おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

お熱が下がりませんよ~(T T)

2005-12-29 02:15:52 | ブログ

先日、月曜日の朝、シャワーから出てきてびっくり!! 電気が来ていない・・・。近所の工事や電気の不安定供給などで数十分の停電はしょっちゅうなのですが、その日の停電は長かった・・・ブレーカーが落ちたようでもないし・・・濡れた頭からどんどん冷えてゆくのがわかりました。うちはテッツ(町全体にお湯を供給するシステム)やパルナ(給湯によるセントラルヒーティング)、ペチカ(ストーブ)はなく、暖房はすべて電気に頼っているのでさあ大変! 困ったよ~、寒いよ~ (T T)

外は雪が積もっていてさらに曇りがちの空・・・たぶん気温はマイナスです。たくさん服を着て部屋にいることにしました。昼過ぎにブレーカーを試してみると、ようやく電気が来ています。ほっとして電気ストーブをつけました。

次の日起きると、なんだか背中がバリバリに硬くて重い・・・そして頭痛が・・・。それでも午前中に友人と会う約束があったので何とか出て行きました。でも昼に帰ってきてからは頭が痛くてボーッとして、こりゃいかんと熱をはかってみると37.5度ある!!! すぐに着替えてベットにもぐりこみました。こんな寒い国でかぜをひいたらひと冬直らないかもしれないぞ!! ブルガリア語ではインフルエンザのことをグリップと言いますが、まさか・・・。でも熱はそれ以上は上がっていないのでこれはただのかぜのようです。(それともブルガリア語を使うことに対する拒否症状か?)

次の日も熱は下がらず、1日休みました。日本から持ってきた風邪薬もあとわずか。アプテカ(薬局)は近所にあるけど、具合が悪くなってから雪の中を歩いていってわけのわからないブルガリア語で説明されるのもつらいしな~・・・(- -);

そこで気づいたことがあります。うちのアパートはやっぱり寒い! このアパートにはなぜか1畳ほどのスペースがあって、そこは以前勝手口として使われていたようで外に出るための階段がついています。外とそのスペースを仕切っているのはうすいトタンのドアで上のほうには隙間が開いています。そして部屋とそのスペースの間にもうすい木のドアが一枚・・・このスペース、ガスコンロを置いたり物置のスペースとして使われているので「開かずの間」にするわけにもいかず・・・とりあえずダンボールを隙間に貼ってなんとか外気をシャットアウト。トイレの窓もこれまで閉まらなかったのですが、無理やり押し込むとどうにか閉まることがわかり、強制的に閉鎖!(というか、なんで閉まらないの?大家さん何とかして!!)

Pokrifkaihapche そしてもうひとつ気づきました。「あ・・・かけぶとんが少ないかも・・・」以前のアパートは下の階の住人ががんがんペチカを焚いていたし、大家さんが羽根ぶとんを貸してくれていたので寒くなかったのですが、今は毛布と綿布団のみ・・・コリャ寒いわ!元気になったら毛布と風邪薬と隙間用テープを買おうと決意したのでした。

そして買ってきた、なんとなく羊の匂いの残っている毛布とフランス製風邪薬です。

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皆さん、ほんとに雪国出身ですよね?

2005-12-25 03:19:49 | ブログ

日本も例年にない大雪のようですね。こちらもいよいよ本格的な冬になり、降った雪が解けずにに残っています。とにかく寒い!室内はともかく、屋外は空気の冷たさが身にしみます。

Perniksnow2 うすめで大きなマフラーを首の周りにぐるぐるに巻いて、冷たい空気を直接吸い込まないようにするのですが、呼気に含まれた水分がマフラーで固まって白くかたくなります。でもそういう日の朝の景色はもう最高にきれい!! 特に空が晴れ渡っていたりすると「ああ~、なんでカメラを持ってこなかったんだ・・・(T T)」と後悔します。いずれにせよブルガリア人にとって雪は日常で、どんなお年寄りも杖をつきながら外へ出て散歩や買い物を楽しみます。

ブルガリア人の暖房の仕方は半端じゃない!! たきぎを使うペチカをたくときは、「半そででもいいんじゃないの?」というくらい暖めるのです。ただ、最近は物価高でたきぎ、セントラルヒーティングのパルナ(テッツというところから供給されているお湯で温めるパネルヒーター)の値段も高くなっているので、暖房を控えめにして部屋の中でも厚着をするようになりました。

Terlitsa パザールでは室内用の保温グッツがたくさん売られています。(それを外で使っている人も多いけど・・・) 私のお気に入りのひとつは「テルリッツァ」という毛糸の靴下。たぶんその辺で飼われている羊の毛を刈って、糸を紡いで編まれたのでしょう。丈夫であったか。でもこれはパザールで探すのはけっこう大変。なぜなら基本的にこれは自分で編むものらしいのです。

こんなに雪の降る国のことだから、みんな雪には慣れているだろうと、安心して道を歩いていると、走ってきたアウディが停まろうとして「シュシュシュシュー」と滑ってきました。おお、危ない!! 私は雪道になれていないのでとにかく下を見ながらゆっくり歩いていると、どんどんと抜いていく地元の人たちが「ズルリッ」「ズベッ」と思いっきり危なっかしく歩いてゆきます。本当にほとんどの人が・・・

よく見ると若い人たちはこの路面凍結中の通りを底のうすい普通の靴、もっとひどいとピンヒールの先のとんがったブーツで歩いています。車も、そんなにアクセルを踏み込んだらスリップするだろう! 私だってそんなこと知ってるのに。 シュルシュルシュルシュルと(おそらくノーマルタイヤで)音を立てながらUターンしていました。そんな運転の仕方をしたらガソリンがもったいないでしょうが!!

どうも「雪に慣れている」ということと「雪の日に安全に行動する」というのは別のこと・・・らしいです。

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「クッキングパパ」愛読してます

2005-12-21 19:38:01 | ブログ
外国に住んでいて、何が一番欲しいかというと、やはり日本の娯楽でしょうか。特にマンガ!! マンガやアニメは日本の文化ですよね。こんなにていねいにおもしろく描かれているものはほかの国ではなかなかないです。こちらでも日本のアニメは知られているようで、「遊戯王」(30代半ばの私にはちょっと新しすぎてわからないのですが・・・誰か知っていたら教えてください)や「ポケモン」(これならわかるかな?)は小さな子供たちも知っているようです。でも、ここブルガリアは、イタリアやフランスほど日本のアニメが普及しているわけではないので、「オタク」とか「萌え~」なんて言葉は聞かないですね・・・

で、こちらに持ってくるほど愛読しているのが「クッキングパパ」です。もともと料理が(食べるのが?)好きなのと、このマンガの舞台が「博多」ということで、ずいぶん前から読んでいたのですが、こちらに来てますます「あー、この風景は天神だ、この絵は香椎だな、そしてこれは中洲~・・・」なんてふるさとを懐かしんでいます。

こちらでは日本に比べて食材(特に野菜)が安く手に入り、作りやすいこともあって、けっこう「クッキングパパ」のレシピにインスパイアされて料理をつくったりしています。懐かしい日本食をつくったり、洋食をアレンジしたレシピを試してみたり・・・ たとえば、コミック70巻では、主人公 荒岩一味の奥さん、虹子さんがドイツに取材に行くのですが、この中の「肉ダンゴシチュー」はドイツの家庭料理ということでこちらの食材にぴったり! とても美味しくできました。

あと、どうしても試してみたいのにまだ試せないでいるのが 「納豆」!! コミック16巻で納豆を飼っているファード商事の末森さんというのがいるのですが、同じように試してみたいけど、元になる納豆もないし、ここではまだ大豆が見つからないと言うこともあっていまのところまだ実現していないのです・・・ほかの豆、たとえば大豆より少し大きい白い豆(ビャル・ボブ)でも納豆はできるのかな・・・・納豆食べたいよ・・・

またなかなか魚介類が手に入りにくいので、刺身は無理ですし、魚介類を使ったメニューはただただ指をくわえてみるだけ。玄界灘の魚は美味しかったなあ~・・・あと、海藻類もないので(こちらの人からするとまったく考えられないそうです、海の草を食べるっていうことが)、海苔、わかめ、昆布など日本でありふれたものが、とても貴重な食材です。

でも、現実にレシピがどうこうというよりも登場人物が「日本人」であることが何よりもうれしいのです。外国に住んでいると私たちのほうが「ヘン」「変わっている」と思われているようですし、こちらの人たちに日本人の感じ方をわかって欲しいと思っても「それは無理」ということもよくあります。でもマンガの中の人物は考え方も話し方も「日本!」それも「博多!!」なのです。(よく「また博多んもんはこげんでしょうが・・・」ってタモリさんが言っていますが、本当に「博多んもんはこげんありますとですたい」・・・) でもこういうことがけっこう貴重なリフレッシュなのです。

そんなわけで頭も心もブルガリア語に疲れたとき、ちょっぴり一息つきたいときは、インスタントみそ汁をマグカップに作って「クッキングパパ」を読む。そのときだけは少ない脳みそのブルガリア語の回路が「プシュ~~~ッツ」と音を立てて切れるのでした。


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「調理パン」は小学生の食事です?

2005-12-20 15:24:12 | ブログ
日本では、パン屋に行くとまず、真っ先に調理パンを見ていました。焼きそばパン、コロッケサンドなどいつも気になっていたのですが、ブルガリアでもうれしいことにこのようなパンがいっぱいあります。

たびたび話に出てくる、シレネ(塩味のきいた白チーズ)の入ったパイ「バーニッツァ」は一般的な朝食です。このパン生地バージョン(パンの中にシレネ)のものやとろけるチーズカシュカバルののっているパンはけっこうあります。
ピザっぽいものはどこでも人気で、大きなパンの上にクレンビルシ(ソーセージ)、コルバス(ハム)とピクルス、カシュカバル、そしてケチャップがのっているパンがあります。
chouripan

「キフラ」というクロワッサンの形をしたパンには(たいがい生地はぜんぜんクロワッサンではないのですが・・・)あまりフィリングが入っていて、これも人気です。チョコクリーム、カスタードクリーム(といっても日本のクリームパンのクリームに近い)、ジャムが入っています。「シプカ」つまりローズヒップのジャムが1個30~40円のキフラに入っています!おいしい!

あと、私のお気に入りは「メキッツェ」という揚げパン!! これを売っている所では必ず粉砂糖が用意してあります。紙にメキッツェをとってたっぷりの粉砂糖をかけて食べると、これがサクサクしてておいしい!! 家で作るとアツアツでこれもまたうまい!

このようなパンは、近所で働く人たちが買って食べるだけでなく、ウチリシュテ(日本でいうところの小中学校)の周りにある店にかなり豊富に置かれています。朝は8時くらいから授業が始まり昼で終わる、もしくは午後1時頃から夕方6時頃までと二部に分かれているからでしょうか、お昼や、授業の合間に子供たちは学校から飛び出してきてパンを買ってかじりながら友達と遊んでいます。給食がなく、両親が共働きで、サンドイッチなどのお弁当を作ってもらえないと、こういうところのパンを利用するしかないのかもしれませんね。

ランチなどを自由に学校の外で買うことのできるブルガリア。私が小学生だったときには「外で買い食いなんてしてはいけません」と親や先生に怒られたものですが・・・なんて、懐かしく思い出してしまいました。と、今日は1個20ストティンキ(14円)のメキッツェを2つ、紙にのっけて粉砂糖をどばどばかけて、かじりながら歩きました。なんだか家で食べるよりおいしく思えてしまいました。

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「トラバント」という名の車

2005-12-16 00:47:36 | うんちく・小ネタ
昔、うちの近所の遊園地に「トラバント」という名前の乗り物がありました。こまのような形をしたこの乗り物、けっこうスリルがあって、何度も友達と乗ったのを思い出します。で、このスリル満点の「トラバント」よりももっとすごいのが東ドイツ製の自動車、「トラバント」(愛称トラビ)です。ちょっと見、少し古いけどかわいい(?)軽自動車のようです。その昔旧共産圏ではこの車を買うために何年も待ったとか・・・
trabiengine

一応4人は乗れて、エンジンも日本の軽自動車くらいの大きさなのですが、なんと2ストローク、つまり基本的に原チャリと一緒です。だから、白い煙をモーモーと吐きながら、「プルン、プンプンプン、プルン、プルン、プルプルン」
とても車とは思えません。

道端でおじさんがトラビを整備していたので写真を取らせてもらいました。よく見るとエンジンのすぐ後ろ、バッテリーの隣にガソリンタンクがある!!ではないですか! そして、なんとオイルは別のタンクに入れるのではなく、割合を考えてガソリンタンクに入れるんだそうです。まるで草刈機のエンジンみたい!(さらに驚いたことに、前にトラビに乗っていた人によると、ギアが前進2速(遅い、速い)しかなくて燃費が悪いんだとか・・・おお)

水色やベージュ、黄色とパステルな色でとても小さくてとてもキュート(?コレには異論があって、友人に言わせると世界一みにくい車だそうですが・・・私からはかわいく見えるんですけど・・・)です。ドイツではトラビをオープンにして結婚式や市内観光に使っているんだとか。スウェーデン人の友人も「この車、買ってかえろう」って言ってました・・・

やはり、旧共産圏とはいえ「ドイッツィー」ですからけっこうしっかりしているんだそうです。(余談ですが、なんと、トラバントの軍用車もあったとか。) うちの近所の高速道路を時速80Kmくらいで「プ~~~ン、プルンプンプンプ~~ン」と走っています。確かに馬車よりはちょっと速いかな?

ただ、この「トラバント」、最近は風当たりが強いそうです。
エンジンがこんな感じなので排気ガスが有害なのだそうです。それでヨーロッパの国によってはもうすぐ乗れなくなるんだとか。また「トラビが走っている数は、その国の貧しさに比例する」(=つまりトラビがいっぱい走っている国はビンボー)なんだって。フンッ!!だ、どうせブルガリアは貧乏ですよ~、だ、なんか文句あるか!! なんて言いたくもなります。

ただ、本当に安全性には問題があります。「ダンボールでできた車」「プラスティックでできた車」なんていわれています。本当にそういう材料を使っているそうですよ。事故で炎上すると15秒で燃え尽きてしまうんだとか・・・前後の長さもないのでコレはコワい!! 高額の生命保険にかかっている方! もし、受取人から「ブルガリアに行ってトラビに乗ろう」と言われたらお気をつけください。



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