前家の近所のカウフランドの魚屋さんで買ったのはけっこう大きな白身魚でしたが・・・　出てきたのは「ハゼ」・・・　昼間海で泳いでいたのが大きくなったのを食べちゃったのね～。でも、日本でも型のいいのは刺身にもなるしてんぷらにしてもおいしい魚です!!

オープンエアのテラスにいても物乞いの子供たちもおらずゆっくり・・・　ただ、ネコたちが「くれニャ～!!」といっぱいやってくるー！カモメも横目で見てるぅ・・・

この旧市街を抜け、もっと上に行くとバルチックの新市街があります。もうフツーの共産団地がいっぱい・・・　スーパーもソフィアと同じものが何軒かあります。アルベナの中はレストランはとても高く、バルチックの旧市街のレストランや、個人経営のスーパーなんかはソフィアの中心部価格なんですが、バルチック新市街では値段はまったくふつう、っていうかむしろ安いかも。普段の人々の生活がふつうに営まれています。

ソフィアから高速の都合上行きやすいのはブルガス方面のビーチだけど、海水浴に行くならヴァルナ方面かなあ・・・　水もキレイで静かでリーズナブルでした。ヴァルナの南側もいいって聞くし・・・　今回はいけなかったので次は行ってみようかな。車で６時間くらいかかるけど、ヨカッたですよ!!

夏は海だ!! ①アルベナ海浜リゾートはイイね～!!

先日、インターネットのニュースを見ていると、韓国のニュースサイトで「ソウルが『美女に会える都市』で世界のベスト１０に入った!!」と言っていましたが、その中で５位にランクされていたのが何と!!　ブルガリアの黒海沿いの町ヴァルナでした!!　今回、このヴァルナ方面に海水浴に行ってきました!!

美女が多い・・・　そういわれると多いような・・・　ロンドン・オリンピックの新体操に出てくるような、超小顔で手足が長ーい、しかも足がまっすぐでひざ下が長いコはブルガリアではそんなに珍しくないので、長く住んでいるワタシとしては・・・　そんなには感じないですネ～。　ただ、その中であんまり背の高くない、アラフォー昭和生まれのワタクシも、海っ!!!　ということで、ショートパンツ＆キャミで歩いてしまって・・・　でも、ここじゃウキませんゼ!!　だってワタシより明らかに年齢の高そうな女性たちがワタシよりもっとすんごい、というかキワドイ格好で歩いてるから（笑）　ブルガリアではモデル体型か１００Ｋｇ級おばちゃんの２極が平均なんですよ～

このヴァルナ、実は７年ぶり!!　久々のこの町にはショッピングモールが何軒もできていて市内はどこも渋滞!!　この時期、仕事も見つけられるということで近隣からも車がい～っぱーい。もちろんソフィアナンバーもいっぱいいるのですが、ルーマニア、ウクライナ、ロシアから車で来る人たちもいっぱい見かけました。ヴァルナやその周辺のリゾート地ではそんな旅行者に対応していろいろな言語を話せる労働者が重宝されているようです。

アルベナ海浜リゾートでは、友人のルーメンとマヤがビーチでライフセーバーとして働いていて、彼らの誘いで来てみたのです。共産体制時代から東側の人たちのリゾートとして開発されていたこのヴァルナ地区周辺には有名な「ズラトニ・ピャサツィ」（＝ゴールデン・サンズ）など海水浴やビーチスポーツ、レクレーションのために整えられているところはたくさんあり、いろいろな施設やレジャーが整っています。

ただ共産体制が崩壊してから乱開発が進み、そこを所有するそれぞれのホテルや会社によってルールが違ってしまっていて、慣れてよく分かっていないとけっこう面倒くさい!!　でも、アルベナは全体を国で管理し、森林伐採や新規建設を制限していているので、中に建っているホテル群は国に地代を払う方式だそうです。そのためアルベナ全体が森の中にあり、『木陰を抜けるとビーチ』というような理想的な状態が保たれています。

この「アルベナ」リゾートエリアに車で入るには車１台あたり１日５レバの入場料が必要になります（いきなりゲートがあってびっくりしましたが・・・）が、そのおかげで『払える人しか入れない」、つまりセキュリティもいいということに！その上、中は車は好きなところに駐車し放題!!　場所がよければ木陰に停めて、徒歩１分でビーチに出られます。

ただ、この時期、この地区のホテルの宿泊費は、先進国の宿泊費よりちょっと安いくらい（？）にまではね上がっています。でも、賢く泊まるなら、このリゾートエリアの外に行けばいいのです!!