おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

シュワ~ッと炭酸飲料

2006-02-27 17:58:59 | ブログ

ワイン、ビールなどのアルコール飲料もさることながら、ジュース、サイダーのソフトドリンク類もたくさん、そしてバラエティーに富んだ価格で売られているここブルガリア。子供たちや若い人たちはもちろん、街の「のんべえ」のおっさんたちもウオッカなどの強いお酒の「チェーサー」にコーラやファンタを飲んでいます。

近所の何でも売っているミニ・マルケット(コンビニのようなお店=ただし対面販売。店員に欲しいものを言って出してもらわなければなりません。)にかわいい15歳くらいのモミーチェ(女の子)が入ってきて、

「イスティンスカ・コーラ、ありますか?」 

「イスティンスカ」とは、「真実の、本物の」という意味です。ん?本物のコーラ?? ここブルガリアでは「コーラ」と銘打ったコーラっぽい炭酸飲料がいろいろあるのですが(なんと粉ジュースまである!)、彼女の欲しかったのは「コカ・コーラ」か「ペプシ・コーラ」だったようです。昔、共産体制化ではこの「イスティンスカ・コーラ」は年に一回(それこそクリスマス。共産体制化ではあってはならないはずのものですが・・・)しか飲めないぜいたく品だったとか・・・ 今でも、「アリアナ」という庶民向けのビールは2Lで2レバ(140円)、ペプシ・コーラは1.5Lで1.6レバ(115円くらい)です。こうなると、味は違ってもベラボーに安い「コーラもどき」で我慢したくなると言うもの・・・ちなみにこれらの偽コーラの類、3Lで70ストティンキ(50円くらい)からあります。どこが違うか、というと・・・ぜんぜん違う!! 色もうすい!味も香りも弱い! 炭酸も弱い!というわけで、まったく別物と言っていいでしょう。先入観を捨てると、なんとも花の香り(それこそブルガリアのバラのような!?)がして結構美味しくも思えるのですが。

Fakeshwepps こういう炭酸飲料は結構地元で作られているようで、ここ田舎町ペルニックでも作られているそうです。昔、ブルガリアではイギリスの「シュウェップス」社と提携して「シュウェップス」をライセンス生産していたそうです。でもだんだん本物のシュウェプスとは似ても似つかないものになってしまったのでライセンスを打ち切られたんだとか・・・なんともブルガリアらしい話です。(「こっちのほうがおいしい、だからいいんだ!」なんていったんだろうなあ・・・) そういうわけか炭酸飲料らしき飲み物一般のことをみんな「シュヴェップス」と呼んでいます。

春から初夏にかけてそこらじゅうどこにでも咲いて甘い香りを放つ「リパ」(またはブス)というハーブ(?、花の木)があるのですが、この花を砂糖と一緒にペットボトルに入れておくとガスが出て炭酸ぽくなります。この手作りジュースもまた「シュヴェップス」と呼ばれています。そのせいでしょうか、これら地元系の炭酸飲料、ラベルの表記ははちゃめちゃです。「イスティンスカ」っぽくするために英語表記があるのですが、その下に書いてあるブルガリア語表記とイラストはまったく関係なかったりしてね・・・(ちなみにこの写真、英語でオレンジって書いてあるのに絵とブルガリア語ではリパとレモン。「どっちやねん!」とつっこみを入れながら飲んだら・・・やっぱりブルガリア語表記のほうが正しかった。)

 飲んでみてはじめて分かるブルガリアの炭酸飲料のフレーバー!! 暖かくなったらどんどん試してみよう!!

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ブルガリアでも健在!! 納豆力!

2006-02-23 03:38:16 | ブログ

日本食がなつかしくなる海外生活、日本食材店が近所にあるような大都会であれば苦労もしないのでしょうが、首都ソフィアまでいかないと中華食材さえも手に入らないここブルガリア(ペルニック)では、どうやって日本食材を手に入れようか、または日本食もどきを料理しようかと本当に悩んでしまいます。海外で生活しておられる皆さんのブログなどを参考にしていろいろ挑戦してみました。

たとえば、こちらのスーパーで売っている燻製のサバを使ったサバ寿司、これが意外と本格的でなかなか良い出来だったのです。

Korumame

 でも、これだけはほぼ不可能だろう、と半分あきらめていたのが「納豆」。まずは納豆菌をどのように入手するか本当に悩みました。納豆菌を提供してくださるという親切な申し出もあったのですが、日本から持ってきていたおもしろいものを見つけました。日本からブルガリアに来るときにお土産にもらった熊本名産「こるまめ」!これは言ってみれば干し納豆、納豆を乾燥されたものに味付けされているものです。この「こるまめ」、納豆菌は生きているんでしょうか・・・日本から持ち込んだふりかけ「納豆さまさま」もごはんに混ぜたら粘りが出たので、もしかしたら・・・という思いで使ってみることにしました。

Byal_bob

 ところが、次のカベは大豆! 近所の店では大豆が売っていないのです。大豆よりも大きな豆ばかり・・・やっと見つけたのは「ビャル・ボブ」(白い豆の意)どうも、いんげん豆の一種のようなのですが。大きさは大豆より少し小さめ。これなら使えるかな・・・

 水に一晩つけて大豆のように5時間煮たら、ほとんどくずれる寸前。まだどうにか形を保ってはいるのですが。それにお湯で戻した「こるまめ」をまぜ、レシピどおり(レシピは日本から持ってきた「クッキングパパ」!)タッパに入れて箸をはさみ、タオルにくるんで湯たんぽ(2リッターのビールのペットボトル2本)をして、布団の中に寝かせました。

Natto1 Natto2 夜は、納豆と一緒に布団に寝るわけにはいかないので湯たんぽのお湯を入れ替えてオーブンの中へ。さて、どうなることやら・・・

次の日、タオルをのけてふたを開けてみると、なんと、納豆のにおいが・・・ちゃんと糸も引いています! おお、これはうまくいっているかな。恐るべし、納豆菌の力です。乾燥して売られている(そして、なんと賞味期限の切れた!)納豆加工食品から納豆が再生できるとは!!

 

Natto3 Natto4 常温で約半日熟成させて納豆は完成です! 

 果たして、大豆ではない豆で作られたものを正確には納豆と呼べるかどうかは別にして、日本の味をここブルガリアで再現することができました。ちゃんと糸を引いて、味も「これは何かと言われれば納豆」という味です。

 初めての挑戦にしては出来すぎというくらい(自画自賛!手前味噌ならぬ手前納豆!!同じ豆関係だからいいか・・・)よくできたので、日本から持ってきた海苔(これも貴重品!)を引っぱりだして手巻き寿司にしてみました。ああ・・・日本の味!(もどき、ですが・・・)Temaki

このあと、大豆を売っている店を発見し、最初につくった納豆をもとに納豆を「飼って」います。ブルガリアのヨーグルトもそうですが、この納豆も「生き物」、菌類に支配される生活にならないように納豆を「ぼちぼち」飼っていきたいと思っているところです・・・・すっかりいい気になったわたしの次の挑戦は「豆腐」でしょうか・・・(これは無理かな、だってにがりが無いもんね。黒海も遠いし・・・)

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ブルガリア人の英語力

2006-02-19 23:39:55 | ブログ

ヒマなときに日本のニュースをチェックしようとインターネットを利用すると、まあ~あるわあるわ、「あなたの英語力チェック」、「ビジネスで役立つ英会話」、「英語ならこういう・・・」などなど。日本もいよいよ「英語くらい話せなくちゃね」という時代になったんでしょうか。海外旅行だけでなく、ビジネスでも英語が必要な時代になりましたね。確かに「英語が話せるかどうか イコール その人の受けた教育程度」という考え方がヨーロッパにはあるような気がします。オランダなんか町のカフェの店員も自由に英語を話していたし、ギリシャ、オーストリアに遊びに行ったときは英語だけしか話せなくてもあまり不自由しませんでした。 まあ、日本人も、高卒であれば少なくとも6年は英語を勉強しているんですよね・・・・

今まで見てきてわかったことは、ブルガリアで現在30代半ばより上の世代は学校で英語を勉強していないということです。(選択はできたらしい) ドイツ語、ロシア語なら分かるという人は多いです。 それよりもっとうえの世代になるとロシア語が外国語として教えられていたのでロシア語の書物を自由に読める人も多くなります。 

では、30代より下の世代は、というと、いろいろで、ウチリシュテ(日本の小中学校をたしたような義務教育の学校、8年)の4年生から英語が必修だった世代の人もいますし、ごく最近では、デツカ・グラディナ(幼稚園)から英語が取り入れられているとか。身近には大学在学中や大卒の若い人たちが一番英語が上手で、言葉が通じなくて困ったことがあるとその人たちに助けを求めるということになります。高校在学中の若者たちでも英語で自由に意思を通わせることができる子たちもいます。

ところで、ブルガリア語と英語は、ブルガリア語と日本語よりは近いと思うのですが、違うところも結構あってこれがとてもおもしろい!

ブルガリア語では「プラビャ」(カタカナ表記のため発音は正確ではないですが)という動詞があって、これは英語に訳すと"do, make" だそうです。このせいだと思いますが、ブルガリア人が英語で話すとき "I do this."(これをする)というべきところを "I make this." と言ったりします。一瞬、ん??? これをつくるのか? と思ったりします。

また、時々、"How time?" と聞かれて、??となってしまうのですが、ブルガリア語で数や量を聞くときの "How" は「コールコ」(これも発音がカタカナ表記では正確ではないのですが・・・ちなみにルは"L"の発音で、かえって「ウ」に近い)で、「コールコ チャサ?」で「何時?」という質問になるからだと思います。頭の中で、ブルガリア語の文章をそのまま英語の単語に置き換えて言っているんでしょうね。でも、日本人の話す英語も、英語を母国語とする人たちからすれば「おかしな」表現がいっぱいあるんでしょう。でもそれを間違いとしてではなく、おもしろいと感じて付き合ってくれると本当に助かるんですけどね・・・・ (もちろん、正しい表現をする努力を外国語学習者としてする必要はあるのですが・・・) イギリス人の友人リックなんかは、英語には厳しくて「それはアメリカ語だ!! 英語じゃないぞ」と言ったりしてます。おお、コワ。 インターネットの「英語力無料チェック」なるものでちゃんとした英語をしゃべれるか確認しなきゃ・・・・

Higeneko  

 ひとつ、チョッとカンベンして欲しいところは、一生懸命勉強したブルガリア語で話そうとして間違ったときに、容赦なく訂正するところ。もちろん、「早くブルガリア語が上手になって欲しい」という、ありがたい親心なのはよく分かるのですが・・・・(本当に親年代の人がまわりに多いんですよ・・・) 日本人の口の構造や日本語でつちかった発音上、р(R)とл(L)、б(B)とв(V)、ж(ZH、上下の歯を合わせる)とдж(J、これはどちらかというと英語のJ音)の区別を、一生懸命がんばっても区別できてない様で「日本語では、この区別もないのか?!」と笑うのは止めて欲しい・・・・ あと、子音字が3つ以上続くのはとてもつらい・・・ 

 ああ、いいなあ、猫は。全世界共通語で。近所で「ニャー」と鳴いていると、それは「えさをくれ!!」と言っているのが日本人のわたしにだって分かるから・・・・

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超ヘン!? ブルガリア人の誕生日

2006-02-13 18:47:03 | ブログ

わたしが日本人だからでしょうか、道端でもよく話しかけられます。そして私のことを気に入る(?)と「チェルピムするわ!」と、チョコレートやキャンディーをくれる人もいます。

親切だな~。でも、そのあとで「実は自分の兄弟が死んでお金がいるんだけど・・・」なんて切り出されることもあるので困ってしまいますが・・・(いつもじゃないですよ、もちろん) でも、この「チェルピム」、つまりおごるということにはどうも何かウラ(!?)がありそうなのです。最初に通っていた語学学校「イーチェーセー」の教科書にも「いいアパートが見つかったんだって?!、じゃあ、チェルピムしてもらわなくっちゃ!」なんて例文があったしなあ。何かいいことがあったんだからこっちにもそのいいことを分けてもらわなくっちゃ・・・みたいな。さらには何かを要求しているという場合もあるのです。

先日あったのは、ある男性がチョコレートを「チェルピム」してくれました。そして「今日はぼくの誕生日なんだ・・・」 

「ふ~ん、何歳になったの?」

「36才だよ。」

「あら、わたしも同じよ、’69年生まれね!?」(おお、ブログで年がバレたか・・・まあ、仕方がない)

「うん、あのね、その、今日は、ぼくの誕生日なんだ・・・」

「ふ~ん。で??」 どうも、わたしと彼の会話はかみ合っていないようです。後で友人に聞いたのですが、彼はわたしに「誕生日おめでとう!!」といって欲しかったのだそうです。36歳になってもまだ「めでたい」かな・・・・何にもまして、誕生日の人が、他人に「チェルピム」して(=おごって、もしくは何かを差し出して)まで「おめでとう!!」って言ってもらうというのがよく分からない!! 日本だったら誕生日の人がプレゼントをもらうことを期待しているのに・・・ (もちろん、こちらでも、近しい人にはその人の誕生日を覚えておいて自発的にプレゼントをするという習慣はあるは知っているのですが・・・) 

Bonboni この「チェルピム」用に各家庭に用意されているのが「ボンボニ」といわれる箱入りチョコレートです。日本でもおなじみ「クラフト」社の出している「セゾン」シリーズは結構美味しくてフレーバーもいろいろあります。また「ネスレ」社のボンボニもお手ごろ価格から高級そうなセットまでいろいろです。ここのチョコは結構美味しいぞ。たまにおいしいウィスキーなんかのアテにしたくなります。

余談ですが、先日ウクライナに帰省していた友人のアンジェラのお土産はウクライナのチョコレートでしたが、これがまた美味しかったな~。溶けているわけではないのに日本のチョコレートよりもやわらかい!! 

きれいな箱に入っているこの辺のチョコ!! 「チェルピム」する予定がなくても買いたくなります。そしてつい、手がのびちゃう・・・ あっという間にお客さんに「チェルピム」する間もなくなくなってしまいます。さて、わたしの年齢はたぶん、来年も、再来年も「36歳」で止める予定ですので、どうぞよろしく。(むかし、「30を過ぎると女性は自分で年齢を決めていいんです」なんて化粧品の宣伝があったなあ・・・さばを読んで逆行する可能性も・・・)

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防寒の要~ブーツ

2006-02-09 04:54:57 | ブログ

ブルガリアに住んで、いやというほど思い知らされたこの国の常識があります。それは「安かろう、悪かろう」ということ、つまり、安いものにはそれなりに理由がある、ということです。極端に安い野菜ははっきり言って傷んでいます。それで傷んだ部分を切り取って調理しなければならない・・・・という手間を考えて買わなければなりません。ヒマなときにはお買い得ですが、忙しくて「今日は料理に時間がかけられない」というときには、むしろ一段高いものを買うほうが日持ちがするのでかえってお得なようです。

「靴」も、安物ははっきり言ってとんでもないことになります。夏に買ったサンダルはあっという間にそこがはがれてしまいました。12レバ(約900円)でしたから仕方がありませんね。歩いているときに後ろの人にチョッとかかとを踏まれたらものの見事に「ビリ~ッ」と靴底がつま先まではがれて「べろ~ん」とぶら下がってしまったのでした。どんなノリで靴底を貼り付けていたんだろう・・・・(まさかごはん粒じゃないだろうね!激怒)

ブルガリアにおける靴の安全価格帯は30レバ以上といえます。道路状況が悪く、また何キロもバス代をケチって毎日歩く庶民にとって靴選びはとても大切なのです。(その割には靴底がうすくて高いピンヒールのブーツで雪の中を歩いている女の子も多いですが・・・) 収入の少ない人に聞いても「20レバ以下はダメよ!!」と言われます。

Boots 冬は底冷えするブルガリアでは「下からの冷えを止める」うえで、靴は大事な防寒の要と言えるでしょう。田舎ペルニックで探すと20レバ以下の「粗悪品」か90レバ以上の「そこまで高くなくてもいい程度の流行のもの」しかないので、気分転換をかねていつものHDK(エンデカ)の地下に行ってみました。私的にはここが一番店舗数も多く見比べることができるうえに値段もリーズナブル!去年ショートブーツを見つけた店でロングブーツが「プロモツィア(売り出し)」でした。55レバ!おお!!値段もお手ごろではないですか!プロダバチカ(女性店員)は90レバのもっとロングなブーツを勧めましたがそちらは高くて、チョッとキツイ(ヨーロッパの靴は幅が細く、幅広甲高な日本人の足にあわせるのは結構むずかしいみたい)・・・と言うわけで55レバのほうにしました。

これで雪の中を歩いても上の方から雪が入ってくることはないゾ!勢いでかばん(30レバ)も買って日ごろのストレスを衝動買い(?)で発散したのでした。底のしっかりしたブーツは靴ずれもおこさず快適そのものです!! でも試し履きしたときに気づいたのですが、わたしって、ふくらはぎ太!そしてひざ下が短っ!!(涙)

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