久しぶりにウチに日本からのお客さん!! ということで、実家から茶器を持ってきてもらえるように手配しました。むか~し昔、表千家を少しかじったことのあるワタシ、実は茶せんと茶さじは持ってきていたのです。(もちろん、「ダXソー」の100円商品ですが・・・)
日本からお客さんが来られる際にけっこう「日本が懐かしいでしょう?」と持ってきてもらうことの多いお茶、その中にお抹茶もあって、賞味期限が切れてる・・・ お茶の真似事をスープボウルでやってみたのですが、もちろん気分も出ないし、ブルガリア人から
「チャイオヴァ・ツェレモニアってどうやるの?」と聞かれて見せてあげるとしても、スープボウルじゃ信じてもらえないでしょうからね・・・ まあ、茶釜もおふくさもお懐紙もないし、道具はこれ以外何もないので、真似事でも「お茶」と名乗るのも恐れ多いのですが。
ブルガリアでの「緑茶」は紅茶(ブルガリア語で「チェレン・チャイ(黒茶?!)」や「ビルコフ・チャイ(ハーブティー)」と同じくパック入り。基本的にブルガリア人は他のお茶とは区別せず、緑茶にも砂糖や蜂蜜、レモンスライスを入れて飲む上に、それに加えてケーキやチョコレートなどの甘いお菓子を楽しみます。日本ではこの苦ーいお抹茶に先立ち超ー極甘の練りきりやアンコ玉をいただきます。すると甘ったるくなったお口の中がさわやかな苦味ですっきり!!! 結果的に砂糖の量は一緒かな?でもブルガリア人だったらこの抹茶の中にも砂糖を入れた上に甘いお菓子も食べそう・・・。
ちなみにコーヒーも砂糖を入れないで飲む人をほとんど見ません。彼らいわく、「だって苦いじゃん!!」と日本人のワタシからするとオコチャマな発言(笑) その苦さがいいんジャン!! 小さなデミタスカップや持ち帰り用にプラスティックカップに入れられたコーヒーにも砂糖をドバドバ、が普通です。
ブルガリアでよく飲まれるコーヒーは「ジェズベ」で淹れるトルココーヒーと、「ネスカフェ」。それも日本で一般的に飲まれている「ゴールドブレンド」ではなく「エクセラ」っぽい。中東でもそうですがインスタントコーヒーといえば「ネスカフェ」が代名詞。お店でもこの名前で、インスタントコーヒーを牛乳に浮かべたものの事を、「ムリャコ・ス・ネス」と呼びます。
そしてブルガリア人たちのコーヒーの入れ方にもこだわりが・・・ ジェズベでトルココーヒーを入れるときに上手に滑らかでクリーミーな泡「カイマック」を立てられるかどうかが、お嫁さんが姑に気に入られるかどうかの判断材料になるんだとか・・・ そしてインスタントコーヒーにも!!
少し多めにコーヒーの粉と砂糖を入れ、ホンの少しだけお湯を入れて一生懸命スプーンでかき混ぜるとカイマックができます。そのままお湯を足して飲んでもいいし、冷たい牛乳を注ぐと「ビャロ・フラッペ」!! 暑い夏のギリシャな飲み物(?)の出来上がり!! でも、ティースプーンでかき混ぜ続けるのは大変なので・・・
タラララッタラ~♪・・・ 秘密兵器!! フラッペマシーン。どこでも5レバから10レバで売っています。でも、さすがに茶せんではコーヒーは点てません。藤岡弘、さんみたいには・・・
今日も庶民の町、ソフィア市リューリン区・・・ から友人を訪ねるために地下鉄に乗って、ナデジュダ駅で降りて道を歩いているといたるところにポスターが。ふむふむ、この5月最初の週末にソフィア市内のアルメエツ体育館で新体操のワールドカップがあるんだとか。ネットで調べてみると何と!! 土曜日は入場無料!! エエ~ッ、ウレシイ~!! 以前に書きましたがブルガリア人は顔が小さくって手足が長く、平均的に体が柔らかい!! ブルガリアは新体操の強豪の一角を担っていますよね。その世界レベルの大会を、予選とはいえタダで見れるっていうのはオトクだ!! 絶対見たいっ!!
アルメエツ体育館はゲオミレフ地区にあり、お隣にはブルガリア国軍の施設。ちなみにアルメエツという名前も「陸軍」っていう意味だし、同じ敷地にあるプールや他の体育施設は「ЦСКА」(ツスカ)といって(これってロシアはモスクワの本田選手が所属してるサッカーチームの名前ですが、旧共産圏には同じ名前のチームがどこにでもあるらしい・・・)軍関係のスポーツクラブ。何せこの体育館、最近退陣した空手おじさんボイコ・ボリソフ(元?)首相のキモイリで作られた新しいピカピカの体育館。まったくブルガリアっぽくないきれいな感じです(笑)。 普段はスッカラカンな駐車場も無料ということでけっこう車が入ってますね。広告を見てみると・・・ へえ~けっこういろんなイベントをやってるのネ。でも体育館なんだから体育会系イベントをやるのが一番よネっ!!
正面の階段を上って入っていくと・・・ 無料で入れる席はスタンドの上のほうですが、とても見やすく、テレビ局のカメラも陣取ってました!!
その日、用事があったのでかなり遅く体育館に着いたのでやっていたのは「アンサンブル」、つまり団体戦ってことかな?見たのはブルガリアの地元チームの他、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、アゼルバイジャンなど旧共産圏の各国に、フランス、スイス、スペインなど旧西側諸国。まずはこん棒の演技。よく分かりませんがワタシ的にはロシアチームが一番だったかな?! 最近の新体操のこん棒ってつながるんですネ!! ロシアチームはこん棒を輪っかにして演技をスタート。なかなかすばらしかった!! (もちろん細かいことはよく分かりませんヨ・・・)
次はボールとリボンの演技!! あのボールはクセモノ!! すばらしい演技をしていても、キャッチの際、ポーンとはじいてしまうと線の外に出て行ってしまいます。フロアマットのすぐ外側3箇所にスペアがおいてあり、けっこういろんなチームが利用していました。旧共産圏のチームはほぼみんな、小顔、手足まっすぐで長~~い!! アゼルバイジャンは新体操強豪国みたいですが、少しアジア系の血が流れているのかちょっと小柄に見えましたね。スペインチームも華やかな美しさ!!
ニュースによると韓国の選手がフープで予選一位通過して決勝で銅メダルだったらしいけど、 今回は日本のチーム、「フェアリー・ジャパン」は来てなかったようですし・・・ ワタシが若いころ(?)、浅倉南ちゃんとかけっこう流行って、新体操って日本でメジャーなんだと思ったモンでしたが、いや~、この競技、絶対に東アジア系は不利、不利~~(T0T)
でも、ブルガリアチームの子が知り合いが見に来ていたのに気づいたからかこの無料席にレオタードのままでやってきてたのを見たけど・・・ ブルガリア的にはどこにでもいそうなコでした。やっぱりブルガリアはきれいなコ、多いな~。
競技の間にブルガリア人コーチらしき人からアナウンスが・・・ 「今日は私たちのモミーチェを見に来てくれてアリガトー!! 明日もサポートに来てネ!!」・・・ つまりお金払って見に来てネって事かな? ゴメンネ~、ワタシはムリ・・・ でも世界レベルの大会をちょっとだけでも見れて、よかった!!
一気に春を通り越し、初夏の日差しのふりそそぐ、今日もアカ抜けないリューリン地区・・・ 土日は普段仕事をしている人たちがその収入じゃ足りなくてバイトをする日です。よくあるのが広告のポスティング。周辺にあるスーパー、DIYショップ、レストラン・・・ その上クレジット会社や改装業者の営業・・・ と、ドッサリ。
そんな束のような広告に近所のスーパー「リドル」の広告。ドイツ系の抜け目ない(?)商法で、PB商品をはじめ毎週いろいろな商品でリューリンの庶民に「新しいライフスタイル」を提供しようという感じがみえみえ・・・ ここのところ「OOセドミッツァ(=週間)」というフェアーをやりまくっています。ある週は「ゲルマンスカ・セドミッツァ」つまりドイツ週間。ドイツのものを売るフェアーをやると言うわけです。
ドイツ語でソーセージっぽいものは「ヴルスト」と言うようですネ。こういうフェアーと、さらに不況の折ドイツに出稼ぎに行く人の多さでブルガリアでも定着しつつある言葉になりました。ブルガリア語だと安ソーセージは「クレンビルシ」、ちょっとお高いのは「ナデニッツァ」って言ったりするんですけどネ。 で、ドイツのバイエルンあたりの名物らしい白ソーセージを買って食べてみました。オイシ~!! ブルガリアのものとはちょっと違うスパイスやハーブが使われているみたいですネ。
以前には「キタイスカ・セドミッツァ」(中国週間)なんてあってたけのこのビン詰めが販売されたこともあったのですが、行ったときには売り切れてました・・・ 誰が買ったんだろー? それに「ミカド」と名づけられたインスタント食品なんかが置かれ始めたし。 コワいもの見たさで買ってみましたが、「じゃがりこ」をお湯でふやかしたポテサラ(?)みたいでした(笑)。
そういえば最近はどこのスーパーでもドイツのものだけでなくイタリアやフランスの食べ物を見るようになりました。チーズもモッツァレラ、ゴーダ、エダム、カマンベールなどなど、もうどれがどこの国のものだったか忘れた!!(笑) 日本人のワタシにとって超便利なスライスされたものをパックしているものもあり、パンに乗っけて食べるのが大好き!! ワインとも合うし!! やっぱり売れてるから置いてるんだよネ。
最近EUの他の国の食品の増加と反比例してブルガリア製品が減ってきている気がします。地産の野菜でさえも押され気味・・・ そういえば味が落ちている? 8年前に食べたトマトはもっと甘くてうま味の強い、汁たっぷりのどっしり重いものがその辺で売っていたのに、今はそういうのは手に入りにくくなりました。昔を知っているおばあちゃんたちも嘆いています。70歳くらいのネトカは、
「昔はムリャーコ(この場合はキセロ・ムリャーコ、つまりヨーグルトのこと)も、もっと濃くって、ビンなんかに入れなくても切り分けて売っていたのよ!!」との事。そりゃ~、おいしそうですねぇ。確かに「パルジョニ・キセロ・ムリャーコ」つまり「ヨーグルトのフライ」なるメニューもあったとの事!! アイスクリームの天ぷらだってビックリなのに、ヨーグルトを揚げるとまさか、外はカリッ、中はトロッ、となるのでしょうか・・・ でも、そんな硬いヨーグルト、見たことない。少なくともワタシのいる8年くらいは・・・
EUが押し付けてくる食品安全基準を批准するのしないのあたふたしているうちに、より高い基準を守っているEUの他の先進国ではじかれたモノがこちらにまわされ知らないうちに売られていると信じているブルガリア人もいます。少なくともこのスキに、「こっちのほうがウマイんですって!!」という「刷り込み」が行われて、今の若い子達はそういう味に慣らされていくんでしょうか・・・ 彼らが大きくなったとき一体どんなものを「オイシイ~」と思うようになるんでしょうかネ~。まっ、まさか、ブルガリア人にとって至高の味、シレネも食べなくなっちゃったりしないでしょうねぇ?!
久々に首都ソフィアの(庶民の町リューリンよりは)アッパータウン、ムラドスト地区のカルフールへお買い物!! モール最上階のフードコートへ行ってみました。と、すっごい行列が・・・ 何かな~と見てみると、なんかフローズン・ヨーグルト専門店みたいです。
あまりの行列にくじけて、そのときは並びませんでした・・・ が、数日後、再チャレンジ!! その時は誰もいなくて(ちょうどお昼の、みんながスィーツではなくご飯を食べるころ)行ってみました。
まず、カップが置いてあって、ソフトクリーマーのようなものからセルフでそのカップに。種類は4つ。プレーンと、キャラメル、チョコ、クッキー(だったかな?)から選べます。好きなものを好きなだけ入れ、次にまたセルフでトッピング!! フルーツ、チョコレート、ナッツ、ソース!! 目移りする~ぅ!! で、最初なのでまずは普通にプレーンのフローズン・ヨーグルトをカップに注ぎ、フルーツをトッピング!! ブルガリア人の言う、いわゆる「ゴルスキ・プロドベ」でまとめてみました。「ゴルスキ」つまり「森の」果物、つまりベリー系!! ラズベリー、ブルーベリー、ストロベリー、それに赤つながりでザクロなどをてんこ盛り!! そしてソースはラズベリーソース!!
そんなに盛るつもりはなかったんだけどカップに盛り上がっちゃった・・・ あとは量り売り。6レバくらいでした。
6レバ・・・ 日本円にすると今のレートで400円弱。日本だとリーズナブルですが、ブルガリアではずいぶん高く感じます。で、何か特別自分にごほうびスィーツしたい時に(だけ。笑)、次は来ようと思います。
同じフードコートにはジェラート専門のお店もあって、こちらはすでに出来上がった味を選ぶ従来のタイプ。保証付きのおいしさです。
おまけ: このフードコート、いろんなお店があります。もちろんブルガリア料理、それからバーガーキング、そしてサブウェイ・サンドイッチ。それからブルガリアのファミレスチェーン「ヘピー(=happyだけど)」の回転寿司・・・
そして「KETE」という店があるので、ここを試してみました。ここ、イタリアン、と言うかパスタ屋さん。セットメニューがいろいろで選べるパスタ&ソースで、「リモナーダ」(レモネード?レモンジュース?)付きで8レバ50、グラスワイン1杯(赤or白)付きで8レバ99くらいです。 スパゲッティ&アラビアータソースに赤ワインをチョイスしてみましたが、けっこうキチンと辛くっておいしかったです。日本から来るお客さんたちで、「今日外食するけど何食べたい?」と聞くと「パスタ!!!」っていう人けっこういるのでここは重宝しそうです。食べたら、ここでイタリアン・ドルチェもできるし、さっぱりしたければフローズン・ヨーグルトにすぐ移動!! できるしネっ!
おまけ2: サブウェイ・サンドイッチが「テキヤキ」サンドをはじめました!! 日本の味としてブルガリアでも定着しつつある「テリヤキ」。時々キッコーマンの「テリヤキソース」をものすごく(?)高く売っている事がありますが、お店の提供する味としてはめずらしいかなぁ。 おおっ、と思い食べてみることに。
サブウェイのシステムで、レタス、レッドオニオンスライス、そしてマヨネーズをたっぷり入れてもらって・・・ 食べてみると・・・
照り焼きの甘さが足りない・・・ 甘辛味がもっとドーンと来てもよかったのになぁ・・・
4月中はこちらが心配になるほど寒い雨の日が続きました。これがホントに春?! いつジャケットやセーターを洗ってしまおうか・・・ いやいやまだ出しておかないと・・・ と思っていたら、突然日差しの強い初夏のような日が始まりました。アチ゛ーっ!! もうセーター、カーディガンを飛び越してTシャツ タンクトップだーっ!! 街中ではもうそんな盛夏ファッションの人々であふれています。ソフィア市の中心部、セントラル・ハリの向かい、バーニャ・バシ・ジャーミヤの前の噴水も、最近掃除が終わって水が入ったと思ったら、あっという間に泳いでいる子供たちが出現!!
こんな時期美しく咲き誇る花、ライラック。濃い紫やうす紫、はたまた白(?に見える)さわやかな花が日に透けてすがすがしいですネ~。その辺に生えているものなのでみんなポキポキ折り取って、家に持って帰っているのをよく見ます。だから、手の届く範囲の木はハゲチョロケになってるものも!! 感謝もなく切り取られたライラック。みんなの家を飾るんでしょうけど、水揚げをよくして長持ちさせるために切り口を火で焼くようなことはしていないような・・・ ちなみに、4月最終週の土曜日が今年は「ツヴェトフ・デン」でした。お花の名前の人のイーメンデン(名前の日)で、これもこの季節だからなのかもしれません。
でもワタシはこのライラックが大好きで、ウチのヴホッド(入口)のところに咲くのが本当にウレシイ!! 日中に日が照ると体が一気にシャキっとするこの時期の花!! 待ち遠しかったー!! なぜかと言うと、4月の寒い雨のころ、ワタシだけでなくみーんな自律神経をやられたような、夜は眠れず、朝、頭痛と吐き気で目覚めるという症状を訴えていたからです。誰かが、「それはマグネットナ・ブーリャだよ」なんて言ってました。つまり訳すと、「磁気嵐」かな!? ドヨ~ンとしてて、ベッドから出るのがイヤなんだけど、えづきながら何とか立て直して1日のスケジュールを始めるとしばらくして平気になっちゃう、という不思議な現象。でも、どうもそんな文句を言っているのはソフィア市内の人だけらしい・・・
友人のビリーはここのところストレス過剰な状態が続きついにダウン。お医者さんから、「ソフィアから出て少し休みなさい」と言われたそうです。きっとどこか空気のきれいな山の方にでも休みに行くのでしょう・・・ そんな季節の花、ライラック。いよいよこれから約半年はブルガリアが輝く最も美しい季節になります!!