おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

ソフィアの温(冷?)泉-存続の危機!?

2008-08-29 17:59:43 | まち歩き

Knyadzevobath_2 Knyadzevobath2_2 そのお風呂はソフィアからギリシャ方面に向かう国際道路沿いにあります。ソフィアのまん中から出ている5番のトラムの終点、クニャージェボからすこし戻った所。ホントに「ここがお風呂だよ」といわれなければまったく分からない建物です。

以前からここにお風呂があることは知っていました。以前にも書きましたが、「神経に効く水」ということでこの建物の横にある広場のチェシマ(水汲み場)で毎週水を汲んで飲んでいます。それに以前にソフィアでロングステイされたsatoさんの入浴体験記も読んでたし・・・ でも、なかなかこの扉を開けるには至らず・・・ ホントにここ、やってるのかな? ずいぶん日が短くなって、吹く風の中にさわやかさを感じたので、「夏が終わる前に行っておかなきゃ」ということで、ここはひとつ、行ってみることにしました。だって、このお風呂、水温が31度なんだもん。暑い時に涼みに行くのに最適のはず!と、リューリンからバスとトラムを乗り継いで行ってみました。

Bath_2 恐る恐るドアを開けて、窓口のおばさんに「やってます?」と尋ねると、「やってるわよ」 いつ見てもやってるのかやってないのか分からないもので・・・ 「3レバ50ね。」 あれ~?そんなに高かったっけ? もしかして外国人料金? と思いましたが、窓口横の表はちゃんと3レバ50に書き換えられていました。外国人料金ではないみたい。でも、高いなあ・・・ まあ、夏の暑い時期、汗もかかずに長風呂できるし、水は飲んでも神経に効くんだから浸かれば体に絶対にいいはず!リューマチとか神経痛に効果があるはず(効能に実際にそう書かれてました・・・)、と気を取り直して湯船に向かいました・・・ (お風呂の様子についてはsatoさんの入浴レポートで。)

Kasata_2 それにしても窓口の横に気がかりな張り紙が。「燃料費のためのお金がないので10月にこの施設を閉鎖します。存続のために寄付をお願いします・・・」 え~! このお風呂、なくなっちゃうの?

「そうなのよ・・・ お金がなくてね~。前はソフィアには他にもいくつかお風呂があったんだけどね、オフチャ・クペルとか、ハリなんかはずいぶん昔に閉めて博物館にする、って言ってるけど全然進んでないし・・・ 今はこことパンチェレーボ(ソフィアの外環道からサモコフ方面に少し行った所)だけになっちゃって・・・ だれかスポンサーがついてくれないとねえ、存続は難しいわねえ。だからこうやって寄付を集めてるのよ・・・」 ウ~ム、そうなんだ・・・ 確かに駐車場はないし、バナ(家族風呂)もない、それに施設も古いのであまりきれいじゃない、という難点はあるけど、それを補って余りある泉質と立地条件の良さがあるのに・・・ 日本だったらわざわざ掘ってまで温泉施設を作るくらいなのに。こんないいところにスーパー銭湯作ったら大もうけだよ!! (ただ、ブルガリア人、お風呂あんまり好きじゃないみたいだけど・・・)

Lelya_2 「じゃあ、宣伝するから写真、撮っていい?」と聞くと、「いいわよ、いいわよ! お風呂の中の写真も撮ってって」ということで、写真を撮らせてもらっちゃいました。(前は撮影NGだったらしい) おばさんも一緒にパチリ。 まあ、このブログにのせても、あんまり宣伝にはならないでしょうが・・・ ブルガリア在住や旅行に来る日本人で入浴キャンペーンでもする?!

いろんな所に物価上昇や原油高の影響が出てるんだね、これからこのお風呂、どうなるんだろう・・・ 次に来るときは果たしてやってかな??

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の食前酒!! マスティカとメンタ

2008-08-27 04:30:35 | うんちく・小ネタ

乾燥した暑い夏のブルガリア。昼が40度近くまで上がるのに朝晩は20度以下まで気温が下がります。昼間がここまで暑いと、どんなに夜涼しくても何だかバテバテ・・・ 食欲なくなっちゃうなあ・・・

ブルガリアでは食前酒として飲むお酒がいくつかあります。ラキヤは年中飲めるけど、冬の寒い時期に胃を温めるために飲むものみたい。ぶどうやあんず、スモモや桃、それにジャンキなど夏から秋にできる果物で作るお酒だしね。

じゃあ夏に飲むお酒は? というと、まずは「マスティカ」!! 八角やアニスのにおいがして、氷水を入れると白濁します。ギリシャのウゾやフランスのペルノと似たお酒です。冷凍庫に入れておくとキラキラと結晶のようなものができて、すこしトロ~リとしておいしい! このお酒をスイカに注射して食べたりもするそうです(やったことないけど・・・)。

Mentaimastika もう一つ、夏に飲むお酒は「メンタ」。つまりミントリキュール。ミントの緑色がサワヤカですが、どうしても「歯磨き粉」のイメージが・・・ ミントリキュールといえばアイスクリームにかけたり、カクテルベースにしたりするのが思い浮かびます。でも、ブルガリアではさわやかなミントの香りと甘い味で食前酒として飲まれているようです。

どちらも結構甘いけど強いお酒。「暑い夏に、食欲促進のために飲むんだ。」ということでお呼ばれしたとき小さなグラスで食前に出され、チョビチョビなめるように飲みました。

Papagal このお酒たち、何かカクテルに使えないかな? と、調べてみると・・・ ありました、ありました!ミントリキュールのカクテル、その名も「ペロケ」、フランス語でオウムの意味。氷水で白濁させたペルノとミントリキュール。シェイクしなくていいので簡単です。けっこう甘くておいしい・・・ でも、なんだか不思議なカクテル。 ブルガリアのマスティカとメンタで作ったので「ペロケ」じゃなくて「パパガル」かな? 

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薬物中毒・・・ 「彼はナルコマン」

2008-08-21 19:25:19 | ニュース

Injection 庶民の町リューリンの端っこの我が家。すぐ先から原野が始まりその先にロマの人たちの集落がある、どちらかと言うとのどか~な所。が、ある日家に帰ってきてドアを開けようとして階段のほうに目を移すと・・・ 注射器!! 糖尿とかそういうのではなく、普通の注射器、しかもしっかり針付き!! サーっと私の背中を寒気が走りました。

ブルガリアに来て、素朴な田舎の良さを持つ人々にリラックスしていたのですが・・・ 日本でも芸能人や力士、そして若者までこの問題が広がっているようですが、ここブルガリアでもかなり深刻・・・ 薬物の使用はつい近所まで及んでいた!! すぐに同じ入り口の2階に住んでいるターニャに尋ねてみると、さみしい顔で「あ~、わたしの知っているだけで(同じ入り口の住人の中に)2人のナルコマンがいるわ。もっといるかもしれないけどね。新しく入った人は知らないわ」 「ナルコティッツィ」というのがブルガリア語でいわゆる麻薬のような惑溺性のある薬物全般を意味しています。「ナルコマン」は薬物中毒者ということです。

先日も友人のラザロビ家にお食事に招待してもらったのですが、そこでも・・・ 奥さんのレニは3階の自宅から下のカフェを指差して

「そこのカフェでマリウァナ(マリファナのこと)は買えるのよ。」 ひっえ~ッ(汗)超身近!! 「しかもすごく安いの!!」

看護士でもあるレニ。こういうものの影響をよく知っているだけに10代の子供を二人もつこの家族の心配は尽きません。ご主人のミトコも

「ナルコティッツィはウチリシュテ(学校)で売れるから、売人は黒い大きな車に乗ってきて校門で売ってるんだ。ウジャス(最悪だね)!!」 子供達はどこからお金を持ってきてるのか、親達はいつも「お金がないお金がない・・・」って言ってるのに。今からこんな薬物漬けなら、大人になったら廃人になっちゃうよ・・・

「ナルコマン」がいるあたり(っていうかソフィアはそこいら中そうですが)というのはすぐ分かります。ブロック(ビル)のヴホッド(入り口)のガラスがバリバリに割られていたり、夜中に騒いだり・・・ 

ある日見るといつの間にかその注射器はなくなっていました。触るのもコワイから放っておいたのですが、誰かが処分したのかそれとも本人が見つけて持ち帰ったのか・・・ いずれにせよハチアワセなくてよかった~・・・

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外観がバラバラ? 町のアルピニスト

2008-08-19 17:22:31 | まち歩き

かつて共産体制化では人々は指定された所の集合住宅の一室(アパルタメント)に住むように、と割り当てられ、そこを購入したそうです。集合住宅とはいえそこは自分の家、所有財産なのです。(最近はそこを賃貸に出す人、そして借家住まいもずいぶん増えているようですが・・・)

そして、「我が道を行く」ブルガリア人は、この家をいかに快適にするかに人生の大半を割いているようにさえ見えます。それほど「凝っている」というか、それが「趣味」というか・・・

Phonenumberonthewall まずベランダ!! オリジナルのままだとバルコニーがついているだけなのですが、多くの家ではそこをブロックで埋めて屋根や窓をつけ一部屋にしてしまいます。結構見かけるのがこの元ベランダをキッチンに改造してしまって(以前にAsahi.comでこんな風に紹介されてました)元のキッチンを寝室や客間にしている家です。(ウチのアパートのようにベランダがない場合は玄関入ってすぐにキッチンを移す人もいます。) どのように改造するかは家の人のセンス。もちろんお金のない家や部屋にする必要を感じない人の家はバルコニーのまま。だから外から見ると外観がまったくそろっていない!! さらに、バルコニーももともとガラスをのせるように作られてはいないのでその重さのせいでヒビが入っている所も。地震国日本からきた私としては「マグニチュード3くらいで崩れるかも」と危惧していますが・・・

Alpinist さらに夏の乾燥したこの時期、寒い冬に備えての改装工事が大はやり。外壁に発泡スチロールの薄い板(ステレオポル)を貼り付けてその上からモルタルを塗り、自分の好きな色で塗装するもんだから同じ建物でもまったく統一感のない外観・・・ でもこの改装工事、自分じゃできないよね・・・ そこで登場するのが「アルピニスト」=登山家?えっ、どういうこと? 町の中で登山? 実はこの職業、建物の上からケーブルでぶら下がり、外壁工事をする人たちなのです。そして工事が終わると、自分の宣伝のために電話番号を壁に書いていく・・・ あちこちの建物の壁に電話番号が書かれているのはそういう理由なんですね。ウチの近所の工事現場で上を見上げてポカーンとしていた私に通りがかりのおじいさんが「キタイ(中国)でも、こんな事するか? しないだろ?」と尋ねてきましたが・・・ わたし日本人なんですけど。

でも、ブルガリアの建物のテンでバラバラな外観からは想像もつかないほど家の中はきれいなんですよ! じゅうたんをひいたり、内壁に無垢材を張って木の温か味を感じるようにしていたり、間接照明やスポットライトを天井や壁に埋め込んだり・・・ 思わず、「え?さっきまでお金がない、仕事がないって愚痴ってたよね?じゃあ、このゴージャスさは何?」とツッコミを入れたくなります。その差って、どうして?

友人のサショー曰く、「昔トルコから占領されていた時、家の外観をなるべくみすぼらしくしておかないと、財産みんな持ってかれてしまったからね。」 

まあ、その言葉の真偽は定かではありませんがこの説明が「なるほどね」と思えてしまうほど人々の家は「外はボロボロ、中は豪華」。少ない収入で家の中をこつこつ自分の思い通りにしていくことが「趣味」というか「生きがい」のブルガリア人。玄関のドアに鍵は4~5個あるのにドアノブがなかったり、玄関の前の通路にもう一つ鉄格子(まるで動物園の檻!!)があったり、と、その「自分の城、宝物」である家に他の人を寄せ付けたくない、と言う気持ちは、見るだけでこちらに伝わってくる気がしました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とうがらしとスパイスが豊富でおいしい!! スープカレーをつくってみました!!

2008-08-16 20:11:45 | ブログ

まだ暑い日が続くソフィア。こういう日はから~いものが食べたくなる!! ブルガリアではこの時期、ぷっくりとしたシシトウのようなとうがらしが出回ります。それほど辛くないものからすご~く辛いものまでいろいろ!! 何でも、生のとうがらしはすごくビタミンCが入っているそうで、生でかじったりする人も多いそうです。

Spicesinbulgaria さらにスーパーに行くとハーブ、スパイスのコーナーが充実しています。チェレン・ピペル(黒胡椒)はムリャン(ひいたもの)とそのままのものがふつうにあり、私はカレーには両方入れるのが好き!! チェルベン・ピペル(パプリカ)はスラダク(甘口)とリュート(辛口)があり、料理の目的によって使い分けます。クミン(ブルガリア語ではキミオン)も、ひいたもの、ホールがあるし、さらにはコリアンダー、ターメリックなどなど・・・ 日本円で数十円~百円ちょっとで売っています。ブルガリアに旅行で来られる方、ハーブやスパイス、かさばらないお土産にいかがですか? (「いくら安いからといってブルガリアまで買いにいけないわ」という方は左のS&Bのリンクから買ってネ)

こういう国だからやってみたかったのがスープカレー!!

Soupcurry レシピはこの前持ってきてもらった「クッキングパパ」から!レシピを見ると鶏がらスープ3Lに対してコリアンダー大さじ1、パプリカ大さじ11/2、ターメリック大さじ1、クミン大さじ1/2など、けっこうな量を使います。さらにカレー粉大さじ2とあります。ブルガリアではカレー粉が売られていてどこでも手に入りますが(カレールーは中華食材店に行かないとないけど)、おいしいカレー粉ばかりではなく「?」と思えてしまうものも多いので、いろいろ試しておいしいものを見つけてみました。

とうがらしは「ハバネロ」と使えとあります。まァ、これはこちらの辛目のとうがらしで!

じゃがいも、ゆで卵などを入れて、できたーっ!! \(^^)/

サラッとしてるのにコクがあっておいしい~!! 具とご飯が終わった残りのスープカレーはめんつゆでのばしてあとで「カレーつけ麺」にもしてみました。スパイスがたっぷり入っているのでスパイシーさがうすくならずおいしかった!!

ふう~・・・ この暑さですが食欲は落ちず・・・ 「あんたちょっと太ったんじゃない?」なんて言われてしまいました。ガ~ン!! でも、おいしいものは食べたい、食いしん坊の私です・・・。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする