今年の冬は何ともおかしい。雪が降っもてしばらくすると10度くらいまで気温が上がってあっという間になくなってしまいます。
こんな冬のある日、どんなに寒くないといっても冬で腰の痛みに悩まされるので、バンキヤまでマッサージに行ってみよう。そして、久しぶりに「鉄」分も。ホントはスキ-リゾ-トバンスコに行くナロ-ゲ-ジに乗りに行きたかったんだけど・・・ 車で行くとソフィア市の端っこ、リュ-リン地区から15分くらいでいけるけど、電車で行きたいと思うと一旦中央駅までバスで行って始発から乗ってみたいから、1時間以上かかる結構なミニ旅行になっちゃいました。
旅行者の皆さんにはおなじみ?ソフィア中央駅。リュ-リンからは直接行くバスはあまりないけど、中心部に程近い「フリストボテフ」通りまで行けば駅までは歩いてもすぐ!!
地下鉄が開通して駅前の道路は広く、きれいになったけど、駅自体は相変わらずアヤシくアブナいカンジ・・・特に地下鉄から出てきた地下通路は廃墟感満点!!
中央駅の駅舎内は何とも共産ア-ト!! ブルガリアに来たすぐのころに駅に来たときはガラーンとしてて、それなのになぜか「ブルガルスカ・ローザ」がずーっとかかってたもんでしたが・・・(この歌、前にもリンクはったと思うけど。こっちは何年か前の「ミュージックアイドル」版。オリジナルを歌ってた人は飛行機事故で亡くなってるんです・・・) そしていつも警察官が歩き回ってて写真NGっぽい空気があったけど。今では、駅舎の中に小さな機関車が飾られ、真ん中にキオスクができて少し雰囲気が変わったかも。以前からあるミニマックも健在ですし駅舎内では無料でWIFIも使えます!
そして外にも蒸気機関車が!! ブルガリアの蒸気機関車、緑色で、ヨーロッパっぽい!?
窓口で切符を買うとちょうど1レバ。バスのチケットと同じ値段!車内はガラガラ・・・同じ時間に2本の電車が出るので、並んでいくのを期待したけど、30秒ほどずれて出発。ツマンナイの~。
ホントは雪の原野をブっちぎる画を期待したのですが。雪は解けてほとんどなし。でもいつも車から見てる同じ風景もちょっと違う角度からの景色で、「あっ、こんなとこ通ってたんだ!!」という新しい発見が。
電車はガタンゴトンと、遠くにソフィアの共産団地群を見ながらのんびり30分かけてバンキヤへ!駅長のおばさんは仕事もそこそこに近所のおばちゃんとタバコを吸いながらおしゃべりを始めちゃいました。列車は折り返しまで一休み。さて、マッサ-ジを受けにいきましょか。
お正月には雪がなかったブルガリア、ソフィア。でも、最初の週末を過ぎると本格的な雪・・・ クルマの上には一晩で10cmほどあっという間に積もりました。気温も最低でマイナス10度くらいまで下がります。 そんな庶民感漂うリューリン地区。雪が降ったあと天気が良くなると、必ずたくさんの人が道端に立っている場所があります。何してるのかなあ・・・
そこはちょうど111番のバスや7番トロリーバスの通る大通り沿いですが、道路から何もない広っぱになっています。 その広っぱは住居棟が始まるところまでだらりと下った、ちょうど標高差3メートルくらいのなだらかなスロープになってて、その端には何軒かカフェがあり、夏場はママさんたちのたまり場になっているところですが、
ちょうどその標高差が、子供たちのそり遊びにはちょうどいいみたい!! お父さん、お母さん、またはおじいちゃんたちに連れられて小学生くらいやそれ以下の子供たちが楽しげに遊んでいます。よく見ると、子供たちのそりにもいろいろある!! 昔からあるタイプのそりもあれば、ハンドルの付いた新型のもあり、小さな子供だとなかなか滑り出せなくてお父さんに押してもらったり、
それからプラスチック製でりんごのような形をした、ちょうどおしりの下に敷くと前に取っ手が出てくるタイプの板!! ちょうど日本の草スキーみたい!! 女の子たちが一斉に連なって滑り出してみんなそろってコケても楽しそう!! ワタシもやってみたいけど、大人は誰もやっていないので・・・ それにここじゃスノボもスキーもできないでしょう・・・ でも、やってみたいかも(笑)
そんな道の反対側ではノラのワンちゃんたちが少しでも温かいところを求めて、下水のマンホールの湯気の上がるふたの上でまったり・・・。
白いソフィアもまた楽し・・・ ですが、今週中には気温が10度近くまで上がって、スキーも出来なくなるほど溶けちゃうそうです。今年の冬はスキーに行きたかったんだけど・・・ ホントにどうなってるんでしょう?!
いつもノンビリ、庶民の街リューリン。相変わらずビンボーですが12月に入ってからクリスマス、新年のお祭り気分で少し盛り上がってるかな~。そんなある日、そうそうちょうどクリスマスの日。地下鉄リューリン駅から地下鉄で市内中心部に出かける用事がありました。
いつもとは反対側の入り口から駅に降りていくと、祭日なので混雑はしていませんでしたがチラホラとお客さんがホームにいます。ほぼ同時に両方向から電車が入ってくるようです。新線の2号線「NDK」駅に行こうと思っていたのでどっちの電車でも行けるんだよな~。遠回りだけど乗り換えなくていいから「オベーリャ」方面行きに乗っちゃおっかな~♪なんて思っていたら、このオベーリャ方面行きの電車が先にホームに入ってきました・・・ すると、突然急ブレーキ!! とんでもなく手前で急停車しました。そして電車の電気が全部消えて、非常用の照明が点き、そしてホームには入っているのにいつまでたってもドアは開かず・・・ ホームにいた人たちはワラワラとその電車に駆け寄りましたが、静か~です。どうした、どうした?? と、そこへ別方向の電車が入ってきました。まっ、これで行っちゃおっと。
そして用事を済ませてリューリンに帰ろうと地下鉄に乗ったらアナウンスが!!
この列車は「コンスタンティン・ベリチコフ」駅までで打ち切りです。ご了承ください・・・ !!
ええ~っ!? 乗客はみんな途中の駅で降ろされてしまいました。地下鉄の駅にはたいがいいつも警察官がいるのですが、降りたところでちょうどホームにいた警察官の周りに人だかりが出来て、みんな「どうした、どうした?!」と尋ねています。聞いていると、どうも、「リューリン駅で人が轢かれた・・・」と言っています。
どうもさっき、出てくるときに見た騒ぎは人身事故だったらしい・・・ でももし血が流れたりすればホームにいた他の女性客たちは悲鳴を上げていたはず・・・
あとでニュースで聞いたのは、あの時リューリン駅のホームでオベーリャ方面行き電車を待っていた48歳の女性が、30代の男性にホームから突き落とされたそうです。この女性、細身だったのか、ラッキーにも線路の間の溝に落ちて電車と線路の間に入り、けがはしましたが命に別状はなかったそうです。そしてこの突き落とした男のほうは、責任能力を問えない、という主張が・・・
後日、地下鉄から降りてホームを歩いていると、ちょうど友人たちが地下鉄に乗ろうとして待っているところに出会ったのですが、彼女たちから、「ホームの端のほうは歩かないほうがいいワよ~、先日もあんな事件があったしー。」って言われました。そんなに端っこ歩いてたわけじゃないんだけど・・・ とにかく、ブルガリアに来て地下鉄に乗るとき、ホームから身を乗り出さないように気をつけて下さいネ!!