あまりに暑いので文句ブーブーですが、少しお休みして、涼しげな話題を一つ。
先日ウチに遊びに来てくれたミトコは、何と元はバーテンだったとか。共産体制崩壊以前からロッケリ(ロッカー。ブルガリアではだいたい大きなバイクに乗っている「マッドマックス」みたいな格好してる人たちを指す?)でクラブでDJもやってたんだとか。そんな片鱗が今は全く見えない普通のダッセー(?もう全部そういうの卒業しちゃったからかな?)おじさんなのですが・・・ そのおじさんが昔取った杵柄で教えてくれたブルガリアオリジナルカクテルがこちら!
まさにブルガリア国旗!上から冷凍庫で冷やしたマステカ(ギリシャでいうウゾ。ハッカクのにおいのする、冷たい水を入れると白濁するヤツです)、次がメンタ(ミントリキュール)、そして一番下がバラのリキュール。ミトコによると「最初にマステカをグラスに注いで、スプリンツォフカ(=注射器)でメンタ、バラのリキュールをグラスの底に注いでいくんだ。」つまりお酒の比重の違いを利用したビルドのカクテルです。たまたまこないだバラ巡りに行ったときにおみやげにバラのリキュール買ったんだった!ということで、やってみましたよ。注射器がなくてもできるよ!
あともう一つの話題。ブルガリアの身近な動物たち。
コウノトリに接近遭遇!! けっこう近いよ。こないだは車で走っているとすぐ真上を悠々と飛んでいきました。日本で怪我してたコウノトリ、元気になったんだってね。よかったよかった!! こっちのコウノトリはくちばしが赤いシュバシコウ。こっちも夫婦円満のシンボル。クロアチアでこんな話があったんだって。う~む、アタシもコウノトリにこんな風にエサあげてみたい。そしてなでなでしてみたい・・・ 怪我するのはかわいそうだからヤだけどね。
それから建物の間の植え込みにもいる動物。こっちでは「ハリネズミ」。ペットじゃないよ! ネコやカラスにイジワルされないかちょっと心配・・・ 時々ネコがハリネズミの子供をさらっていってることも。あァ゛、こらーっ!! 捕まえるんならネズミだろーっ!!!
ある日、ドモプラビーテルカ(住居棟の同じ入り口をシェアする自治会長)のおねーさんがやって来ました。「今度ホリゾンタルニ・シュトランゴヴェを交換するから、どの業者がいいか(大家の)エンチョにきいて選んどいて!」と、コピーの表・・・ブルガリア語でなんだかわからん・・・
要は上水道の管を新しくするということらしい。表を見てみると数社が仕事に含まれる内容とともに料金を出して来ているようです。6000~12000レバ・・・自治会で出すため会長一人では決められないようです。ああ、民主主義(?)ですね~。で、エンチョおじさんに電話すると、「う~ん、そんな表見たって分からん!もー一番安いのでいいよっ!!」と、かなり投げやり・・・
かなり住民同士、喧々諤々な議論(それとも喧々囂々なサブラニエ?)をやった後なんか決まったみたいで、エレベータに「次の金曜日には業者が入りまーす。」とのお知らせが貼られました。まー、アタシはナエマーテル(借家人)だから何もいう権利はないと、ただその発表されることに従うのみ。その金曜日は朝の8時半から夜8時まで断水するとの事。家中のバケツ、ペットボトルに水をくみ準備しました。さァ、来いっ!断水っ!! とその日はコンピュータで仕事を午前中に仕上げようと思っていたら、何と!! 止まったのは水だけではなく電気も!! えええーっ⁇ きいてないよ~っ!! インターネットもキッチンも使えず、この暑い中冷蔵庫も止まっているので開けることもできない・・・ いつ復旧するの? もし停電が長いことかかるのなら冷蔵庫も溶け出すから、下にボロ布を敷いて・・・ あーもー言ってくれてたら食べ物こんなに入れとく事なかったのに~!! ・・・電気は結局午前中に復旧しましたがすっかり予定が狂ってしまいました。
この水道管工事がまたスゴ~くイイかげんに見える!! ガガガガガと壁に穴をあけて管を替え・・・ しばらくそのまま。水はめでたく夜9時には復旧しました。が、もしかしてほがした穴、そのままほっとくんじゃないか(そっちの方が次に替えるとき便利だし・・・)、と危惧していると日曜日には何か(?)でまたうめた・・・ もォ~、大丈夫なのか?
首都の田舎民居住区ナデジュダ・・・徒歩10分のところに木々生い茂るセヴェレン・パルク(北公園)が広がり、そこに行くとさわやかな木陰でのんびりできますが・・・ だがしか~し、いつも思う!
この共産団地の建物、夏アチーっ!!! 日中の強い日差しを一身に全部受け止め熱がこもります。だからか、夜もずーっと暑い!! 冬は暖房の熱を効率よく全部に回せていいんだけどね。
ウチは夜窓を開け、朝のひんやりした空気の時間までそうしたらブラインドを下げ部屋を密閉(?)します。中の空気が日差しで温まるのをできるだけ防ごうという涙ぐましい(無駄な?)努力・・・ テラスにはいっぱい洗濯物を干して、これも日よけになるかなーっていう努力・・・
にしても暑い!! そして夜の間も眠れないーっつう一つの理由。実は内陸で比較的夜間は涼しくなるソフィア市ですが、そのため地上からの放射冷却のためか下の騒音が上階にメチャクチャよく聞こえちゃう!ウチは5階・・・
そしてウチの建物の真横に24H営業のコンビニ的商店「ハニー」、さらにはウチの建物の前に座って食べたり飲んだりできちゃうあずまや的なスペースがあります。
眠れないのは皆同じなのか、わらわらと人々はその店前に出てきてビールやコーラ、タバコをハニーで買い、あずまやによって集まってそこでキャッキャと談笑してやがる!(怒) もオ~っ!夜中の1時なんですけど!!
さらにその音の効果でか、近所の大通り、ロムスコ・ショセから・・・ キキキ~っ!ドーン!!と事故の音も聞こえちゃう。最近は、「あー・・・この程度の音なら車同士のゴッチンコくらいで、たいしたことはないなー」と分かる始末。犬のケンカ、ネコのケンカ、人間のケンカも聞こえちゃう・・・ ねかせてくれ~っ!!!
クニジャルニッツァで見つけた、箱に入ったトラバントに一目惚れっ!! 「これ、店頭に並ぶとすぐなくなっちゃうのヨ!クスメット(幸運)あるわネ!!」 前から欲しかったんだ、やったー!!
しばらく1台だったトラバント・・・ けっこう探してたのに見つからなかったのに、旅行中のガソリンスタンドで小さなトラバント、みーつけっちゃったー!!! それにたまたま通った地下鉄駅の売店にあった!! 東ドイツ警察仕様のトラバント!! さすがに軍用のトラバントはないなァ、あとオープンカーのなんかもないかなァ
灯台下暗し、リューリンのパザールの入口にあったクルチャル(合鍵屋)には山のように積まれたミニカー、その中にもっと大きなトラバント・・・ そこにはもっといろんな種類の共産カーのミニカーありますよ!!
でも、トラバントのミニカーばっかり一生懸命集めていると、本物のトラバントが買えるくらいの値段になっちゃわないか・・・ そんならいっそ、本物のトラビ、買っちゃう? そして日本からのお客さんにソフィアをトラバントでツアー、とかはじめちゃおっかなぁ・・・
おまけ:中古のトラバントより高い(?)原動機付自転車!!
これこそホントの「原動機付自転車」だけど、「スーパーカブ」じゃない!!ホンダって書いてあるのに。
でも、前輪にはディスクブレーキ装備!! でも、これでちゃんと止まるのか?これ買うんだったら、ゼーッタイっぜ~ったいトラビ買うっ!!!
今日も田舎っぽいナデジュダ区ですが、ここから地下鉄で15分も行くと首都中心部・・・ 1号線と乗り換えできるセルディカ駅に出ます。そのすぐそば、「聖ネデーリャ教会」の先から始まる大通り、その名も「ヴィトシャ」・・・例の、ソフィアっ子の心の山の名前・・・
マックのある所から南はホコ天になっていて、カフェやレストラン、バーなどがオープンエアの外席をそなえ、お客さんの来るのを待ち構えています。ホント、ここのところ外国からの観光客、ここら辺増えたよねぇ~。
ちょっとややこしいのですが、地下鉄2号線の終点、モール「パラダイスセンター」前の駅は「ヴィトシャ」ですが、中心部のヴィトシャ通りとは全然別のところ。元は「フラデルニカ」(冷蔵庫の意)と呼ばれていたその地区の大通りの名前は「チェルニ・ヴルフ」(「黒い山頂」かな?)です。
山の方のヴィトシャはそのままヴィトシャですが、それと区別するために、なのか、このソフィアの目抜き通りの事を「ヴィトシカ」なんて呼んでいますねぇ~。つまり「ミニ・ヴィトシャ」という意味?! 市中心部のヴィトシャ通りのついて尋ねるときにはわざわざ「ブレバルド・ヴィトシャはどこですか?」とは聞かず、「ヴィトシカってどう行くんですか?」とたずねたりするそうです。ところでこの「ヴィトシカ」、何でも高い気がします。「アイリッシュバーの特別メニュー。ビーフステーキとビール、二人分で59レバ90」とか書いてあるぅ~!!
ちなみにソフィアっ子定番のケーキにも「ヴィトシカ」っつーのがあります。いろんなバリエーションがあるんですよ!白いのが「オレヒ」つまり胡桃入り、黒い方はチョコレート!!
激甘で、コーヒーや紅茶で流すと満足感ハンパない!おいしいですよ! 「やま味」(?)かもね~!