おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

白タク、横行中!!

2006-09-25 01:30:08 | ブログ

最近、本当にガソリンが高い!! ブルガリアではガソリンのことを「ベンジン」、ディーゼル用の軽油は「ナフタ」、そしてLPガスはそのまま「ガス」と言います。ベンジンはガスの1.5倍~2倍。(ちなみに今オクタン価95のガソリンは1Lあたり1.7レバ=120円、ハイオクだと2レバ以上、そしてガスは1レバちょっとです。物価が安いと言われるブルガリアでもこれは日本並ですね。) そして10ストティンキ前後の価格変動はしょっちゅうです。 

首都ソフィアから30Kmほどのここペルニックは、バス、電車通勤も多いのですが、マイカー通勤でソフィアまで通う人も多いようです。

ある日、ソフィアに用事があって、行きはバス、帰りもバスに乗ろうと、ゴルナバンスキ・プットと言われる交差点のスピルカ(バス停)にいたら、PK(ペルニック)ナンバーの車が止まりました。

「ペルニックかい?」  「あ、そうですけど。」 「ハイデ!! カチバイ セ!(乗って)」

へっ?? と、私と一緒に待っていた人も「待ってました」とばかり二人乗り込みました。勢いに乗って見知らぬ人の車に・・・ヤバイ?? でも、これは実はこの辺でよく見る風景なのです。ペルニックからソフィアまではバスで片道2レバ(140円)、電車だと1.5レバ。バス代と同じ金額を同乗者からもらうと、3~4人乗せるとすると6~8レバ手に入ります。ベンジンは先ほど書いたように1Lで2レバ近く。リッターあたり10km走る車だとちょうどトントンということになります。

その上、乗せてもらうほうにもメリットが。乗り合いバスだと混む時間帯は座れないこともしばしば。停車するバス停も決まっているのでそこから歩かなければなりません。でも、こういう普通の車だと、「あ、ここで降ります。」と言えばそこで止まってくれますし、必ず座れる!! 場合によってはエアコンも効いてバスよりも数段快適です。

Whitetaxi  こういう白タク、最近では露骨にもバス停付近で客待ちをしています。それもバスが来る5分前に!

 先日、隣町のラドミルからバス(片道1レバから1レバ20)に乗ろうとしたら、白タク専門業者(?)らしきアンチャンが、「ハイデ! カチバイ セ!」(バス停の裏通りにいつも数台タムロッていて、バス停に人が来ると「こっちのほうが速いぞ!」とばかりに勧誘するのです。そして2~4人お客が集まると出発です。写真はその現場です。どうも客と交渉中らしい。)

 そのとき乗ったのは赤いトヨタ・カリーナでした。フレンドリーなドライバーで、「ヤポニヤか?オレ、日本車大好きなんだ。トヨタ、ホンダ、ニッサン、いいよな~。スバル・・・は、コレア(韓国)だったかな?あれもいい車だよな~。」 ちが~う!!!ヤポニヤです!! 富士重工in群馬県太田市です!元は中島飛行機です!!! (マニアックな情報ですが。) 親の代からのスバラー(ちなみに軽専門ですが。親はスバル360や初代R2を乗り継いでました。)としてはスバルが日本の車として認知されていないのがチョッと悲しい。結構ブルガリアではレガシー、インプレッサは人気だし、少し小さいジャスティもよく見かけます。またいまだになつかしいレオーネ、アルシオーネ、レックスコンビ(ちなみにこちらでは800ccのエンジンを積んでいます)も見かけるのに・・・。(こっちに工場でもないと知名度は上がらないかな。富士重工、こっちに工場作らないかな・・・ 労働力安いし・・・)

でも、この白タク、友人のバリュに言わせると、「事故のとき、何の保障もない。やめたほうがいい。彼らは公共交通からお客を盗んでいるんだ。」 確かに。にしても、通常のバス、マルシュルトカ(ミニバス)の便があまりに悪く、アテにならないので、この白タクしばらく横行すると思います。

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1年中必要です!! ベスト

2006-09-13 18:22:59 | ブログ

乾燥した、カーッと暑い夏から、さわやかな秋に移りゆくブルガリアの田舎町ペルニックですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか? 私はというと、夏の疲れが出ている感じです・・・ (別にどこかにバカンスに行ったわけでもないのに・・・)

夏休み残りわずかでも元気一杯のモミーチェたちは、それでもまだ暑い昼間はへそ出し、肩出し、背中出しの格好で歩き回っています。そしてその親世代以降は、午前10時くらいまでカフェでウダウダとヨモヤマ話をして体力を保っているみたい。30代半ばの私、ヤポンカとしてはへそ出しするのもなんだし、(こちらでは子供をベビーカーに乗せたお母さんたちもへそ出しですが・・・) かといって毎日カフェでウダウダするのも(第一ブルガリア語で世間話する相手もいないし、そんなことしたらかえって脳ミソが疲れちゃう!!)・・・ なんて思っていたら、頭痛とビ熱で2~3日休むハメになってしまいました。トホホ・・・

この土地の夏の乾いた暑さや昼と夜の温度差は、私にとっては要注意です。日中、外はものすごく暑いのですが(今年の夏は40度まで気温が上がったみたいだし・・・)、ウチのアパート(1F)に帰ってくると「クーラー効きすぎ」と同じくらいの温度。夜は毛布と肌かけが手放せませんでした。

Bezlukavi そういうわけで、こういう土地に便利なのが「ベスト」!! Tシャツ1枚で外出し、帰宅したら羽織る前開きのベストです。また、この時期には午前中暑くなるまでの間にも着ています。おばあさんたちは自分で飼っている羊の毛をつむいで毛糸から作った手編みのベストを自分でも、また孫たちにも作ってあげて着ているのをよく見ます。

あと、キルティングベストも人気です。「ダウンベスト」ではないけれど、中に綿が入っていてポケットもついてスポーティーな感じが若い人にも人気。

かくいう私も、1枚8レバ(560円くらい)で手に入れました。「NIKE」じゃなくて「NICE」というところがなんともアヤシイ・・・(この「NICE」なベスト、近所中でも大人気で、老若男女を問わず着られているのを目にします!!」) でも、何といっても背中が温かくてとてもいいのでよく着るようにしています。

このタイプのベスト、1年中出しておかないと・・・ 日中暑くても、夏でも一回夕立が降るとすぐにものすごく涼しくなったりして。もちろん、真冬でもみんな着ています。

ハア~。そういうわけでまたアプテカ(薬局)に行ってウプサリン、エフェラルガン、そしてブルガリア人の大好きなビタミン・ツェー(Cのこと)を買ってくるハメに・・・ 体が気候に慣れるのって時間がかかるのネ・・・。

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金持ち・・・ではなく、家持ち!!

2006-09-06 18:09:57 | ブログ

Apartamenti  先日、友人のラルカと歩いていたとき、ラルカの知り合いらしきバーバ(60歳くらい)が、全身黒ずくめで歩いているのに出会いました。親類が亡くなると女性は首から黒いスカーフのような、ネクタイのようなものをつけたりします。全身黒はダンナがなくなった未亡人の「喪服」です。が、ここでラルカは彼女に

「何で黒い服着てるの?」 と不思議そうに尋ねました。あれ??日本人の私でも「これは喪に服している」って知っているのに・・・?? でも、すぐになぜラルカが不思議に思ったのか、なぞが解けました。実は彼女と一緒に住んでいる男性は健在なのです。じゃあ、どうして?? その男性と彼女は「同棲」していて、つまり彼は本当のだんなではないのです。本当のダンナとは離婚せずにほかの男性と暮らしているのですが、その本当のダンナのほうが亡くなったので喪に服しているのだそうです。別居中のダンナの死に喪服を着るのはこちらでも珍しいそうですが・・・ にしても、本当にブルガリアは同棲が多い!!! 若いカップルに限らず、おじさん、おばさん、さらにはディアド、バーバ(おじいさん、おばあさん)までもが!! 誰が誰の配偶者なのか、子供なのかとてもややこしい!!! でも最近分かってきた事情が・・・

<ケース1> アントアネッタは20代。小さな男の子の母親です。一緒に暮らす男性がいます。自分と子供の将来のことを考えて入籍したいのですが、彼の母親から猛烈に反対されています。理由は、「彼女が財産を相続するのが許せない!」んだそうです。最近ではダンナも冷たく、入籍の話を持ち出すだけでケンカになるそうです。

<ケース2> ヴァーニャは50代。現在一緒に暮らす男性がおり、とてもやさしくしてくれるそうです。でも入籍できない。なぜかというと彼の前妻の子供たちが、「ヴァーニャが財産を取りたがっているのではないか」と考えているからです。「そんなつもりはないのに・・・」と彼女は言っています。

Ku6tavselo  これらは私の知るホンの一部ですが、どうも多くの場合財産の相続に絡んで問題が複雑になっているようです。(この相続に関するブルガリアの法律について友人たちに聞くのですが、まだ言葉が十分でないこともあり全部は分かりません。でも、話し方からするととにかく大事で大変だということは伝わってきます。) 現金収入の少ないブルガリアでは、家やアパルタメントは大切な資産。また年金もきちんと結婚が登録してあれば、配偶者が死亡した場合にその何割か受け取れるそうです。(といってもスズメの涙ですが・・・) 愛する人には受け継いでもらいたいけどそうじゃない人にはイヤだ!! アイツにやるくらいなら離婚には同意しない!! 私が全部もらってやる!!! ということなのでしょうか?気持ちは分からないでもないけど・・・

また、逆にものすごい「家持ち」もいます。ある知り合いは5軒のクシュタ(一軒家)を持っているそうです。ヒエ~、管理するだけでも大仕事だ!!! そして難題がもうひとつ。この不動産、ブルガリアでは資産として活用するのが大変!! 借家にしても、借り手がきちんと家賃を払わなかったり、不便な場所では資産価値はほぼゼロだし、売買するのも手続きなどが大変なようです。

イヤ、待てよ・・・ ということは、持ち家のない日本人がブルガリア人と結婚するといきなり「大家持」になる可能性も!! (でも、外国人は土地を買えない、という表向きの法律もあったからダメかな・・・ でも、この国の法律、すべてに抜け道があるっていうからなあ・・・) そう思っていたらソフィアの友人サショー(60代)が、相続したソフィア近郊のクシュタを売りたい、と・・・おおっ!!! ただ問題が・・・「水道が来てないんだ!!」 ヒョエ~!井戸掘りできる人にはいいかもね! この物件に関心のある方は・・・ いないか・・・ トイレもないっていうし、この家・・・ (ちなみに、ブログ中の写真の家やアパートはどれも売り物ではありません。)

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