おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

オーブンって便利だな。

2006-04-26 18:21:59 | ブログ

電子レンジとオーブンのコンビネーション・レンジって結構便利だなあ・・・なんて日本にいるときは思っていました。お祝いでいただいたものを使っていたのですが、しばらくして気づきました。「あっ、わたし、オーブン使ったことないや・・・」 甘いケーキは好きなのですが、一切れも食べきれないわたしとしては自分でケーキを焼くなんてもってのほかです。「ケーキは買えばよい!!」と考えていたのです。 だいたいケーキ以外にオーブンの活用法を思いつかない・・・ でも、それじゃ、宝の持ち腐れですよね~。 オーブンレンジをもらってしばらくして、料理の本で「ミートローフ」のレシピを見つけたので試してみることに。(ハンバーグのでかい版みたいなもんだよなあ・・・なんて思いつつ) しかし、ひき肉に思ったよりも脂肪が多かったのか、焼いている途中に液状化した油が洪水状態になり、しかも思ったより小さな仕上がりになってしまいました。まあ、味はそこそこでしたが、あとの処理が大変!! しくしく(T0T) 

Tengepa  でも、ブルガリアに来てから目からウロコ!でした。ブルガリア人にとってオーブン(ブルガリア語でフルナ)は欠かせない調理器具なのです。

 なぜかというと、まず、日本で言う「煮物」というカテゴリーが少ないのです。ほとんどスープと一緒にしてオーブンで仕上げるものばかり。有名なジャガイモ料理「ムサカ」もそのうちの一つでしょう。

 一口大に切ったジャガイモとたまねぎ、あればひき肉などを入れて、ハーブやスパイス、塩、コショウで味付けます。わたしは少しトマト味をつけるのが好きなので(正式かどうか分かりませんが、自己流で・・・)リューテニッツァという、トマトソースとピザソースの中間のようなソースを入れます。そして、水とサラダオイルを入れて、200℃で一時間あまり。その後、以前にも書きましたが、上にのせるのは、ホワイトソースではなく卵、小麦粉、カシュカバル(黄色い、とろけるチーズ)、そしてヨーグルト!! を、ぐりぐり混ぜたものをかけてもう一度オーブンへ。待つこと15分で出来上がりです。 スパイスと、このヨーグルトの酸味がなんともブルガリア!という気分にさせてくれます。

何よりも、オーブンは、料理をつっこんでしまえばほかのことができる、というのが優れた点ですよね。焼けるまでの間にレタスなどでチャッチャとサラダを作って、ラキア(ブルガリアの果実の蒸留酒)と一緒にいただいているうちにアツアツのムサカが出来上がります。

そのほかにも「ギョベチェ」(ふたのついた土鍋)を使うとお肉がほろほろと骨からはずれるほどやわらかく焼けますし、「カバルマ」も有名なブルガリア料理ですよね。最近ではクレンビルシュ(合成ソーセージ!?)を焼くにも、温め直しにもオーブンです。こんなに便利だなんて、ホント、知らなかった!! (って言うか、私ってアホ?)

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砂糖が高くなっちゃった!!

2006-04-19 18:25:04 | ブログ

甘いものが大好きなブルガリアの人々です。コーヒー、チャイ(特にビルコフ・チャイ=ハーブティー)、ミルクなどのカフェメニューには必ずザハル、つまりお砂糖をルジチカ(小さじ)2~3杯ドサドサッといれます。かえって「べス・ザハル」(=砂糖抜き)というと、「ええ~、そんなのおいしくないじゃない!?(=あんたちょっとおかしいんじゃない?)」という反応が返ってきます。 

ネスレ社やジェイコブ社の出している、すでに調合、加糖してあるカプチーノ、モカチーノ(ココアとコーヒーのミックス)、アイリッシュクリーム・フレーバーのコーヒーやバニラ風味、バナナ風味、のホットチョコなど、一パック一杯分の「お湯に溶かすだけ」飲料も人気です。が、人々はこれにもさらに砂糖をドサドサと入れます。さらに、友人のマヤは炭酸飲料(当然冷たい)にもお砂糖をドバッ!! 溶けるのか?? かきまぜたらシュワシュワいってました・・・

Zaharikomport  タダでさえ砂糖の消費量が多いブルガリア人ですが、それに輪をかけて、フルーツの出回る初夏~夏にかけて人々の砂糖の消費量はまた格段に上がります。なぜかというと、このフルーツを使ってジャムやコンポート(シロップ煮)を作って、来年のこの時期まで食べるようにしなければならない(!? ブルガリア人は本当にそう思っているらしい)からです。

 イチゴ1kgで、わたしも去年ジャムを作ってみましたが、1kgのイチゴに対して日本人のわたしの味覚でちょうどよかったのは同量の1kgの砂糖でした。しかし!! ブルガリア人からもらうジャムやコンポートの甘さはハンパじゃないゾ!! 「保存するためにつくる」という目的のためなのか、とにかくスゴイ!! 

そんな最近のある日、ラジオのトップニュースで扱われていたのは「砂糖の値段が高騰している」と言うこと。そういえばそうだなあ~。わたしは1kgの砂糖を買うと普通2ヶ月以上もつのですが、1ヶ月に何キロも買うとなると砂糖代もバカになりません。 以前は1kgだいたい80~90ストティンキ(60~70円)だったのが今では1レバ80(130円くらいかな?)と、ほぼ倍です。だからでしょうか? たまに近所のスーパーで「ザハル・プロモッツィア」(砂糖安売り)の表示があると大混雑!! そしてすぐに売り切れ!!! コマったものです。

こちらの砂糖は日本のものと風味がちょっと違う気がします。(たぶんテンサイ糖) なつかしい黒砂糖、三温糖のようなものは見かけません。でも、砂糖が高くなるとすると、代替品ってないですよね~・・・・ (ダイエット用の「パX・スィート」のようなものが小さな錠剤のようになったのをここでは見かけますが、それじゃ、コンポートはできないもんね・・・)

そんな時、友人のステフチョがステファノボという村の知り合いから自家製蜂蜜を譲ってもらっていると言うことを聞きました。ずいぶん市価よりも安いとはいえ大瓶ひとつ6レバ。本当に質のいい蜂蜜で香りもよくすごくおいしくて甘いけど、砂糖の代わりになるものではないですね。次の冬はコンポートはあきらめて蜂蜜なめて過ごそうかな・・・(悲) 

最後にブルガリア人ジョークをひとつ。絶対に自分の好きな甘さのコーヒーを飲めない人の話。 その人は砂糖を2杯コーヒーに入れて飲むのが好きなんだそうな。でも、自分の家では砂糖がもったいないので1杯しか入れず、人の家にお客になったときには(人の家の砂糖なので)3杯入れるんだって。チャンチャン。おもしろかった(?)ですか?

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仕事帰りの一杯?え?一本?

2006-04-16 02:29:47 | ブログ

Pakiyaimenu  寒くて長い冬を乗り切るために・・・というと正当な(?)理由に聞こえますが、ブルガリア人はアルコール大好き!!です。それが証拠にチョッと暖かくなると、どこのカフェでも外にテーブルが並んでみんな昼間っからビールを飲んでいます。以前、ぶどうなどの果実の蒸留酒ラキアについては少し触れました。だいたいどこのレストラン、メハナ(大衆食堂)、カフェでもこのラキアのほかにウォッカ、ラム、コニャックなどの40%前後のお酒があります。外飲みすると、国産のラキアなら50mlで70ストティンキ(約50円)といった値段、輸入物になるととても高くなります。ブルガリア産のものならどのお酒でもとても安いのでみんな気楽に楽しんでいます。

そのせいでしょうか、ブルガリアのアルコール消費量はヨーロッパでトップクラス! そして、ここペルニックはブルガリア国内でナンバー1!! つまり、ここはヨーロッパ一の酒飲み!? ヒョエ~ッ!

メハナなどでよく見かけるのがウォッカとチェーサーで飲んでいるオヤジさんたちです。つまみはなし、またはパルジニ・カルトフィ(フライドポテト)くらいのものを一皿。チェーサーにはトニック、コーラなどの炭酸飲料から、オレンジジュース、はたまたアイリャン(ヨーグルトドリンク)までいろいろです。

「外飲み」では、日本のようにキレイなおネエさんがいるようなお店はほとんどなく、オヤジさんたちはよく一人で飲んでいます。または同世代のオヤジさんたちが何人か集まってああでもない、こうでもない・・・ と、ヨモヤマ話。(見知らぬ近所の客にも声をかけて会話が盛り上がるのがブルガリア、なんだそうです。ブルガリア人に言わせると。「そんなのヨーロッパのどこにもないだろ?日本はどうだ?ないだろう~?!」ってオヤジさんが言ってました・・・) だいたいこういうときの話題は「パリーテ!」つまりお金のことです。仕事がなくて、年金が少なくなっているのに物価は高騰する今日この頃、飲んでしゃべってウサを晴らすというのは日本と同じなのかな・・・

Maryjane  「家飲み」も好きなようで、スーパーでレジに並ぶと男の人が1Lのウォッカとトニック2L、そしてシュペック(日本で言うところのサラミ)をつかんで前に並んでいたりします。ウォッカは物によってはラキヤより安く、750mlで5レバ(350円)くらい。銘柄がおもしろくて、「ソビエスキー」という、なんともソ連っぽい高~いウォッカがあって、これは絶対にロシア産だろうと思っていたらポーランド産と書かれていました。あとケッサク(?)なのが「メリージェーン」!! これを見る度に「メーリ~ジェ~ェーン♪」(byツノダ星ヒロ)と店内で歌ってしまいそうになります。

これらのウォッカ、手のひらサイズの200mlくらいの小瓶が約2レバ(140円)くらいで売られています。道端にはあちこちにこの空瓶がコロンと投げ捨ててあります。日本だと、仕事帰りにビールのレギュラー缶!ですが、これと同じ感覚でウォッカ200mlをグビッ!とひっかけているのでしょうか・・・ そりゃ、アルコール消費量がヨーロッパナンバーワンにもなるよね~!!

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タバコ好き、深刻です・・・

2006-04-06 17:54:58 | ブログ

年金を、ほとんどの人が7000円程度しかもらえないここブルガリアで、1個150円以上するのによく売れるものがあります。それがタバコです。

ヨーロッパを旅行すると、特に南欧では喫煙者が多いように感じます。EUになって宣伝の規制や公共の場所での喫煙を規制する動きもあるようなので、公の場での喫煙は少なくなっているのかもしれませんが、それでも中学生くらいのかわいい女の子がぷかぷかタバコを吸いながらたむろしていたのを見ることもありました。

Smokingintrain  喫煙の習慣がさらに輪をかけてすごいのが東欧。ここブルガリアでもこの問題は深刻です。どんなに仕事がなかったり年金が少なかったりしてお金がなくても、タバコだけはやめられないようです。去年の1月から(だったかな?)バス、電車の車内など公共の場所では喫煙をしてはいけない、という罰則付きの法律が制定されていることになってはいるのですが、バスの運転手が率先して(!?)吸っている有様です。禁煙のはずの車内にプワ~ンとタバコの煙がただよってきます。「窓を開けて風に当たると病気になる」と本気で信じているブルガリア人が多いので、新鮮な空気を吸いたくて窓を開けると、「閉めてくれ!」と文句を言われます。先日乗った列車でも、満員の車内にもかかわらず、何人もの人がタバコを吸っています。通路でも何人もの人が、そしてさらに悪いことにコンパートメント内(本当は禁煙のはず)でもタバコを吸いだしてウォッカをあおりだす始末。吸殻は床に捨てるし・・・ それってまわりの人が自分の吐き出した煙を吸って害をこうむってもお構いなし、って事か!! (大激怒!!) わたしは新鮮な空気が吸いたくてずっと列車の窓を開けて酸欠状態の金魚みたいになっていました。

 ここブルガリアでは6月から9月半ばまで学校が夏休みですが、親たちは仕事。あまりやることのない若い人たちがたむろってタバコを吸っているのをよく目にします。どう見ても10歳くらいの男の子、女の子も、人の集まる大きなバス停などで、「わたしってオトナでしょ? 見て、見て!」と言わんばかりにタバコを吸っています。日本じゃ中高生はトイレに隠れてシケモクを吸うのが定番(?)なのに・・・ 以前には物乞いの7~8歳の男の子にタバコをせびられました。(もちろん持っていないのであげないけど。) 友人で看護士のナトカが、「喫煙が原因の病気が多いのよ・・・」とため息をついていました。まさに「死んでもやめられない」とはこのことです。 

人々は、いつでも、どこでもタバコを吸っています。 小さなお店のまえでは、店員たち(時にお客のような店員の友人たちも含めて)が店の外にいすを出して、自販機で一杯約14円のコーヒーを買い、タバコを吸いながら、まわりの店の、同じくヒマそうな店員としゃべっています。お客として店に入ると、彼女らは 「何だ、客か・・・」といったがっかりした態度。売る気もないのでしょうか、客としていやな気分になります。

Smokingmehanagirls  極めつけはウェイトレスたちの喫煙。この写真のように外に出てタバコを吸うならまだしも、(それでもかなり問題ありですが・・・) だいたいどの店でもテーブルのひとつはウェイトレスたちに占領されていて、すべての客に料理を出し終わると、「ア~ア」という感じでドカッと座り込み、例のコーヒー(売り物)を飲みながらタバコに火をつけぺちゃくちゃ・・・ 以前日本で同じ種類の仕事をしていたわたしとしてはこの彼女らの態度はまったく理解できません。「何でクビにしないの?!」(でも、ここじゃこれが普通なのです)

 一本タバコを吸うと一日に必要なビタミンCの約1/3が失われるそうです。ブルガリア人の女の子たち、みんなスタイルが良くて顔がちっちゃくて、元がきれいなだけになんとももったいない!! いくらキレイにお化粧しても、お肌がやつれてきちゃうよ!! あっという間にやつれたフケ顔になっちゃうよ! と、このウェイトレスたちに言いたい!

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