おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

「パルチザーニ」の町? トゥルン

2007-04-29 03:30:23 | まち歩き

はぁー、やっぱり春はいいですねぇー!! この時期いつも「ブルガリアに住んでてヨカッタ!!」と思います。乾燥した気候の好きな人はこの季節にブルガリアを旅行するといいかもしれません。

Ermariverpark というわけで、ちょっとピクニック!!に行って見ることにしました。ペルニックから約60Km離れた小さな町トゥルン。羊や牛、ヤギたちが草を食む草原を通り抜けて小一時間。セルビア国境から約15Kmほど手前にあります。「トゥルン」とは「トゲ」とか「いばら」という意味だそうです。エルマ川沿いの山あいにあり、町の人口の半数近くはロマの人たちです。

友人のバリュも一緒に行きました。ペルニチャニン(ペルニックっ子)の彼によると、トゥルンは「パルチザーニ」の町だそうです。つまりは「パルチザン」?? 訳すと・・・難しいんですけど「抵抗運動」??かな? セルビアとの国境が近いこともあり戦時中は大変だったようです。

町の中心には大きなパメトニック(記念碑)があります。第二次世界大戦のころ、ファシストと戦って命を落とした人々をたたえるためのものです。それだけでなく、古びた、当時からありそうな家々には壁に「OOの家。XX年にファシストに処刑された。」と書いてある所がいくつもあります。ちょっとした庭先や公園にもお墓があって同じように名前と何年にファシストに殺害されたかが書かれています。何十年たった今でも人々の心に刻まれているこの町の歴史なのでしょうか・・・

今はとてものどかに見えるこの町。その辺の家の庭先でくつろいでいる老夫婦にバリュは話しかけてみます。と、そこのおばあちゃんは「最近」の話をしてくれました。スッとその辺を指差し、

「セルビアが内戦だったとき、そこに爆弾が落ちたのよね・・・」

ええーっ!!! そういえばそのころよく爆弾がペルニックやソフィアの近くあたりまで飛んで来たって言ってたな・・・トゥルンのほうが近いから、もっとたくさん「流れ弾」ならぬ「流れ爆弾」が落ちたかも。まさか「劣化ウラン弾」じゃあないよねえ・・・(汗)。 バリュは二人に「ブロッコリーをたくさん食べるとガンになりにくくなるそうだ。落ちたのはその手の爆弾かもしれないからな。」 うーむ。ブロッコリーで劣化ウラン弾に対抗できるのかなぁ??

Food Ermariverparkentrance 川に沿って山に車を走らせるとエルマ川渓谷公園につきました。町でパン、ビール、シレネ(白チーズ)、クレンビルシ(ソーセージ)を買い込んでいたのであとは食べる所を見つけるだけ! 公園の入り口ではおじさん、おばさんが座ってビールやジュースを売っていますが、そこに何と羊の乳から作った手作りのキセロ・ムリャコ(ヨーグルト)!これはおいしそう、と一ビン買って試してみることにしました。

Rockclimbinggirl 車をとめて一緒に行ったバリュ、そして他の人たちと、まずは行ける所まで探検だ! と、そそり立つ岩肌に人が・・・ あっ、ロッククライマーだ!! ザイルを命綱に登っているのは・・・ どうも女の子みたい。

Tunnel 下には深い渓谷、つり橋、なんともスリリング!! と、そのときガラガラガラとすごい落石! コッワー!! その先は行かないことにして写真だけとって引き上げて来ました。

天気にも恵まれ、一日楽しめました。厳しい歴史とのんきさが興味深い山あいの町。日本から友人がきたらまた一緒に行ってみようかな。

 

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オペラを見に行ったゾ!!

2007-04-28 15:32:59 | アート・文化

「オペラ見に行かなーい?!」 いきなりブルガリア在住のオーストリア人の友人フォーカーとエヴェリンに誘われました。そういえば有名なんだよね、ブルガリアのオペラ。私の感覚的にはオペラは冬、インドアで楽しめる娯楽ということだったんだけど、春先もやってるんですね。でも・・・ 私、オペラ見に行ったことないし、どういうのがすばらしくてどういうのがおもしろいのか全然見当もつきません。でも、オーストリア人、しかもオペラの本場ウィーン出身の友人が誘ってくれたので・・・ オペラドシロウトの私ですが行って見る事にしました。 「演目は?」と聞くと、「んんー、なんだったかなー、モーツアルトのだったのは確かなんだけど・・・」ということでした。

Operatickets ほかの友人たちともオペラ座の前で待ち合わせ。フォーカーの友人でオペラ座で働いているので2階席ですが一人4レバ(約300円!!)で入ることができました。ヒョエー!! 安っ。日本だったらB席でもウン千円するよねー。チケットには「ヴルシェブナタ・フレイタ」(カタカナ表記ですみません)と書かれていますが・・・ 「ヴルシェブナ」ってどういう意味だったかな?

Operahall さすがに施設の古さが目に付きますが、しっかりした重厚な感じのするオペラ座の中。なんだかドシロウトもワクワク♪

演目は始まったらすぐに分かりました。「パパゲーノ」が登場したので「あ!! ”魔笛”かぁ-!!」(ドシロウトでも小学校の音楽の時間聞いたもんネ!!) それにしても生で聞くといいですねー!! 背中が何度もゾクゾクしました。

Magicflute 夕方7時開演で1時間後15分の休憩が入りました。一階ロビーでは客たちが談笑しています・・・ おおっ!シャンパンをグラス一杯1レバ50(約120円!!)で売っているゾ!!! シャンパングラスを傾けながらエヴェリンに聞いてみると、「ここのオペラ、悪くないわよー。もちろんウィーンよりもセットや演出がチャチだし規模も小さいけど、質はいいわよ。」との事。おおー、これで300円のチケットで見れて、120円でシャンパンが飲めたら、これって世界一お手軽(でしかも上質)なオペラ鑑賞なんじゃない!?

ところでオペラは歌詞もセリフもドイツ語でステージ上方にブルガリア語の字幕が出る形になっています。で、エヴェリンに「ブルガリア語なまりのドイツ語、どお?」と聞くと、「ヒャーハーハーッ」と意味深な笑い声をあげていました。どういうことかなぁ??

Operaending 第二幕が始まって、そして10時で終了しました。ドシロウトの私の印象に残ったのは「夜の女王」役の歌手。きれいで、声がなんといったらいいのかなあ、「身の詰まった細い」(?)感じで際立っていた気がします。

Sofiaoperaオペラ座の入り口に出ると、ずいぶんと外国人の観客が多かったことに気づきました。アメリカ英語がバリバリ聞こえてきましたし、アジア人の女の子が何人もいます。どうも韓国から留学できた子達のようです。これはここのオペラをはじめとする音楽教育のレベルを物語っているといえるんでしょうか? ドシロウトには分かりませんけどネ。

普段はクラシック音楽を聞かない私ですが、とても楽しめたのでうれしかったです。モーツアルトが生きていたころはこの内容はもしかしたら軽めな、当時のトレンディー・ドラマだったのかも。だからかな?? ドシロウトの私でも3時間眠らずに聞けたのは?? 

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ついに!! 我が家にテレビがやってきた!!

2007-04-23 02:14:24 | ブログ

ガーン!! 愛用していたノートPCのハードディスクがやられてしまい、ウィンドウズが立ち上がらなくなってしまいました。アワワワ・・・ たくさんの写真も、ポッドキャスティングも、そしてメルアドもあの中に・・・ もう一度、ガーン! あー、バックアップをとろう、とろうと思っていたところで壊れた!! というわけで、こんなこともあろうかと持ってきていたB5ノート(古)を引っぱり出してブログをアップしている次第でございます。しくしく・・・(涙)

でも大事な情報源、兼、唯一の楽しみだったのに、これが少し遅くて古いコンピュータになると使いにくいなあー。ハードディスクの内容をサルベージするには時間がかかりそうだし、そうしている間にこのコンピュータが壊れちゃったらもう大変!! と考えていたら・・・ そうだ!! テレビがあったらニュースとあと少し地元の番組も見れるなあー、と思いつきました。

前にも書きましたが、ブルガリアで一番安く買えるテレビは丸いブラウン管の14型。これで約100レバ(8000円くらい)。日本人の私の目に「コレいい!!!」と見えるのはやはりソニーやパナソニックの液晶大型テレビです。でも何もブルガリアに来てまでそんなの買わなくてもねー。日本で買うほうが安いし、選択の余地も広がるってモンでしょうけど・・・ じゃあ、ブルガリアにしか「アリエナイ(!?)」テレビにするかなぁー。と、そんな時友人のバーバ・マリアの所に遊びに行きました。彼女は、14型ですが新しい、ブラウン管が平らなテレビを自慢してきました。

Oldyellowtv 「こりゃーアタシの息子が買ってくれたんじゃよ!!」

「じゃあ、前のテレビは?」

「あるよー、ホレ、そこに!!」 私のすぐ後ろにポンとほったらかしてありました。

おおおー(喜)!! 「バーバ・マリア!! この古いの、売って!!」

というわけで我が家にもらわれてきたのは白黒の室内アンテナ式のテレビです。何年式かなー? 分かんないけどいまどき白黒ってすごいよねー。 たぶん「ソ連製」かな!? なんともいえないプラスチックでできたボディは「ロモ」のカメラを連想させます。 「キッチュ」な本体の色は何とイエロー!!! コレって結構おしゃれ?!と、私も大満足です。

室内アンテナなのでアパートの部屋中をいろいろ移動して電波の入りやすい所を見つけてつけてみると、バレーボールチームがソフィア市内リューリン地区の有名な体育館で試合をしていました。なんだか聞く所によるとブルガリアのバレーボールチームは結構強いらしいねー。ニュースでは天気予報が!! テレビはやっぱり分かりやすいぞ!!!

ただ、困るのが、古すぎて何もつなげない(たぶん)。DVDもビデオもムリっぽい・・・ まっ、でも少しYouTube見過ぎの日々が続いていたのでコレくらいがちょうどいいかな?? いい季節になったのでコンピュータが直るまでヒマな時は外のカフェに行こうかなー? にしても、コンピュータ早く直さなきゃ・・・ 

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ペルニックにも美しい春

2007-04-12 19:24:34 | ネコ

Hikokigumo どこまでも高く青い空に飛行機雲Earlyspring1

洗濯物がそよぐ窓辺。

Earlyspring2 その下いっぱいに咲くレンギョウの花はどこまでも黄色・・・

Earlyspringjanki2  ジャンキの花は可憐に白く

ウチのヒゲ太郎は狩りの季節? お尻をフリフリ狙っていますが・・・

Higetohato いつも逃げられてばかり・・・ 上手に捕れるのは、おもちゃだけかなあ・・・ 日本に住む妹(ネコにめちゃくちゃ詳しい)に、「ウチのヒゲ、ヨワネコなんだけど、何でかな?」と聞くと、「顔の小さいオスネコは弱いんだよ」 オオ~、新説。でもあたってるかも。いいよ、ヒゲ、強くならなくても。小顔のハンサムさんのままでいてね。Higeomochahanting2

Higespringsleeping 春眠暁を覚えず。(薄目あけてるでしょ・・・)

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子供は宝物 ~ブルガリアの「ニート」世代?

2007-04-07 18:34:00 | ブログ

春らしい日が続くようになると、みんな家から出て外のカフェで陽に当たりながら談笑 ふ~。気持ちいいですよねえ~!! わたしも大好きです。と、隣のテーブルにドヤドヤと座るモムチェタ、モミーチェタ(男の子たち、女の子たち)。最新のケータイ、Gパン、グラサン、ジャラジャラと首や手首、指にアクセサリー。女の子たちはヘソ出し・・・ どうみても10代半ばくらいなのにタバコ。 う~む、なんだか見ていてうれしくなる風景じゃあないですね~。多くの大人たちは子供を養うために日々奮闘しているはずなんだけど、多くの子供たちはというと・・・

Club 最近近所のウチリシュテ(小、中学校)で問題になっているのは何と「ナルコマツィア」!! つまり「薬物」!? 通りを車で走っていると口にビニール袋を当てながら歩いている10代の子もよく見ますし、なんでも、ウチリシュテのトイレでは「インジェクツィ」つまり注射器を使った薬物が頻繁に利用されているそうです。友人のヴェラの娘、ズラトカは12歳ですが、トイレにそういう「ナルコマーニ」(薬物中毒者、もちろん同じ学校の生徒ですよ)がいるときはすぐに出てくるようにしているんだそうです。コワすぎる・・・こんな田舎町で?? 駅のすぐ前にある公園に「クラブ」があるのですが、そこにくる若者たちの間でも「ナルコマツィア」が売り買いされていて、近所の住宅の周りでバカ騒ぎしたり、けんかしたり、時には死んでたり(!、ホントですよ。)する、と住民は嘆いていました。でも、若い人たちの中でも価値観の混乱から来るストレスは大変なもののようです。自分の国の将来に「シグルノ(確か)」なものがない!? 外国に仕事に行くしかない?? でも、大変だし、外国語難しいし、地元企業には就職しても家族を養ってゆくのは大変・・・。本当に不安がいっぱいです。だからでしょうか? 若い人の間に「プスィヒチェスキ・プロブレミ」(精神疾患)が多いと聞きます。それとたぶん無関係ではない現象が・・・。

友人のマヤは40代主婦ですが、娘のトニちゃんは学校を出ても20歳過ぎても定職につかず、昼は寝て、夜は例のクラブで踊りまくっているらしい・・・友人の女の子をよく家に泊めるそうですが、月末の電気代、水道代を見てマヤはビックリ!!! いつもの4,5倍だ!!! 定職についていないので当然家にお金を入れることもできず、母親マヤは独り身で必死に働いても生活は大変なのに・・・ 未払いの公共料金があっという間に数百レバに達してしまったのに、払えないじゃん、そんな額!! でもトニちゃんは「パラズィット」になりたいんだそうです。つまり「パラサイト」です。(結局マヤは激怒して彼女を家から追い出し、玄関のカギまで替えてしまいました・・・)

トニちゃんはまだ独身だからいいけど、配偶者も子供もいるのに実家に戻って「バラズィット」している人もけっこういます。トニちゃんの場合は夢がダンサーだったそうですが、それでは食べていけそうもない・・・というのがつまずきの理由のようです。

親が子供たちのために支援できる体制にあればいいのでしょうが、その余裕もないとすると、どうすればいいの?? ペルニックでトニちゃんが1ヶ月フルに働いたとしてももらえる月収は100~160レバ(8000~12800円)くらいです。やる気を維持するのがタイヘンな額です。でも、何もしないわけにもいかないし・・・と考えているうちに若い日々は過ぎていってしまう!! どうしよう・・・!?

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