昨年末の週末(といってもまだ1週間は経ってませんネw)、車でソフィア中心部の官庁街を抜ける「ツァル・オスヴォボディーテル通り」を行くと、まだまだいます、「プロテスト」(抗議行動=デモ)中の皆さん!! 旧共産党本部のところから大統領府にかけて、国旗片手にズンチャカ音楽を鳴らしながら行進・・・ いつもはこの辺、年末年始にはスペシャルイルミネーションでにぎやかなのに、今はそれもありません。これまではたいがい、こういう大騒ぎをすれば、少しは国会の方でも考えてくれて改善が見られたのに、最近はそういう希望もないまま何ヶ月もむなしくデモを続けているようにも見えてしまいます。
そういえば、そんなウップンを吐き出すように、元旦の花火になけなしのお金を使ったようです・・・ うちの隣のアパートの住人、ワタシとほとんど同い年くらいの夫婦なのですが、去年の悪いことを全部吐き出すかのように大声で叫びながら爆竹をベランダから投げ、花火をしていました・・・ ほんの数週間前におじいちゃんが亡くなったりして大変そうだったもんネ・・・ アパートのベランダや下の広場から打ちあがる花火は住居棟と同じくらいの高さに上がるのでそこまできれいには見えず・・・ でも年明けの10分間だけは今までで一番うるさかった・・・
前の与党「ГЕРБ(ゲルブ)」の時にはいわゆる緊縮財政だったようですが、選挙でビミョーな負け(?)を喫し、「БСП(ベーセーペー=ブルガリア社会党)」(みんなは「彼らは元々コムニスティ(共産党、つまり旧体制の支配階級)だと言ってます)と「ДСП(デーセーペー。トルコ系政党)」の連立内閣に対する野党第一党になりました。すると、この現在の内閣はいわゆる“ばらまき”の方に転じ、公共事業などは前よりは少し良くなったと言っている人もいます。セルビア国境方面からソフィア市に入るところも、市内を通らずにギリシャ方面に抜けられるように道路の拡張工事が急ピッチで行われています。でも、一部の人には利益があっても全体に行き渡るようにするのはなかなか難しいようですね~。
そういえば、シリア難民、アフリカからの難民も、ソフィア周辺では特に2013年を特色付けたことだったように思います。とにかくトルコから陸路で入りやすいブルガリアだし、その上、難民を狙ったブローカーや裏ビジネスをしている人たちが、「ブルガリアに入りさえすればあとは自由にどこでも行けるヨ~」とまたウソをついているらしい・・・ でもブルガリアに来ても仕事があるわけでもなく、自由になれるわけでもなく・・・ 「なぜこんな国に来てしまったんだ?」とブルガリアから近隣国に国境越えを試そうとして逮捕されると刑務所送り・・・ おかげで最近ブルガリアの刑務所はかなりの率でそんな難民が収監されているそうです。やっかいなのはこうした難民たちはブルガリア語は話せないのに、国境警備や警察、刑務官たちはほとんど外国語を話せません。せめて英語やフランス語を話してくれればいいのにネ・・・ 難民が入ってくる場所だけでなくそういったソフト面の備えがないのがイタい~!!
2014年1月1日からブルガリア人、ルーマニア人がイギリスなどのヨーロッパ各国への渡航や就職が自由になったそうです。ブルガリア人はドイツやイギリスに仕事に行きたいと思っている人が多いので、「これはイイねっ!!」と言う若い人は多いようですが・・・ 少しはいいこともないとネっ!! でも、ロンドンの元旦の新聞一面を飾ったのは、「国民の98%は『移民を禁止してほしい』・・・」つまり、ブルガリア人、ルーマニア人、くんじゃネぇーっ!!! (怒)ということらしい・・・ 英語勉強熱が今年は流行るかな?前途多難ですが、今年はどうなるんでしょうネぇ?