おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

オイシイお手伝い!! サクランボ狩り

2006-06-27 03:12:40 | ブログ

バーバ・ターニャのお手伝いシリーズ第二弾。

「ミリチコ~、うちのクシュタ(一戸建の家のこと。ブルガリア人はたいがいアパルタメントとクシュタをもっています。)のチェレシュ(さくらんぼ)が今採り頃なのよ~。来て~。」

ええ~?!今日はチョッとCherrystefcho忙しいんだけど。二日後じゃダメっすか~?

「ダメよ~。もう旬も終わりよ~。二日後じゃ遅いのよ~。」 というわけで、またもや・・・ハイハイ、参りましょう!! 友人のステフチョといっしょに出かけました。 

車で5分ほどのところにあるこのクシュタ。ターニャのブラット(兄または弟)の、これまたややこしい同名のステフチョが住んでいます。

「いや~、私はもうディアド(おじいさん)だからネエ、上の方は取れないんだよ~。」との事。そう言われて上を見上げると、オオオ~ッ!!!(喜)食べごろの赤く熟したサクランボがドッサリと、本当にたわわに枝についています。ターニャは「全部取れるだけ取ってね~。残すと神様に申し訳ないわ~。」 ええ~!! ムリっすヨ。でも身軽な(私の友人のほうの)ステフチョははしごを使い、トットットッとてっぺん近くまで登りました。もうぶちぶちつかんではかごに入れます。そのうち、ディアド・ステフチョが 「ほら、のこぎりで枝を切ったらどうだ!? どうせのび過ぎてるから切るんだ・・・」と勧めてくれました。 ギーコ、ギーコ・・・ブワッサッ!!! といっても、この枝も重ーい! 本当に鈴なりのサクランボです! いっしょうけんめい実を採りました。

そして、採りながらパHladelnikクパクパク・・・多分一人でポロビンカ(500g)は食べちゃったかなぁ~。

そのうちに空が暗くなってきて、遠くでゴロゴロと雷の音がしてきたので、急いで「ハイデ! スブルシュバメ!!(さあさあ、終わりにしましょう!)」

 気がついたら何とうちの分だけで約6Kg!!! 調子に乗って「採り放題だ~! ワ~イ!!」なんてやってたら、どうしよう・・・ コンポートにしてコンフィチュール(ジャム)にして・・・ でも食べきれない!!! 少し友人たちにもらってもらいました。それでもまだ冷蔵庫はサクランボでいっぱい!! (おお~、うちの冷蔵庫内、初公開!! あんまり入ってないな~) 

でも、おいしいし、食べられちゃうかも!!! と思ってはおります。やっぱり生食で・・・ パクパク、ムフフ・・・

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大仕事!! お墓そうじ!!

2006-06-23 18:56:24 | ブログ

Graveyard1  友人のターニャばあちゃんは72歳。2回結婚したものの二人に先立たれ、その上息子の一人も亡くなっています。だからお墓が複数ある!!のです。 ブルガリアのお墓は日本の「OO家之墓」のようにコンパクトにまとまっていないのです。そしてたいがい土葬なので面積が広い。(火葬も選択できるそうですが。)つまり墓の管理が大変なのです。

 「ミリチコ~、手伝って~!!」 「ミリチコ」とは多分、この72歳のターニャから見た30代半ばの私に「おちびちゃ~ん」と親しみを込めて呼んでいるらしいのです。ハイハイ、手伝いましょう。

 グロビシュテ(墓地)に行ってみると、広い広い! ターニャの亡くなったダンナさんの墓をまず掃除することにしました。そこでまず問題が・・・

「あら~、どこだったかしら・・・」 (年齢が手伝ってか?)ターニャは正確な墓の位置を忘れてしまったようです。その上、そこいら中に1m以上に育ってしまった草がボウボウ。パメトニック(石碑)を見つけるのが結構大変です。

Graveyard2 「エト、ゴ」(あった、ほらこれの意) やっと見つけたらそれはもう草に埋もれそうでした。ふうふう汗をかきながら草刈り。70代のターニャばあちゃんが一人でやったら一日かかっても終わらなさそう・・・でも、ふと見るとそのエリアのお墓はほとんど草に埋め尽くされていました。おもしろいことに亡くなられたダンナさんの名前だけでなく、ターニャ本人の名前も。日本といっしょで生前にお墓を準備している人も多いようで、そんな人たちのお墓は日付が彫られていなくて写真もはめ込まれていない状態です。さらに、よく見ると墓石の上には赤いちっちゃなクモの子のようなものがびっしり・・・後で調べてみるとこれダニの子供でした。おお、コワ、これに噛まれると大変だ・・・ チョッときれいに掃除してあるお墓を見ると、亡くなった日付が2000年以降の新しいものばかり。知っている人が亡くなったのではない限りもう来なくなっちゃうのかな?・・・

Graveyard3 それからターニャのご両親のお墓に移動しました。そこも草ボウボウ。でも周りを見回すと、その辺は少しきれい。ひとつのお墓にいくつものパメトニック。興味深いのは、共産体制下につくられたお墓には十字架が付いていない! 昔は石碑ではなく、木の十字架だったんだそうです。それが共産体制時代大きな石碑が付くようになったのですが、そこには星の絵や炭鉱のマークが付いていました。そして90年代半ば以降のものには十字架がまたつくようになったとターニャは言っておりました。

さらに移動すると最初のときとはうって変わってキレイで新しいお墓がたくさん!! よく見ると最近亡くなった人ばかり。しかも若死にが多し!! 特に男性20~40代位!!! なぜ?? 前にも書きましたが、アルコール消費量が多いこと、ヘビースモーカーが多いこと、車の運転が荒いこと、などなど・・・ 思い当たる理由はたくさんあるのですが・・・ さらに子供のお墓もとっても多い!! 8歳、5歳、11歳、こんな短い人生・・・何があったの?

最後にチュシュマ(水汲み場)で手を洗うとお墓の管理をしているらしい男の人が来ました。なんでも最近「パメトニック」泥棒が多いそうで、見張っているのだとか。ヒマそ~に一日中駐在し、5時にゲートを閉めて帰る・・・ そんなら少しはごみの管理くらいしてくれ~ッ!!

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ギリシャに続く、温泉街道?

2006-06-17 20:13:36 | ブログ

うちの田舎町ペルニックは、首都ソフィアからギリシャ方面に行くメジュドゥ・ナローデン・プット(国際道路)を行って最初にある町です。ペルニックからギリシャ国境までは約160Kmくらい。つまり福岡市から山口市くらい・・・(チョッとローカルな比較?)かな?つまり「となりの県」感覚なのです。国境から60km進むとギリシャ第二の都市、テサロニケ(ブルガリア人は「ソルン」と別の名前で呼んでます!! だってブルガリア人は「マケドニアやソルンはブルガリアだ!! なぜなら昔このあたりまで全部ブルガリアだったからだ!!」っていまだに思っているんだもん・・・)に着きます。

このあたり、地図を見ると「バーニャ」の表示があります。バーニャとは、お風呂!!のこと。でも、ところによっては、これはただ温泉水を近所の人が水汲み場として利用しているだけという場合もあります。でも、日本でいうところの温泉もあるんですよ!!

某「地球のXき方」などのガイドブックではサンダンスキなどが有名です。ここも、ソフィアからギリシャに行く道路沿いにある町です。でも、そこだけじゃあない!!

ラドミルの友人マリStorkontheway2banyaアンナはもともとドゥプニッツァという町の出身です。(ドゥプニッツァはラドミルよりもうひとつギリシャよりの町。) 彼女いわく、

「ドゥプニッツァにはサパレバ・バーニャがあるのよ。」

「えっ?それってミネラルニ・バニ?(天然温泉のお風呂?)」

「そうよ~。すご~くいいわよ~。」

おおっ!! ドゥプニッツァならサンダンスキよりはずいぶん近いぞ!60Kmくらいかな?地図で見るとドゥプニッツァから国際道路をそれてサモコフ方面に入ったところSaparevabanyaparkです。

  初めて入る町ドゥプニッツァ。なんだかペルニックよりキレイでひらけた感じです。そこからコウノトリがえさをついばむ草原を抜けると(一番上の写真ではコウノトリ写ってますが小さすぎますね・・・)、看板が出てきました。「サパレバ・バーニャ、ホテル、サナトリウム・・・」 おお~、これは結構大きな保養地?町に入るとまず、かわいい感じのホテルが数件。テラスでコーヒーやビールを楽しむ人たちの姿が・・・そして大きな公園。真ん中にあるのは、噴水・・・と思いきや、何と間欠泉!! 時間をおいてはビシューッと噴き出します。近くにある説明を読むと、ここの源泉、103℃あるとか。え?100℃以上ってありうるのかなぁ。

Saparevabanya 近所を歩いていたおばさんに教えられたとおりに行くと、ありました!! 公共浴場!! ここは一人1レバ(70円)、家族風呂は2レバ50(約175円)。以前に行ったサモコフの近くのバーニャは75ストティンキだったけど、まあまあの値段です。もちろん、日本にくらべると断然安い!! お湯は「ぬめり」のある感じでぬるすぎないのがいいですね。設備が整っているとか、ものすごくキレイと言うわけではないけど、方式は日本の銭湯と同じです。でも行くときは自分用のおけと石鹸、シャンプー、タオルそしてビーチサンダルを持参したほうが楽です。(石鹸、シャンプーは売店でも買えます。)

入ったのが暑い日だったので、風呂上りもまだ汗が出ましたが、木陰に入るとスーッとさわやか。湿度の低いブルガリアならでは。です。ブルガリアの海の温泉(バルナなど)もいいけど山間の温泉もいいですね。うちからそんなに遠くないし。関心がおありの方のために、今度行くとき、ホテル一泊いくら位か聞いてきますね。

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ガソリンスタンドはきれいな休憩所

2006-06-15 16:35:46 | まち歩き

いまだに超素朴さがウリのブルガリアですが、EU入りが決まりつつある今、(でも、まだまだひとモンチャクもふたモンチャクもありそう・・・)たくさんの外資系企業が入りつつあります。一番よく見かける外資系企業、それは「ガソリンスタンド」!! その中でも一番よく見かけるのが「OMV」!! オーストリアの企業です。オーストリアって産油国だったんですね。車でハンガリーからオーストリアに入るといち早く目に飛び込んでくるのがOMVの石油コンビナート。「はあ~、文明社会に帰ってきた~・・・」と思う瞬間でした。 でも、つい最近、ソフィアよりチョッと北部のブラツァから列車で帰ってきたとき、ソフィア北駅周辺にオーストリアで見たような石油タンクの群れが、少し小規模にあるのが見えました。当然すべてのタンクに OMV,OMV,OMV・・・ 近い国の強みですかねぇ・・・。

私たち外国人にとってうれしいのがクレジットカード支払いがOKということです。持ち合わせがないとき心強く感じます。最近はだいぶカードで支払えるところも増えましたが、(この国では銀行のカードでのデビット支払いが一般的)ガソリンスタンドでは外資系のカード(なぜかブルガリアではVISAやMasterだけでなくJCBが使えるところも多い)もOKです。

Omv  そして、日本とちがうのが必ずコンビニのような売店とカフェがあることです。売店では何とアルコール飲料も(ワインやウォッカまで)充実した品揃えで販売しています。さらに、ほぼすべてのOMVのガソリンスタンドには外の席と子供たちが遊べる滑り台やブランコが付いています。うちの近所にもあるので何かのついでに行って休みたいときは売店でポテチでも買ってカウンターにもって行き、「スス エドノ カプチーノ。 トゥカ」(=これとカプチーノをひとつ。ここでいただきます)といって、まるで家にいるかのようにくつろぎます。近所のカフェよりはコーヒーもポテチもチョッと高めですが、でも、普通日本だったら、サ店に入ってポテチポリポリはありえませんよね~。ブルガリアならどこの店でもたいがい持ち込みOKです。

総ガラス張りの明るい店内に座って外の様子を眺めていると時間が過ぎるのを忘れます。新しいゴルフやアウディの横にボコボコのラーダが停まってたりして。何よりうれしいのがトイレ!! トイレが「普通」(!!!)なのです。大変な歴史を生き抜いてきた(らしい)ブルガリア人にとってトイレは「用が足せればよい」ところなのでしょうか。国の玄関であるソフィア中央駅でさえ、水洗でまあまあキレイですがアラブ式(下に穴、つまり日本のトイレのキンカクシがないやつ・・・)で有料(40ストティンキ=28円)です。さらに親たちは子供たちに平気でそのあたりで用を足させるし、大人も、男性でも女性でも道端で用を足しているのを見ます。でも、ガソリンスタンドでは洋式、紙つき、何よりも無料なのがウレシイ!! 車を運転しなくても時々利用してしまうのでした。だって、私まだブルガリア人のアウトドア感覚(?)についていけないんだもん・・・

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やっぱり新しいものはいいよね!

2006-06-10 13:51:11 | ブログ

首都ソフィアは現在建設ラッシュ!! 行く度に「あれ!?また?」と新しいビルができています。元住んでいたムラドスト一丁目あたりはもうものすごい勢いで新しくなっています。それに比べて景気の悪いペルニックはどこも新しくなりません。唯一新しいものといえば近所にできた「ビラ」くらい・・・

 

Newtrain1  そんな時、ソフィアに用事で行って、電車で帰ってくることになりました。電車は車内も見た目もボロボロ・・・ハア・・・(ため息)。とそのとき、別の列車とすれ違いました。アレレッ?!ものすごくキレイなのが・・・もう、ドびっくりです。だって、何でも古くて壊れかけたものばかりの風景の中に最新モデルの車両が・・・どうして??

 実は最近ブルガリア国鉄はドイツのシーメンス社から新しい列車を購入しているのです。キレイですが、電車ではなくディーゼルカーです。どうしてかというと、電化されていない区間に乗り入れるためらしい。特に私が見た最新車両は、ソフィアとマケドニア国境に近いキュステンディル間限定使用。途中のラドミルからキュステンディルまでは電化されていないので、これまでは電気機関車からディーゼル機関車に付け替えなければならないのがめんどうなのと、このディーゼル機関車がむちゃくちゃ遅かった!! ちょうど工場の中を走っている小さなディーゼル機関車で時速15kmくらいでゆっくりゆっくり引っぱっていたのです。でも、この新しいディーゼルカーのおかげでかなりの時間短縮になるそうです。

 この車両の「顔」、広島の路面電車「グリーンムーバー」5000系になんだか似てる!それもそのはず、同じ会社の作だからね。宮島線沿線に住んでいたことがあるので、あの電車にはじめて乗ったときはなんだかうれしかったなあー。広島電鉄はいろいろな路面電車が走っていて、私としては「旧西鉄福岡市内電車」からきた、ピンクに塗り替えられて横に「むすびのむさし」と書かれているあの古い車両が味があって好きだったんだけどねー。(本当ならクリームとあずき色のオリジナルのまま残してほしかったけど・・・) でも、やはり公共交通機関は汚くなるのも早い!! 特にここブルガリアでは禁煙のところでもかまわずタバコを吸う人もいるし、列車の外は落書きだらけだし・・・ 新しいほうが心地よく感じてしまいます。

よーし!この新しい列車に乗るゾ!! とペルニックの駅で聞くと12時48分発のソフィア行きが新車両だとか。家をぎりぎりの時間に出て、早歩きで20分の距離、ハアハア・・・間に合うか?! 急いでビレティ(切符)を買ってホームに出ると、2分前!! 間に合ったー!! たくさんの人々が炎天下の日差しを避けて木陰で待っています。と・・・時間になっても列車が来ない!! そこへアナウンス。「10分遅れます」へっ?!!

車両は新しくても信号待ち、対向列車との待ち合わせなどには勝てないということか。線路のほうが古いままだから仕方ないのかなあ・・・。

Newtrain2  やっときた車両は日の光をビカビカ反射させながらスーっとホームに入ってきました。車内はクリマティック(冷房)のおかげですごくウドブノ(快適!)ゆれも少ないし、シートもキレイ!ボックスシートに座りました。ロングシートのほうはひとつずつ折りたためるようになっています。ハア-。別世界!!! ペルニックはソフィアから約30km、通勤圏ということで特別料金1レバ50(107円!)同じ値段ならきれいなほうがいいよね! 絶対に!!

 スーっとソフィア中央駅にすべり込みました。「古いもの使いまわし」が美徳(?)のブルガリアですが、やっぱり新しいものを使うとそっちのほうが良くなっちゃうかも・・・!?

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