10月はとにかく雨、雨、雨・・・ 例年だと10月はブルガリア語で言う「ツィガンスコ・リャト」、日本で言う「小春日和」的な日が結構あるはずなのに。冬に入る前にカーテンやふとんも洗いたいと思っていたのに。28日の朝、雨がとうとう白い雪に・・・ ヒエ~っ!! 風もビュービュー吹いてるし、サムそ~、ゾゾ~!!
もうこう長くいるとブルガリアの冬に対する備えもOK!! まず「テルリッツァ」!! 室内用毛糸の靴下!! ブルガリアの伝統的な柄のやビーズのついたオシャレなかわいいものも!! 働き者のブルガリア人女性が手がすいた時に古いセーターをほどいて家族や友人のために編んでくれていたりするものです。
それから「ブトシ」、ブーツ。「デベリ・チャロポガーシュニッツィ」タイツ類。「シャルチェ」マフラーやショール、そして「シャプカ」=帽子。その他セーター類、ジャケット類などなど・・・
それにしても身の回りに風邪ひきさんの多いこと多いこと。そういえばブルガリアに来たはじめの頃は本当によく風邪、ひいたな~。まだこういう乾燥した高地の冬の寒さについてよく分かってなくて。日本の冬に帰ったら、「暖か~い!! 冬じゃないみた~い!!」と思えてしまう自分がコワい(笑)。 とにかく自分の体が「寒いな。」と感じたらすぐに手段を講じる、これがソフィアの冬に健康をできる限り保つ秘訣ですね~。
そしてお部屋で暖か~く。オーブン料理なぞ!!
オーブン用のバット(ブルガリア語でタヴァ)にクッキングシートをひき、ジャガイモ、にんじん、玉ねぎ、何でも大きめに切って並べます。ギリシャ風にオレガノ&レモン、スパイシーにカレー風味、その他、ローズマリーなどをかけたり。オイルをかけてオーブンへポン!!
ブルガリア風の味付けにマストなのがハーブ類!!
まずは、「チェルヴェン・ピペル」、日本でいうパプリカ粉です。ハンガリーが有名ですが、このバルカン地方ではどこでも一般的なんです。だから日本に比べて安い。「大さじ2~3杯」なんて大胆な使い方はこちらならでは。
ブルガリアのハーブの代表は「チューブリッツァ」(英語名はセボリー)。ちょっとした畑の片隅や植木鉢でも栽培可のようで、毎年毎年よくもらいます。この、ちょっと甘いともスパイシーともいえない香りがいいですね!!
この「チェルヴェン・ピペル」と「チューブリッツァ」は、私はブルガリア風の料理を作るときによく使います。「ゼレ」(キャベツ)とお肉とお米、水と一緒にオーブンに入れて「ゼレ・スス・オリス」、「チュシュキ」(ピーマンの類)の中にお米を詰めて「プルネニ・チュシュキ」(スタッフド・ピーマン)を作ったり。
ブルガリアのハーブはスープ類にも大活躍!! キノコのおいしいこの季節、濃い牛乳やヨーグルトを使ってクリーミーなキノコのスープ!! これには仕上げにパラッとチューブリッツァ。時間のかかるお豆を煮るのもこの季節ならでは。これには「チェルヴェン・ピペル」と「ジョージン」(スペアミント、つまりハッカ)が常識!! おいしいしあったまるぅ~!!
にしても、ウチも木や石炭を使う「ペチカ」がほしいゾ!! ウチは寒くはないけど、暖かくはないもんネ。ちっちゃいのでいいからほしいな~。