まだまだ暑いブルガリア、ソフィア市リューリン地区。それでも朝晩はめっきり涼しくなり、心地よく眠れるように・・・
ヴィトシャ山が団地の奥にくっきりと見えるよく晴れたさわやかな朝・・・ 今日もよく晴れて暑くなりそう。よーっしゃ!! シーツを洗うゾ!! と窓を開けて物干し用のワイヤーをきれいに拭いていると、下からキャッキャッと子供たちの声。ウチの下には小さな公園のようなものがあり、ひと通りの遊具がそろっています。砂場、滑り台、ブランコと・・・ そのまわりのベンチ・・・ この夏の時期、うす~いセメントパネルで造られている共産団地の中はとてもいられたもんじゃない!! というわけで、ひと通り家事が終わると主婦+その子供たちはみーんな外に出てきます。
特にウチの下の公園の周りは大きな木がいーっぱい。涼しい木陰にはカフェもあり、そこのテーブルやイス(プラスティックの)が20人分くらいいつも出されています。
子供たちは帽子+サングラスで身を固め日向の公園で駆け回る!! 夏休みということもあり10人以上の子供達が常に遊んでいます。遊具だけでなく、ボールや持ち寄りのおもちゃでみんな結構仲良く・・・ と、親達は
「ベロニカっ!! 何やってんの!!」 「レニ!! 貸してあげなさい!!」 木陰で涼みつつ大声で注意します。よく見るとそのカフェのテーブルの上にはコーヒー、ピーナッツやポテチ、子供用らしいにんじんジュースやネクタージュース。子供たちの数といつも同じくらいの親の数です。おやつをつまみ、人によってはタバコをふかしながら子供たちを見てる・・・ 自宅よりはずーっと広くて心地よいところで子供たちはのびのび。そして午後からはそのカフェのテーブルの上にはビール瓶が並びます。1本500mlで、カフェで飲んでも1本日本円にして60円から70円。わたしだったら一人1本飲んだだけもうクテ~っとしちゃいそうだけど、ブルガリア人にとってはビールは「アルコール類」ではないらしい・・・。
毎日毎日ほぼ同じメンバーで集まりあっているみたい・・・ でもブルガリアの村々ではもともとこういう感じだそうです。朝、家事を終えるとだれそれの家の庭や軒先に三々五々み~んな集まり、コーヒーを飲んで昼まで・・・ そして午後もまたどこかの家で・・・ 話題はほぼ毎日同じ。家族のグチ・・・ そしてウワサ話。でも誰も彼らを責めたりしません(笑)。失業率の高いブルガリアでは、他に何もすることがない仕事がない人は1杯数十円のコーヒーやビールでプリクスキ(ムダ話)をつまみに何時間もウダウダウダ・・・
そんな人たちを5階の我が家の窓から眺めていると、日本人のわたしは「いいのか?!」と思ってしまいます。でも、その後インターネットで見る日本のニュースでは育児拒否や児童虐待の深刻な事態について頻繁に扱われている。う~む、そういう人はこのブルガリアに来て親子共々「公園デビュー」したらいいのに。ホント、いつもこの国と日本を「足して2で割ると」ちょうどいいな~、と思うこと、多いです。ちなみに子供が大きくなってしまった年金生活者たちも、家の犬の散歩に出てきてママたちと一緒にコーヒー、ビール!! しゃべるの大好きブルガリア人はよく集まっておしゃべりしてますヨ!!
おまけ。ママたちが出てくるずっと前はネコたちの散歩の時間・・・ 砂場は彼らの格好の社交場です、古代ギリシャみたいに・・・。 ネコたちにも自由で寛大なブルガリア・・・