先日のキュステンディル行きの時のこと・・・
いつも大渋滞するソフィア~ペルニック間を避けるのに使う「酷道」を通ると、ソフィア市のゴミ埋立地「スホドル」(ゴミをただ積み上げるだけなので時々うちのリューリン地区までも臭いがする・・・涙)の横を通るのですが、同乗者のビリーが、
「あんなにゴミを積み上げて、ホントに・・・ 昔はゴミ処理場ではちゃんと硫黄を足して燃やしてたし、第一みんな最後まで何にも無駄にしなかったワ!! 動物はちゃんと皮を取って加工してたし、豚なんて捨てるところ何にもなかったわよ!豚足はスープを取って・・・ シュケンベみたいにおいしいスープになるのよ!! ・・・」
豚足のスープ・・・ 博多の味を思い出すような・・・ 日本でも豚足、食べるよ!でもシュケンベみたいにして食べるの? と聞くと、
「シュケンベは牛乳を入れるけど、豚足のスープにはキセロ・ムリャコ(つまりヨーグルト)を入れるの。そして豚足を煮るときにはラキアをコップ1杯(ショットグラスくらい)入れないと、何時間煮ても食べれるように柔らかくならないわよ。」とのこと。えっ?! ラキアとヨーグルト!? 何ともブルガリアだなあ・・・ でも、これはいいこと聞いた!! ということで、さっそく試してみました。
じゃんけんの「チョキ」にも見える豚の足はスーパーでも肉屋でもどこでも簡単に手に入ります。だいたい1本1レバ(0.5ユーロ)くらい。ときどきまだ毛がついてるのでご注意。大きなお鍋にゴロゴロと豚足を4本。飲んでいたラキアを少々・・・ あっ、結構いっぱい入っちゃった。ドマーシュナ(自家製)の香りの強いラキアだったのでキッチンはぶどうの香りで一杯になりました・・・ 飲みながら料理するのって楽しい~~!!
寒い時期はコトコト煮るスープ取りや煮豆、そしてオーブン料理をすると温まりますよね!! 4時間煮るともうホロホロで、腱の部分もしっかり食べられます!! 具のないスープはさみしいので、豚足1本分は実をほぐしてスープに入れ、残りの3本は、今度はオーブンで焦げ目をつけて豚足をおつまみに・・・ 日本からのおみやげの柚子胡椒がピッタリ!! あまりにおいしくてむしゃぶりついちゃいました。
スープの方は・・・ ヨーグルトで味付け。ラキアで臭みを消した上にヨーグルトの酸味でさわやかさが出ています。これはなかなかオツですよ!コラーゲンもたっぷりだし!! いつでも手に入る材料なのでまた作ろう!! でも、煮る時間はもう少し短くてもいいな・・・
日本でもラキアの代わりにウォッカなどを使って試してみては?ブルガリアの味が日本でもかなり気軽に楽しめますよ!? でも、もしどうしてもシュケンベを「毒見」してみたい方はこちら(画面右上の「マイ・オークション」)をお試しあれ。