ブルガリアを代表するお菓子にロクムやハルヴァがあります。ロクムは以前にも書きましたが求肥のようなお菓子。ゼラチン質で、バラの味やクルミの入ったものもあり、どこのお店やスーパーでも売られています。ブルガリアに来られて、おみやげを探された方なら必ず目にされたことでしょう。
ハルヴァは、ヌガーというか何と言うか・・・ 本物は相当硬いんだそうです。色の濃いもの、薄いもの、それからファスタッツィ(=ピーナツ)の入ったものもあるそうで、人によってはピーナツバター代わりにこの硬いハルヴァを切ってサンドウィッチにはさむんだとか・・・ 友人のアタナスによると、「バチョ・コリョ(コリョ爺)」のがおいしいんだって。でも、何か、歯にくっつきそうなので買って食べる勇気、でないんだよな~。ちなみにこのロクムもハルヴァも、ウェハースにはさまって個別に包装されたお菓子があって結構お手軽なおやつやお土産にもってこいですよ!
先日、またまた「アトリエ・コスタディノヴィ」とお仕事の打ち合わせのためにロヴェチまでドライブしたとき、ちょうど、高速道路の終点に、これらのお菓子で有名な「ヤブラニッツァ」という町があったのを思い出しました。いつもは直接高速道路に乗ってしまうのですが、8月にバスでロヴェチから帰ったとき、バスはいったんこの小さな町の中を通ってお客さんを拾ってから高速でソフィアに向かったのです。
そのとき、確かに町の目抜き通りに小さなテーブルを出してお菓子を売っている人がいたような気がしましたが、でも、何か大きな工場があって盛大(?)にお菓子を作っているようには見えなかったんだけど・・・
そんなことを考えながら高速に乗る寸前の交差点を右に入って、高速道路が出来る前まではみんなが通っていたであろうまっすぐな道路を走って行き、町には入らずにそのまま走っていると、
その道路の両側に数件のお店が。カフェやレストランらしいのですが。でも、ただのカフェではなくてお土産屋さん!特にこの町の名産であるお菓子を売ってる!! ちょうど先客の小型観光バスがついたところらしくおばさんたちがそれぞれのお土産のお菓子を品定めしているところでした。店先にはお菓子だけでなく蜂蜜や赤白の玉ねぎ、ニンニクがつるされて売られています。
どれどれ?せっかくここまできたんだから何かおもしろいものを買って試してみよう・・・ と見ていると、なんとも不思議な金太郎飴のような、うず巻きキャラメルのようなものが。全体がごまでコーティングされてちょっと不思議、というかありえない緑色をしてるけど・・・ と見ていると、「それはりんご味よ」と店のおばさん。ふ~む・・・
ウチに帰って食べてみると・・・ なかなか噛みごたえのある・・・ ごまの風味がなかなか良い。が、それにしても、甘っ。そしてりんご味じゃないよ、これ。と思って表示を見ると・・・ キウイ味(!)なぜにキウイとごま?
グミキャンディーが金太郎飴のようになってて、それを「恵方巻き」みたいに端っこから食べていく・・・ と言う絵を想像してみてください。どうです?試してみたい?! でも、何か日本のお餅の感覚にも似ているような、似ていないような・・・ やはりトルコの影響を受けたロクムやハルバ、濃い目の紅茶やコーヒーが合いますかね?