ご無沙汰しております。コメントをいただいた皆様、お返事が遅くなりまして申し訳ありません。少しワケありで更新が遅くなってしまいました・・・ 11月後半にもかかわらずずいぶんと暖かいブルガリア・ソフィアです。話は少し前、ずいぶんと寒かった11月はじめの話なのですが・・・
以前にウチに遊びに来てくれた友人夫婦、プシェメックとパトリツィアが「遊びに来て!!」とよんでくれたので行って見ることにしたヴィディン。ドナウ川沿いのルーマニアとの国境の町です。
車で行くことにしたので高速道路を走るつもりでいると、「それよりもペテルハン峠を越えたほうが近いし早いよ! 道に穴もないし・・・」といわれ、急遽ルート変更!! はじめての道だし、坂道に弱いフェリシアちゃん、大丈夫かな~ と、心配しつつ走り出しました。細いけどあまり交通量も多くなく、いい感じで小さな町を抜けていきます。途中、蜂蜜をたくさん売っているところや「KOM」というミネラルウォーターの源泉のある町を通り抜け、ペテルハンを通り抜け・・・るまでは好調だったのですが、峠を越えてモンタナという町を過ぎると濃い霧!!! ず~っとヴィディンまで濃い霧の中で何も見えず・・・ だんだん暗くなってくるし、知らない道だし・・・ こういうのをまさに「五里霧中」というのかな・・・ ちゃんと着けるかな・・・
今ヴィディンではルーマニアに渡る橋(第二ドナウ大橋?)を建設中なんだって。立派な建物や駅のある中堅都市に見えるけど、ほとんど産業もなく(細々とタイヤ工場がやってるらしいけど・・・)、景気が悪くて人口が流出する町でみんなが期待している一大プロジェクトだそうです。「あ、それ、見てみたいなあ~」というと、「でも、まだ何にも出来てないよ。ドナウ川が見たいんだったらウチから50メートルだからそこから見たら? でも、この霧じゃあネ~・・・」
次の日、朝起きてみると・・・ やっぱりあたりは真っ白・・・ 半年間はこうなんだって。こりゃ気分もめいるわ。確かにこの気候のせいでたくさんの人がうつになるのでプシヒアートル(精神病院)も多いんだとか。「でも、ここじゃあソフィアより安く(精神病院に)入院できるんだよ~」と、プシェメック。と言われましてもネ~(苦笑)
「ヴィディンに来るならやっぱり春ね!! 花が咲き始める4月ごろが最高よ!! それにベログラチックもいいし、マグラの洞窟もおもしろいし・・・」こりゃ来る時期を間違えたかな?
でも昼近くには少し霧も晴れたのでドナウ川を見に行ってみることにしました。ちょうど彼らの家から出たすぐのところに有名な「バーバ・ヴィダ」というトルコ時代の要塞が!! アラビア語の碑文(?)があったりしてトルコ的なものを感じさせてくれます。岸辺にはたくさんの釣り人が糸を垂れ、なぜかこの要塞のそばにあるビーチバレーコートでは子供たちやカップルが・・・
ここまで霧が晴れれば、もしかしたらベログラチックの奇石群も見えるかも!! せっかくここまで来たんだし、足を伸ばさなきゃ!! と、メインの国道からずれて向かってみると・・・ ほんの1キロも行かないうちにまた霧・・・ またもやあたりがまったく見えないほどの霧になってしまいました。あ~あ・・・ ベログラチックの町の中も霧・・・ そして奇石群のある要塞の入り口まで来ても、やっぱり霧・・・ しばらくするとうっすらと霧の中にそれっぽいかげが幻想的に浮かび上がったのですが・・・ カメラにはやっぱり写ってなかった・・・ 残念。 結局、入り口のところにある少しそれっぽい岩を見て、お土産のマグネットを買っただけ・・・(晴れてるとこう見えるはず・・・)
でも、ベログラチックの町を下りて行くと町の上には奇石が霧の中に浮かび上がっています!! そしてそこから国道に向かう道の途中もたくさんの面白い形をした岩が!! ここはまるでギリシャのメテオラみたいだ!!(メテオラは修道院が岩の上に帽子みたいに乗っかってて、ここは岩の足下に要塞があるんだけど。)
う~む、やっぱりヴィディンやベログラチックには春のいい季節に行きたい!! と決心して、また深い霧の中、山道をこわごわ、えっちらおっちらと帰るのでした・・・