おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

いきなり!!大蛇行運転!

2006-03-31 18:53:29 | ブログ

ペルニックからソフィアまでの道路は、途中までは普通の国内道路(それでも地方幹線)ですが、ドラギチェボという集落から先は、ギリシャからの道路が合流する「メジュドゥ・ナローデン・プット」(国際道路)です。ギリシャまで船で運ばれてきたコンテナや荷物がこの道路を経由してブルガリアに入ってきます。日常的に大型トラックが多いことに加えて、金曜日や休日前にはセロ(田舎)のある南方向に向かう車でソフィアからペルニックに向かうこの道路は大渋滞になります。ギリシャ方面への道路の分岐点までソフィアからず~っと車がつながって、普段では20分ぐらいのところが1時間以上かかる状態になります。さらに、タダでさえこんな状態なのに、春先にはさらに交通事情を悪くするある現象が起きるのです。

 Dupki1                       いきなり前を走っている車がスピードを落としたり、大きく左や右に蛇行を始めます。そして、それについていくかのように、あるいはそれをよけるかのように、いっせいに後続車もグネグネ、グ~ネグネ。ラーダも、ゴルフも、タクシーも、大型トレーラーも、バスも!

 実は、道路が穴ぼこだらけなのです。あまりに道に穴が多いので、先日大家のゴショと(うちのトイレを救ってくれた)バリュと一緒にソフィアに行ったのですが、その途中、蛇行運転をしながら「ブルガリアにはドゥプキ(=穴)が輸出できるほどたくさんあるぞ! 日本にひとつ1レバで売ろう、そしたらブルガリアが金持ちになる」なんていっていました。(何悠長な事言ってんだ! 怒) 

Dupki2 日ごろから重い大型トラックが多いことに加えて、この国際道路、場所によっては石畳の上にアスファルトをひいただけ、またそうでなくても舗装が悪くて、アスファルトがえぐれて10cmくらいの深さの穴があきます。さらに雪の時期に塩(凍結防止剤)まき、除雪車、冬用タイヤと道路を傷めることばかり。穴の大きさも30cmくらいから大きなものは道幅の2/3くらいのものも!! これじゃよけられないじゃん! ひどいときには対向車がこちらの車線を堂々と走ってきて「あれ、ここ日本と同じ左側通行だったっけ?」と錯覚してしまうくらい。制限速度60Kmと表示してあるところにそんな穴ぼこが道中にあると急に前の車がスピードを停車寸前まで落としたり、また気づかないで穴にはまると「ゴンッ!!」と音がして車がジャンプ!(私の体もジャンプ!) 当然車にもいいはずがありません。だからこの国の車はボコボコのポンコツなんだ・・・ 写真を見ていただければこの穴がいかに大きくて深いかお分かりいただけるかと思います・・・

Dupki3  深さ10cmくらいの穴ならともかく、道路の側溝やマンホールのふたがなくなっていて車がはまることもしょっちゅう。道端にはそんな状況で緊急停車した車もいっぱい止まっています。そんな道路状況なので、前の車が蛇行運転を始めたら、その走行ラインに沿って後続車もグネグネ蛇行を始めるのです。これがまたスリル満点。スリル満点くらいならともかく、生死にかかわることなのです。先日、ソフィア市内の高速道路では穴にはまって立ち往生した車に後続や対向車など5台の車が突っ込み、何人か死んだそうです。おお~、コワ。

 以前は車酔いしやすく、また乗るとすぐに眠ってしまっていた私でしたが、ブルガリアに来てからはそんなヒマはなくなってしまいました。「ワーッ、キャーッ、あぶな~い!」 事故にあったせいでしょうか。とにかくコワい!そしてそんな蛇行車たちを左から抜いていくBMW、アウディ、ベンツなどの速い車、時には大型バスも。コワすぎます!! 

路線バスも、路上駐車の車も、そして馬車や歩行者までが同じ道路のうえに・・・ああ~ブルガリアで運転するには反射神経や動体視力、さらにはどこに穴があったかを覚える記憶力もよくないとね~!! ここで運転できたら日本での運転はのんびりしすぎて居眠りしそう・・・ (春だし。)

ちなみに今いたるところで道路の改装工事中です。ソフィアの外環状道路も全面(!?)通行止めにして工事しています。もう少ししたら少しは安心して運転できるようになるかなあ・・・

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大きくなれヨ!

2006-03-27 23:53:26 | ブログ

Pigsinlada2  以前にも書きましたが、ここブルガリアの美味しいもののひとつに豚肉があります。やわらかくて、旨みが濃い気がします。そして一軒家に住む人の多くが一年のお楽しみということで子ブタを買ってきて庭の一角の小屋で飼います。チョッと郊外にいくと(ここペルニックや隣町のラドミルでは結構街中でも!)どこからともなく「ブヒブヒブヒッ、ブヒ~!」と鳴き声、「フンゴ、フンゴ、フンゴ~、(モソモソ)」とえさを食べる音。振り返ると、あっ、スビンチェだ!!

 スビンチェ、スビニャ、プラセンチェなどなど、いろいろ呼び名がありますが(そうそう、ゴショ(=ブ~)も。)これが結構シャイで、声はしているのに姿を見せないことが多いです。でも、姿を見せると、これがまた・・・デカッ!! 「ブタ=デブ」のイメージが強いのですが、ここでよく見るブタは結構足が長くて背が高い感じがします。そして意外に毛深いのです。友人宅の近所にいるブタはブチもよう。私の中では「マダラ(=近所の通りの名、マダラ模様とひっかけて)」と名づけています。

こちらに来て分かったのですが、ブタはおなかが空くと結構コワいのです。先日友人のステファンとソフィア近郊のヤナという村に行ったときのこと。楽しくステファンの友人家族と話していたところ、庭でず~っと「ガン、ガン、ガン…」と何かがフェンスに体当たりしている音が。姿は見えなかったのですが、それは…

「あっ、プラセにエサをあげなきゃ。」プラセ、つまりブタです。バケツ一杯のエサ+ごはんの残り物(パンなど)を入れてお母さんは出て行きました。そしてしばらくすると・・・シーン。ブタはおなかが空いてイライラしていたのかもしれません。おお、ブタって結構暴れるんだ。うちで飼ったら結構大変かな。 (ミニブタはおとなしいって聞くけど。うちで飼うんだったら、食べるためではなくペットとして飼いたいけど、ここのはミニブタじゃないから結構大きくなるし… アパート暮らしだからダメか、もともと。) ごはんの残り物で大きくなって、最終的には人間の食べ物になるんだから効率的で、なんとも役に立つ重宝な動物です。(ウクライナではブタにまつわる小話があるんだそうです。お母さんが太ってしまってしょうがない。家族の残り物を片付けないといけないから。お医者さんに相談すると、「ブタを買いなさい」。そこで、このお母さん、何て言ったと思います? 「ブタを買ったらブタが食べ残したものも食べないといけないからもっと太っちゃうじゃない!」… おもしろかったですか?

あと、私としては新発見なのは目が青いこと!! 特に白い品種のブタは。つぶらな瞳で、横目でこちらに「流し目」してくるのをよく見ると、青いんです!! 目が!ちっちゃくてかわいい目なんですが。(ちなみに今まで見た動物の中で一番目がコワかったのはカモメ!!

近所の高速道路沿いの市場で子ブタを売りに来る人に写真を取らせてもらいました。(時にはベンツのトランクに子ブタたちが…)ラーダのトランクですやすや寝ている子ブタの兄弟たち。ちなみに一匹65レバ(4500円)くらいでした。(いいのになるともっとするんだとか。そんなに安い買い物ではありません。)

ちっちゃいときはものすご~くカワイイ子ブタたち!! でも、大きくなると… この子たちを買っていく人たちは心の中で「大きくなれヨ~」(withハイレ・ハイレフロ・ハイレフロ~、ははは、ハイレハイレフロ・ホッツホ~の音楽 by O大ハム)・・・と言っているのでしょうね。

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ブルガリア人の日本観~良すぎてコワい!

2006-03-25 20:13:27 | ニュース

私のようなアジアンカ(アジア女性)を見ると、ブルガリア人はお約束のように「キタイカ?ベトナムカ?(中国人?ベトナム人?)」と尋ねてきます。「いいえ、ヤポンカ(日本人)です」というと多くのブルガリア人は「オオ~、ヤポニヤ!!」と大喜び(時には大はしゃぎ!?)します。どうして??

何しろ、ブルガリアではメディアを通じて「日本はスバラシイ国」と、ものスゴ~く宣伝されているのです。友人の家で先日見たテレビ番組では、一人のブルガルカ(ブルガリア人女性)レポーターが見た日本という国です。東京の地下鉄や通勤電車などがそれこそ秒単位で、止まるところまで決まっていることを取り上げて「世界で一番トチュノ(正確)」と言っていました。本当に秒刻みで働く日本人。その生活を支えるテクノロジー。どれもこれもテレビでは絶賛の対象です。食事は?「ラーメンというものが日本人は大好き!」 忙しいときにすぐに食べられるし、一杯で満腹感も十分! これはまああってるかな? 「ブルガリア人だ」と彼女が言うと(コメントしていた彼女、パッと見ではアジア人に見えるのです。それで日本滞在中、彼女は日本人から「韓国人か?」と聞かれたそうです)、日本人はすぐに「キセロト・ムリャコ!! と言われる」とも言っていました。つまりヨーグルトのこと。明治乳業のおかげで日本人もブルガリアのことをひとつは知っています。(それしか知らないという話も…)確かにブルガリア人はヨーグルトをよく食べる(飲む?)もんね。

また、ブルガリア人は日本の皇室の話にも結構関心を持っています。黒田清子さんの婚約や結婚のことも大きく新聞テレビで取り上げていました。友人の一人は「どうして彼女は結婚するとプリンセスのステータスが全部なくなっちゃうの??」と聞いてきました。日本人でも分かんないや。私に聞かれても… /(・・); 

つい先日ラジオのニュースで、ブルガリアと日本の間で経済協力に関する会談が行われた、と言っていました。日本側からは扇千景元衆議院議長が参加したとのこと。この扇さんのことを詳しくレポートしていて、扇さんは元タカラジェンヌであるとか、タカラヅカとは伝統のある女性だけの劇団であるとか、ご主人が有名な「アクトル(俳優)」で息子たちもそうだとか、そして扇さんもヨーグルトが大好きとか・・・ ニュースの半分以上を本題の経済の話よりもこのワイドショー的な芸能情報に費やしていました。(難しい経済のニュースを聞き取れなかっただけかもしれませんが・・・(TT)) この手の情報が大・大・だあ~い好きなブルガリア人、きっと扇さんのことを身近に感じたに違いありません。レポーターも「インテレスノ!(おもしろい!)」って言っていました。

Streetinplovdiv  それにしても、日本に関してはよいことばかりが取り上げられています。でも、これは今に始まったことではありません。実は共産体制時代、この国の権力者だったトドル・ジフコフが大の日本びいきだったあたりからのことなのです。ジフコフ氏がよく日本に行っていて、そして日本から経済や技術の協力を受けたことがその都度ニュースになれば、人々も良い印象を持つかもしれません。結構日本の都市と古くから文化交流をしている町もあるようです。(写真は岡山市の姉妹都市、プロブディフ市の街角の様子です。)

 先日町で話した年配のご主人は元共産党高官だったそうで、「日本には感謝している」とまで言っていました。私の知らないところで(知る由もないけど・・・)日本はいったい何をしてあげたのかしら??? なんだか感謝までされちゃって・・・ 「いや~、どういたしまして・・・ それほどでもありません・・・」なんて恐縮するのもヘンだしなあ~。 でも、人々の印象が良過ぎるのもコワい!! だって日本から聞こえてくるニュースは悪いことばかり。殺した、殺された、放火した、盗まれた・・・ そんな話のオンパレードです。「トチュノ」な電車も無理に「トチュノ」にしようとするあまり事故が起きています。みんなの印象が悪くならなきゃいいけど・・・

先日もまた、道端でいきなりおじさんに「キタイカ?コレイカ?ベトナムカ?」と話しかけられ、「ヤポンカです」というと大はしゃぎ! いきなり握手!! まあ、今はペルニックの地域社会の人たちが「日本」という国に対して持っているイメージを私がコワさないようにしたい、と思っています。

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模範的な年金生活!!

2006-03-23 17:27:00 | ブログ

ブルガリア人はみんなとてもフレンドリーで、チョッと友達になると「ごはん食べに来い!遊びにおいで!」とうるさく(?)誘われます。私の友人の中で最もうるさく(!?)誘ってくれるのがターニャおばさん。会う度に「いつ泊まりに来てくれるの?」と何度も聞かれます。「いつ?」と具体的に聞かれると断りにくく、また、本気で招待したいんだと分かります。そういうわけで彼女の住むリューリン1丁目まで出かけました。

家は、旧社会主義全とした典型的なソフィアの「アパルタメント」(分譲なので家賃はゼロ)、大きな部屋とキッチン、バス+トイレ。ターニャはそこに一人ですんでいます。

「1ヶ月の年金69レバ(=約4800円!)だけで生活しているのよ」

ええ~っ!!? 寒い冬にそんなお金だけでどうやって生活しているの?家賃を払わなくてもいいといっても、暖房費なんかはどうしてるの?薪ストーブ(ペチカ)は高層アパートには設置できないのでその代わり「テッツ」という給湯システムを通してパルナ(パネルヒーター)を使うのが一般的。でも、この「テッツ」、ものすごく高くて、チョッと使っただけで1ヶ月100レバ(=7000円)吹っ飛んでしまうんです。それじゃ彼女の年金では生活できないじゃない。ところが、ターニャは

「うちはテッツを入れていないのよ。」

なんと、パルナに来るお湯だけでなく、(まあ、確かに高層住宅になると上下左右からの暖かさで、日当たりがよければうちのペルニックのアパートより暖かいのです。) 炊事やシャワー用のお湯も使っていません。お湯が出る蛇口を全部はずして使えなくしているのです。ええ~っ、どうするの?

Quickheater  

 「こうするのよ。」と出してきた秘密兵器!! コンセントから直接つないでバケツの中につっこむ電熱線!! よく道端で電線の巻かれた糸巻きのようなものが売っていたけど、こうやって使うんだ(感心)。これを使うとバケツいっぱいの水が5分で体を洗うのにちょうどよい温度になります。でも、ターニャから何度も「コンセントをつないでいる間はバケツの水に触っちゃダメよ、死ぬから。」と言われます。(そりゃそうだろう、何せ220ボルト直結だから)

  Electricskara

Electricpot そして、調理器具がまたすごい! 大きなフォルナ(オーブン)を使わなくてもバーニッツアを温めることの出来る一見お鍋のようなもの・・・なんだか宇宙船の窓のような、それとも潜水服の頭のような・・・ なんと、「40年」ものだそうです。(私より年寄り!)

こんな少ない年金でどうやってやりくりしてるんだろう、と不思議に思ってもう少し詳しく聞いて見ました。

「季節がよくなったら、田舎にあるもうひとつの家や(ブルガリア人の半数は2軒家を持っている!!)、近くの山まで行って、ビルコフ(ハーブ)やマリナ(木いちご)などを採ってきてたくさん保存するの。全部タダですもんね。」 ん~、すごすぎます。そのようにして採ってきたフルーツでつくったジュースをいただきました。鮮烈な香りとほどよい酸味。寒い冬でもとっても美味しかったです。ちなみにヨーグルトも手作り。市販のものとはぜんぜんちがう味わいです。

お金がなくてもこうしてゲストを招待するのが大好きなんだそうで、シュカフ(棚)にはたくさんの来客用タオル、シーツがきちんとアイロンをかけた状態で整理されていました。それ以外はたくさんため込んでいるものもなく、古いものを大切に使っているようで買い換える必要がないんだとか。すご~い! 拍手~!! (パチパチ) 体の調子が決していい人ではないのにこのもてなしの精神! 創意工夫! そして節約の精神と年金の少なさから来るストレスに負けないポジティブな見方!! たくさんのことを学んで彼女の家を後にしました。

その後も会う度に「ねえ、今度はいつ来れる??」と聞かれます。うれしいなあ~。本当に熱心に誘ってくれてうれしいけど、こんなに貧しい中でがんばっているのが分かっているので今度は私のほうが彼女に何かしてあげたいと思うのでした。

コメント (2)
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名前がヤヤコシイ!

2006-03-18 21:43:17 | ブログ

Calender1 外国人にとって、その土地で友人を作るのはそんなに難しいことではないのかもしれませんが(どちらかというと向こうから寄ってくるので・・・)難しいのが人の名前を覚えることではないでしょうか?ブルガリアではこれは本当に難しいです。なぜかというと、同じ名前があまりに多いから! 「イーメン・デン」、つまり名前の日の習慣がある国ですから聖書や聖人の名前に由来する名前がほとんどなのでバラエティーがないのも仕方がないことなのかもしれません。町では教会(ブルガリア正教会)発行のカレンダーが売られていて、いつがどの名前の日かがすぐにわかるようになっています。(ちなみにこのカレンダーの表紙は「聖ゲオルギ」。それででしょうかブルガリアにはゲオルギという名前の人がたくさんいます。うちの大家も・・・。そして巻末には4ページを割いて何月何日がどの名前の日かというリストがあります。) Calender2

中東からロシア、東欧にかけて日本の苗字、つまり「ファミリア(ブルガリア語でファミリー・ネームの意)」が「誰々の子供」という意味のところがありますね。たとえば「GKを除いたサッカーのイレブンの名前全部がビッチで終わるチームがあった」なんてトリビアがありましたが・・・ ここブルガリアもよく似たシステムなのです。

基本的には先祖(たいがいは男ならおじいさん、女ならおばあさん)から名前をもらうので、ファーストネームがおじいさんからもらった名前、そしてファミリーネームはお父さんの名前に「~の子」を意味する「フ」をつけたもの、というのが一般的なのですが、日本と同じように親の姓を名乗ることも出来る(選択可)のだそうです。いままで会った人の中でおもしろかった苗字は「ヤポンチェフ」つまり日本!なんと、このおじさんのおじいさんが生まれたときに日本がロシアに戦争に勝ったのでおじいさんは「日本」という名前になったんだとか。そしてそのおじいさんの息子がヤポンチェフで・・・ なんだか、コンガラガッてきた・・・

たとえばよくある名前のひとつにぺテル(=ピーター、またはペテロ)があります。先祖からもらった名前がペテルで、ファミリアも同じぺテルに由来する「ペテロフ」だったりすると、「ペテル・ペテロフ(=ペテル家のペテル)」と同じ名前を二回繰り返すことになります。(このパターンの名前は結構多くて「ゲオルギ・ゲオルギエフ」とか「ストヤン・ストヤノフ」なんてのもあります。) また、女性であれば「ペトロバ」になりますが、夫婦別姓や結婚して両方の姓を名乗るなんてのもあって、名前が4つある人(例:ダニエラ・ミハイロバ・ディミトロバ・フリストバ)や、最高では7つ名前がある人なんているそうです。

あと、多いのが男女で似た名前。「イヴァン」は男性の名前で、この名前の人もたくさんいますが、女性で「イヴァンカ」もたくさんいます。「ヨルダン」と「ヨルダンカ」も多いです。

極めつけは親と同じ名前!ミドルネームがあるからいいのでしょうが、母親と娘が同じ名前だと、父親は娘の名前に「カ」もしくは「チカ」をつけて区別しています。でも、これには日本語で言うところの「チビちゃん」という意味が込められているので、娘のほうは「20才を過ぎても「チビちゃん」扱いはいやだ~」なんて言っていますが・・・

そして一番困るのが、そんな名前にバラエティーの少ないブルガリア人に自分たちの名前を理解してもらうこと。カナダ人の友人エリン(女性)は、「名前が”ン”で終わるのは男の名前なんですって。私の名前は男の名前だって言われたわ。」・・・ きれいな人なのにかわいそう・・・・

日本の名前はもっと大変。まず発音が難しい。そして意味も。私の名前はブルガリア語で「誰の(whose)」という意味です。だから自己紹介すると、「こんにちは、私は誰のです・・・」と言っていることになるのです・・・ん~、こりゃ、絶対に聞き返されるわ・・・・

そういうわけでブルガリア語の名前をつけようかと思っています。名前に「恵」という字があるからこれによく似た意味の「ブラゴベスタ」(通称ボビー)にしようかな、でも、この名前の人も身近に何人もいる・・・ああ、どうすればいいの?

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